今週の総括
今週は火曜の日銀政策発表は現状維持でしたが景気判断を引き上げたことで円安・株高方向に向かったもののその辺りがピークで、日経19,500円を終値ベースでは超えられずこの辺の上値が重い展開となってきました。日経20,000円は近そうで遠い目標です。
一方為替の方も118円以上では上値が重く、米長期国債金利もピークアウトし2.5%台で推移しています。ただ個人的には近いうちに大きく円高転換するとも考えておらず、通貨先物では12月に入ってから完全に円売り転換しているのでしばらくはこのトレンドが続くものと思われます。
外国人の買いは一段落しつつありますが、個人は相変わらず猛烈な勢いで売っています。指数の割に個人が買っているような小型株が弱くなってきているのはその影響と思われます。
逆に大きく買っているのは日銀で、高値圏で値動きが少ない中、今週の4取引日中3日も買いを入れてきています。ここで日銀が買った分は他の投資家の売り余力が減りますので(日銀は買ったETFを原則売らないため)、年内は引き続き値が動きにくい展開になるんじゃないかと思っています。
----------
主要指標
投資主体売買動向: 海外投資家は買い越し、法人は売り転換、個人は売り越し
裁定買い残金額: 1.9兆円台へ↑↑
空売り比率: 35~37%へ↑
VIX指数: 11台へ↓
原油価格: 53ドル台で→
金価格: 1,130ドル台で→
日経EPS: 1,170円台へ↑
国債10年物利回り: 0.05%前後へ↓
米国債10年物利回り: 2.5%台前半へ↓
日銀ETF買い(臨時): 2,226億円 (3回)
----------
週間/月間収支
今週の収支は日経上昇が頭打ちになってきたのもあり、わずかなプラスに留まりました。勢いは大分落ちてきましたが、何とか評価額の高値を更新しました。
取引としては引き続きノートレードで様子見です。18,500円の時と同様にチャート的には天井感が出てきていますが、いよいよ来週は年内最終週で年末年始にかかるので余程のことがなければこのまま行く方針です。
取引としてはやることが少ない時期なので、年始に向けて取引していきたい銘柄を選定し、あとこれくらい下がったら買いたい銘柄、逆にあとこれくらい上がったら売りたい保有銘柄をリストアップしていざという時にブレないよう予め作戦を立てておきたいと思います。
株式週間収支(前週末比) +33,054 (+0.1%)
株式月間収支(前月末比) +776,030 (+3.3%)
----------
個人的日経投資マインド
日経のPERは16.6前後を保ち表面上の収益性からは高値圏と言え、時期的な要素も加わり利益確定ムードで上値が重い展開です。日経はある程度日銀に支えられると思いますが、20,000円は昨年の動きからもかなり強い抵抗ラインであることを考慮してこの付近では一旦消極的売りで構えておきます。
年始~トランプ大統領就任のあたりは結構波乱リスクが高い時期だと思いますが、下がれば押し目買いというスタンスは変えず消極的買いを継続とします。
短期: 消極的売り / 中長期: 消極的買い