S.H.Figuarts デカレッド
今日のといず・くろすおーばーは!
最近フィギュアーツばっかりだな……
〇キャラクター解説
本名:赤座伴番 通称:バン
2004年度第28代スーパー戦隊「特捜戦隊デカレンジャー」に登場。
宇宙警察地球署に配属された新人スペシャルポリス。猪突猛進の熱血漢で、セオリーにとらわれない型破りな行動から突破口を開く。一見して楽天的ではあるが、犯罪に巻き込まれた被害者の無念を背負ってより熱く燃える強い正義感を持つ。四字熟語が口癖ではあるが、その用法には一部怪しいものも見られた。デカブルー・ホージーこと戸増宝児を一方的に「相棒」と呼び「相棒って言うな!」と返されるのがお約束のやり取り。
武術と射撃を組み合わせた宇宙警察銃拳法“ジュウクンドー”を得意とするメンバー中唯一の二挺拳銃使いで、実はスーパー戦隊シリーズにおいては接近戦用の武器を一切持たない初めてのレッドでもある。
5人のデカレンジャー中5番目に加入したのにナンバーが「1」なのは、かつて地球署にデカレッド候補のギョク・ロウがいたため。終盤、そのギョク・ロウに見込まれ宇宙警察の新捜査機関「ファイヤースクワッド」に転属し、「魔法戦隊マジレンジャーVSデカレンジャー」ではエージェントXを追って一時的に帰還した。
後に宇宙帝国ザンギャックの第一次侵略艦隊との戦闘、「レジェンド大戦」に参加して変身能力を失い、「海賊戦隊ゴーカイジャー」第5話
では舞台裏で極秘調査に赴いてザンギャックがゴーカイジャーにかけた冤罪を晴らしている。この頃には地球署に戻っている模様。
祖先には新撰組隊士・赤座伴之進がおり、赤座剣法雷神剣を披露したこともある。
名前の由来はアガサ・クリスティと番茶。
演じるのは「Qさま!!」のイケメンインテリ軍団でお馴染み載寧龍二氏。
「非公認戦隊アキバレンジャー」第2話にもアキバレッド・赤木信夫の妄想と言う形で登場し、さらに妄想力の昂りによって「大それた力」デカワッパーを託した。
〇玩具解説
2012年6月30日発売。同時発売物にはアキバレッド(「非公認戦隊アキバレンジャー」)がある。
バンダイ・コレクター事業部はS.H.Figuartsブランドにおけるスーパー戦隊シリーズの展開に力を入れていくことを表明しており、同事業部主導で制作された「非公認戦隊アキバレンジャー」は(時期的なズレこそあれ)その連動作品という位置づけにあたる。
そのため、アキバレッドに装備させるための「大それた力・デカワッパー(説明書名称:デカレンジャーワッパー)」が付属している。
「ちょっとくすぐったいぞ」
※映像作品ではディケイドは関係ありません。
デカワッパー
デカレンジャーがデカスーツのバックルなどに携行する手錠・ディーワッパーを模した「大それた力」。輪部分は開閉し、怪人を捕縛することが出来る。また、分離すれば大型ナックル兼クローとなり、ボウケンスコッパー・ジェットウインガーと合体することで「大それたキャノン」となる。
フィギュアーツでは分離開閉ギミックを搭載。また、後に発売されるボウケンレッド付属のボウケンスコッパー、レッドホーク付属のジェットウインガーと実際に合体させて大それたキャノンを形成することが出来る。
分離して保持する場合、中央パーツは余る。
コールを受けたデカベースから、形状記憶宇宙金属デカメタルが、微粒子状に分解され送信される。そして彼らの体の表面に定着し、デカスーツとなるのだ!
パッケージ内では分離状態で梱包されているホルスター三種をベルトに取り付けなくてはならない。
特に腰後ろのSPライセンスホルダーはちょっと固い(個体差かも知れないが)。
シンケンレッド ・ゴーカイレッド と。デカレッドはかなりマッシブなプロポーションになっている。
まずは首回り。戦隊フィギュアーツ全般に言えることだが、干渉する装飾がないのでよく動く。
上腕の分割を避けた、リキッドストーン特有の構造。肩関節カバーの位置を調整し、その上に腕を乗せるように動かすことで「ロジャー!」ポーズも何とか可能。
しかしやっぱりゴーカイレッドなんかに比べると動かしにくいのは否めない。
こちらは二重関節で問題なく曲がる。
下半身側のジョイントに前後スイングギミックを搭載しており、深く曲げられるよう工夫されている。
股関節は引き出し式、膝関節は二重と従来通りだが、デカレッド(及び同時発売のアキバレッド)は足首がNEW電王方式の球体多重関節 になっている。
元々すっきりしたフォルムで自立性が高かった戦隊フィギュアーツだが、接地性を高めたことでより安定するようになったのが嬉しい。
今後のボウケンレッドやレッドホークにも踏襲されるのだろうか。
名乗りシーンでの点灯が印象的な側頭部の赤色灯はクリア成型。
右上腕部にはSPDエンブレムがプリントされ、右胸には階級章が造形される。階級章は残念ながら(?)取り外し不可。
「非道な悪事を……」
「憎み!」
「デカレッド!」
というわけで、人差し指を立てた手首と、親指・人差し指・中指を伸ばした手首、開いた手首と三種類の名乗りポーズ専用手首が付属。
デカレンジャーの名乗りは変則的な構成になっており、
「一つ!非道な悪事を憎み!」「二つ!不思議な事件を追って!」「三つ!未来の科学で捜査!」「四つ!よからぬ宇宙の悪を!」「五つ!一気にスピード退治!」と五人で謳い上げた後(最終回と「マジVS」ではデカブレイクも参加)に
「S.P.D!」と虚空を撃つポーズを取り、矢継ぎ早に「デカレッド!」「デカブルー!」「デカグリーン!」「デカイエロー!」「デカピンク!」とポーズを決め、揃って「特捜戦隊!デカレンジャー!!」と〆る形になっている。
しかしデカレッドには銃の形を模した手首が右手分(「憎み!」用)しか付属しないため、「S.P.D!」の際のポーズ(大まかに上写真右のWみたいな状態)や「特捜戦隊!」のポーズが再現出来ない。
何故か微妙に表情の違う左平手が二種付属。梱包ミスとかではなく、説明書でもこの仕様で描かれている。
そして、フィギュアーツではデフォルトで付属する傾向のあった右平手は付属しない。
腰のホルダーに収納可能。説明書では前面を表に向けるよう書かれているが、映像作品では上写真の向きで収納されている。
警察手帳型アイテム。身分証明書であると同時に捜査の記録装置でもあり、デカベースやSPライセンス間の通信、デカスーツの装着コール、デカマシンの操縦認証などスペシャルポリスの業務を多岐にわたってサポートする。
基本的にデカスーツやスワットモードはデカベースに保管されているものをSPライセンスを介して装着する形を取るが、SPライセンス内に収容して持ち運ぶことも可能とみられる。
特に特徴的なのは、アリエナイザーに対する宇宙最高裁判所の判決(デリート許可/不許可)を先刻するジャッジメントモード。
この時ナレーションで「アリエナイザーに対しては、スペシャルポリスの要請に応じて、遥か銀河の彼方にある宇宙最高裁判所から判決が下される」と毎回説明が入る。
対バイオロン法の次くらいにぶっ飛んだ司法制度として特撮ファンの間では有名だが、身一つでも大量破壊出来る犯罪者が多いアリエナイザーについては抵抗著しい場合その場で即射殺するのもやむなしと言ったところかも知れない。
一方、ジャッジメントされる前に投降すれば凶悪犯でも通常の警察制度のように逮捕・起訴・収監される様子。
と、長々と書いておいて何だが、フィギュアーツでは「閉じた状態のSPライセンス」しか付属していない。
(※SPライセンスは開閉可能でした。コメントにて指摘してくださった通りすがりのにゃんたさん、ありがとうございました)
専用の右手首で保持可能。
デカレッド専用のビーム拳銃。右手用が威力重視の01、左手用が連射重視の02……らしいが劇中では特に使い分けられることはなく、それどころか場面によっては実体弾を発射しているような描写もある。
ディーマグナムを連結したハイパワーモード。デカレッド専用マシン・パトストライカーを模した形状になっている。
ハイブリッドマグナムはディーマグナム01・02とは別に合体状態のものが付属。01とハイブリッドマグナムの赤色灯およびウインドウ部はクリア成型されている。
SPライセンスともども、収納状態ではホルスターから抜け落ちやすいのがたまにきず。左右ともに銃持ち手、左手のみハイブリッドマグナム支え手が付属。
仕方ないが、肘を伸ばしたまま体の前で両腕をクロスするのはほぼ不可能。
うーむ、画像加工失敗かな。
敵の頭上を飛び越えざまに連射して弾丸の雨を降らせるデカレッドの得意技。講談社特製スーパービデオではハイブリッドマグナムを用いた「ムーンサルトギャラクシーショット」を披露。どうもジュウクンドー「射撃術と武術を組み合わせた戦闘技術」である一方で得物は二挺拳銃に限定されない様子。
「――やっぱり悪党は、悲鳴も汚いな」
7月5日受注締め切りのデカブルーも注文してしまいましたよ、ええ。
アキバレンジャーは見ていないんで「デカワッパーを付属させずに価格を抑えてくれればよかったのに」とか不満がないわけではないです。
特にオプション面は劇中でも一応登場したディーワッパーが付属しない、余計な左手首が付いてきている割に必要な右手首が足りない、というのがツッコミどころでしょうか。
一方で、可動性能の強化(上腕はちょっとしんどいですが)や、「大それたキャノン」に見る戦隊アーツの大型火器再現への可能性など見るべきところも多い一品にもなっています。
今後フィギュアーツは戦隊により力を入れていくらしいので、ボウケンレッド・レッドホークに続いて誰がアーツ化されるのかも楽しみですね。