「2014 CANNONDALE SYNAPSE CARBON 6 105」のスペックは以下のようになります。
Frame | Synapse, BallisTec Carbon, Di2 ready, SAVE PLUS, BB30A |
Fork | Synapse SAVE PLUS, BallisTec Carbon, 1-1/8" to 1-1/4" tapered steerer |
Crank | FSA Gossamer, BB30A, 50/34、48/51=170,54/56=172.5,58=175mm |
Bottom Bracket | FSA BB30 |
Shifters | Shimano 105 5700 |
Cog Set | Shimano CG-4600, 12-30, 10-speed |
Chain | KMC X10, 10-speed |
Front Derailleur | Shimano 105 5700, braze-on |
Rear Derailleur | Shimano 105 5700 |
Wheel | Shimano R501 |
Tires | Schwalbe Lugano PP, 700x25c |
Brake | Shimano Tiagra 4600 |
Handlebar | Cannondale C3 Compact、48=38,51/54=42,56/58=44cm |
Stem | Cannondale C3, 31.8, 6 deg.、48/51=90,54/56=100,58=110mm |
Headset | Synapse Si, 1-1/4"lower bearing, 25mm top cap, Regular topcaps included - 30mm carbon and 5mm flat. |
Grips | Cannondale Grip Bar Tape w/Gel, 3.5mm |
Saddle | Cannondale Stage Ergo w/ Crmo Rails |
Seat Post | Cannondale C3, Alloy, 25.4x300mm (48-51) 350mm (54-61) |
Color | Team Replica(REP) |
Size | 48,51,54,56,58 |
Weight | 8.4kg(51size) |
上記のスペックを見て、私が2014年キャノンデールのフルカーボンロードバイク「SYNAPSE CARBON 6 105」を個人的に改造するなら、以下の順番にします。
ハンドル高やステム長を適正なポジションに合わせる(交換する)等は大前提として、その次に以下のようにしていきます。
要点は10スピードの「シマノ105コンポ」で可能な限り乗り続けるということです。スピード重視の人でしたら「SUPERSIX EVO」を購入されるでしょうから、のんびりツーリング派の為に、リアカセット12-30Tがショートゲージのリアディレラーで動かせる「シマノ105コンポ」を残したいのです。リアカセットが12-28Tでも乗りこなせる人は、11スピードの新型105コンポや6800アルテグラコンポに後々交換されても良いと思います。
1. チェーンガードを付ける。
2. チェーンを「CN-5701」(シマノ105チェーン)に交換する。
3. ハンドルの横幅を適正なものに交換する。
4. グリップ性能の高く、耐パンク性能に優れたタイヤに交換する。
5. 前後ブレーキを「BR-5700」(シマノ105ブレーキキャリパー)以上のグレードに交換する。
6. ホイールのグレードをアップさせる。
7. クランクを交換する。
です。
1. まずは、フロントクランクのインナーギアから内側にチェーンに落ちることを防ぐ「チェーンガード」を付けます。10スピードの105フロントディレラーを使う「SYNAPSE CARBON 6 105」には必須アイテムです。
価格は¥2,000前後です。
2. 「SYNAPSE CARBON 6 105」の標準仕様でチェーンは「KMC X10, 10-speed」が使われています。
変速性能(特に下り変速)が悪く、チェーンノイズも大きいのでシマノ純正のチェーン「CN-5701」(105グレード)に交換します。これで「シマノ105」本来の変速性能に戻るはずです。
価格は税抜定価¥2,465です。
3. 悪路を走行を考えているのか「SYNAPSE CARBON」シリーズのドロップハンドルは横幅がワンサイズ大き目のものが標準で付属しています。フレームサイズが48と51と54サイズの場合はハンドル幅は芯~芯42cm、フレームサイズが56と58サイズの場合はハンドル幅は芯~芯44cmです。
もちろん乗られる人の肩幅でハンドル幅は決まりますが、48と51サイズのハンドル幅芯~芯42cm、56サイズの場合はハンドル幅芯~芯44cmは、それぞれ大きいように思えますので、ハンドル幅を適正にするために交換します。オススメのハンドルはアルミ製でしたら「EASON EA70 ERGO」、カーボン製でしたら「FSA K-FORCE COMPACT」です。
「EASTON EA70 ERGO」ハンドル。
軽量で丈夫なアルミ製です。ショートリーチ型で握りやすいハンドルです。重量240g、ハンドル幅は38/40/42/44cm.。
「FSA K-FORCE COMPACT」ハンドル。
超軽量で振動減衰性能に優れたフルカーボン製。このショートリーチハンドルが個人的にカーボンハンドルの中でも一番握りやすいと思っています。重量210g,ハンドル幅は38/40/42cm.。
税抜定価¥36,920
4. 「SYNAPSE CARBON 6 105」を週末サイクリングやレース練習で使用するのであれば郊外のスピードが出る場所を走ることを考えると付属のタイヤ「Schwalbe Lugano」ではグリップ性能面で少し怖いです。
グリップ性能の高く、耐パンク性能に優れるタイヤにまずは交換します。
タイヤ幅は標準仕様で700x25cが付いています。砂利道や未舗装路を走る可能性がある人は25cを、舗装路のみを走られる人は700x23cで良いと思います。
耐パンク性能とグリップ性能どちらも優れる「PANARACER TYPE-D EVO2」
税抜定価¥11,048(前後セット)
23cと25cどちらもあります。
5.「SYNAPSE CARBON 6 105」の標準仕様でブレーキは「Shimano Tiagra」(シマノティアグラ)が使われています。
タイヤ同様、週末サイクリングやレース練習で使用するのであれば郊外のスピードが出る場所を走ることを考えると「ティアグラ」では握力が落ちてくるツーリング後半の「下り坂」や「雨の日」の状況で少し怖いと思います。
そこで「シマノ105」グレード以上のものに交換します。「以上」が大切で、せっかくブレーキを交換するのでしたら、「BR-6800」(シマノアルテグラ)に交換しても良いと思います。
「Shimano 105 BR-5700」(シマノ105ブレーキキャリパー)
「Shimano Ultegra BR-6800」(シマノアルテグラブレーキキャリパー)
税抜定価¥12.357(前後セット)
6.ホイールを交換すると走りの軽さが劇的に変わります。
「SYNAPSE CARBON 6 105」に標準で付属する「SHIMANO WH-R501」から交換して劇的に変わったと思えるのは「CAMPAGNOLO ZONDA」(カンパニョーロ ゾンダ クリンチャー」ぐらいからからになると思います。
「CAMPAGNOLO ZONDA」のホイール重量は1555gです。「SHIMANO WH-R501」に比べると約350g軽量化できます。税込定価¥65,000(前後セット)
予算がもう少しあれば、「SHIMANO WH9000-C24-CL」ホイール(重量1387g)にされると、さらに150g程度軽量化できます。税込定価¥91,659(前後セット)
「CAMPAGNOLO ZONDA」の場合は完成車予想重量は8.1kg、「SHIMANO WH9000-C24-CL」の場合は完成車予想重量は7.9kgとなります。
12-30Tの軽いギアと軽いホイールが登り坂を楽にしてくれるはずです。
7.「SYNAPSE CARBON 6 105」に標準で付属する「FSA Gossamer」クランクの変速性能はチェーンやギアが新品の場合はシマノ純正クランクに比べてもあまり気にならなくなってきています。
クランクをアップグレードするとなると「SYNAPSE CARBON」のBB規格はこの機種にしか採用されていない「73mmBB30A」という特殊規格です。
現在この規格に対応できるクランクセットはキャノンデールオリジナルの「HOLLOWGRAM Si SL2 クランク」しかありません。
CNC加工された一体型専用チェーンリングが付く「HOLLOWGRAM Si SL2 クランク」は484gと超軽量クランクのですが、価格はBB込みで約10万円弱と非常に高価です。
無難にシマノクランクに交換する手もあるにはあります。
アウターギアだけを「シマノ105」に交換するということも可能ですが、10スピード「シマノ105」のクランクがいつ生産を終了するかわからないので早めに交換することも考える必要があります。
「Shimano 105 FC-5750」(シマノ105コンパクトクランクセット)
税抜定価¥14,344
シマノクランクを取り付けるためには必要なパーツが他に何点かあります。
「SYNAPSE CARBON Hi-Mod 3」(TOP画像)にシマノクランクを何とか付けて乗っていますが、今のところ問題はないようです。