3:次亜塩素酸ナトリウム:Wikipedia | 化学物質過敏症 runのブログ

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空間除菌剤としての販売[編集]
次亜塩素酸ナトリウムを含んだ錠剤を不織布で包み、首からさげる「空間除菌剤」と称して一部メーカーで販売されていたが、汗などで濡れると局所的に高濃度の水溶液を生成し化学火傷を起こすため、消費者庁から使用中止の呼びかけが行われた[2]。

また、亜塩素酸ナトリウムを原料とした空間除菌剤も販売されており、前述の次亜塩素酸を原料とした空間除菌剤と混同する向きも見られた。

消費者庁においてメーカー別の空間除菌剤の安全性を比較した情報提供が行われている[3]。次亜塩素酸ナトリウムやさらし粉(次亜塩素酸カルシウム)は、水溶液中の次亜塩素酸(HClO)及び次亜塩素酸イオン(ClO−)が持つ酸化作用により殺菌するものであり、適切な濃度の水溶液に消毒対象を浸漬したり、水溶液を対象物に噴霧して利用する。 

当該製品のような、次亜塩素酸ナトリウムの拡散を利用した消毒薬の効果等は不明である。

有機塩素化合物[編集]
次亜塩素酸ナトリウムによる漂白は、遊離塩素による塩素化反応なので、トリハロメタンを始めとする多種多様な有機塩素化合物を生成する。

塩素化合物は一般的な発がん性物質と同じく、高濃度で吸入、経口摂取しなければ問題はないため、換気を良くすれば洗濯やまな板除菌の程度で恐れる必要はない。

また、エタノールと反応して有害なクロロホルムを生成する事がある[4][5]。

ホウレンソウを次亜塩素酸ナトリウムで処理した場合のクロロホルムの生成量は微酸性次亜塩素酸水よりも多く[5]、0.07ppmであったとされる[5]が、これはアメリカのスーパーマーケットにおける調査での食品中に含まれていたクロロホルムの平均濃度である0.071ppm[6]よりも低い。

爆発事故[編集]
次亜塩素酸ナトリウムから、不均化反応により容易に塩素酸ナトリウムが生じる。

これが乾燥した結晶は爆発性を持つため、事故が起こる原因となる。

1980年代に三重県四日市市内で爆発事故が相次いだ。次亜塩素酸ナトリウム水溶液をタンクに移替える時にホースがはずれ、その溶液を浴びた職員が濡れた衣類を洗わずにそのまま干して乾かしてしまった。

そのズボンを着て歩き始めたときの摩擦をきっかけに爆発が起こり、その職員が重体になったというものである。

類似した事故、いわゆる次亜塩素爆発は1990年代、2000年代と次亜塩素酸ナトリウム水溶液の特長認知が忘れられたころに、単純な摩擦抵抗による爆発事故が起きているため注意が必要である。

これについては、セルロースを主体とする布地に次亜塩素酸ナトリウムをしみこませて 40–50 ℃ に保って乾燥させると爆発することが確かめられた。

不均化により1/3が塩素酸ナトリウムに変わったのである。

塩素酸塩は火薬の原料としても知られている。

{\displaystyle {\ce {3NaClO -> {2NaCl}+ NaClO3}}} {\displaystyle {\ce {3NaClO -> {2NaCl}+ NaClO3}}}