愛国心といえば、私が支持する共産党が
嫌っている言葉ではありますが、
私自身はそこまで嫌ってはおりません。
しかし、上に立つ人間の都合で愛国心を
押し付ける考え方は私も誰よりも嫌います。
私が好きなアニメに夢のクレヨン王国がありますが、
この作品のクレヨン王国という国家のモデルは間違いなく
日本そのものであり、政治システムまで殆ど一緒です。
かなり過去に遡る先代女王の武烈女王の元ネタは、
同じ名前が歴代天皇にありましたので、決定的です。
物語の中では軍事的にも経済的にも実質的に最大の
大国である設定にありますが、戦争のない平和な国を
理想としていると国王が王女にいつも話している設定です。
実質的に王族が政治を行っている以外は日本と同じで、
今の日本以上に愛国的な風習も普通にありますが、
軍国的な色はどこにも無い平和な国です。
(国民は祝い事等があれば当たり前のように国歌を歌います)
しかし、国民に愛国心を強要するような描写なんて
どこにも無く、誰もが当たり前のように国を愛しています。
それらの表情や振る舞いに不自然さはどこにもありません。
それらの王族が日本の皇族に当たり、それに加えて
総理大臣と12人の大臣がいます。これらは
日本の総理大臣と閣僚の関係と殆ど一緒です。
話を戻しますが、今の日本の愛国心は病気と化しているから、
親しみを込めた郷土愛的な愛国心が消失してしまっています。
病気とは、アインシュタインが述べた病気という意味です。
彼の当時の祖国は、ナチスドイツだったので、暴走した
国家から逃げた彼としては当然の心理だったのでしょう。
今の日本も似たような点があり、奴隷のように非人道的な
環境で無理やり働く事が愛国心と勘違いしている人が
あまりにも多い実情が、愛国心という形式に泥を塗る
野蛮な行為であると私は思っています。
それともう一つ、本当の愛国心は自国の悪い点を
素直に認めて、短所を長所に転じる努力にあります。
これは前述のクレヨン王国の武烈女王の教えにある
「悪い癖を素直に認め、長所に変えなさい」と諭すのと
全く一緒であり、それと同時に「欠点を都合の良いように
解釈するのは悪い癖です」と注意するのとも同じです。
今の日本人に自殺や引きこもりが多いのは、
真面目すぎるのが原因ですが、この欠点も長所に転ずる事が
十分可能なのですが、欠点を素直に認める事が出来なければ、
長所に転ずる事は不可能になってしまいます。
本当に国の事を思い愛するならば、今置かれた問題点と
欠点を素直に認めて、長所に転ずることが不可欠であり、
それを試みない事は偽りの愛であり、病気そのものです。