アメリカブランドのフルカーボンロードバイク「CANNONDALE SYNAPSE」と「SPECIALIZED ROUBAIX」は共に、「ENDURANCE ROAD」(エンデュランスロード)カテゴリーのロードバイクです。
「2014 CANNONDALE SYNAPSE CARBON 6 105」
「2014 SPECIALIZED ROUBAIX SL4 SPORT」
元々は今週末にあるヨーロッパのクラシックロードレース「パリ~ルーベ」の50kmに及ぶ石畳区間を走破できるように開発されたのが「SYNAPSE」や「ROUBAIX」の「ENDURANCE ROAD」バイクです。
「CANNONDALE SUPERSIX EVO」や「SPECIALIZED TARMAC」等の一般的なロードバイクが、
1. 速く軽快に走ること
2. 長時間乗っても疲れないこと
を大前提に設計&開発されているのに対し、
「ENDURANCE ROAD」(エンデュランスロード)は、
1. 長時間乗っても疲れないこと
2. 速く軽快に走ること
と、設計&開発の重点ポイントの順番が逆なのです。
「長時間乗っても疲れないこと」はもちろん「ENDURANCE ROAD」のフレームデザインに反映され
、少々のガタガタ道でも体へのダメージを軽減してくれます。
「長時間乗っても疲れないこと」のもう一つの重要なポイントは、「ポジション」=「乗車姿勢」です。
綺麗な舗装路を走る「深いレーシングポジション」に対し、悪路走行は「ハンドル位置が高くて近いユッタリポジション」で走るのが結局は速く走れるというところから「ENDURANCE ROAD」は「楽なポジション」になっているのですが、この「楽なポジション」を使わない手はありません。
私のように「立位体前屈がマイナス20cmで体のとても硬い人」にとってはとても「ありがたいポジション」となります。
実は私はTOPの写真の「2014 CANNONDALE SYNAPSE CARBON Hi-Mod 3」に乗っています。
このロードバイクを購入する際に「S-WORKS SPECIALIZED ROUBAIX SL4」と、どちらにするか大変迷いました。
身長170cmぐらいから175cmぐらいの人でしたら、「SPECIALIZED ROUBAIX」は52か54サイズ、「CANNONDALE SYNAPSE」は51か54サイズとなるはずです。
私の場合、既に前もって「BG FIT」にてBBサドル~トップが70cmとなり、体が硬いためハンドルはサドルと同じ高さにする必要があることがわかっていましたので、「SPECIALIZED ROUBAIX」の54サイズでないと「STACK」が合わないことも試乗して確認済みでした。
同時に「SPECIALIZED ROUBAIX」の54サイズの「REACH」からステムを80mm程度まで短くする必要もあると確認しておりました。
「S-WORKS SPECIALIZED ROUBAIX SL4」でもういいかと考えていた矢先、「STACK」と「REACH」がさらに短い機種を発見してしまいました、それが「2014 CANNONDALE SYNAPSE CARBON」です。
「2014 CANNONDALE SYNAPSE CARBON」のジオメトリー表を見たときに51サイズでも良いかと思いましたが、「さらに楽なポジションが取れれば」と考え54サイズにしました。
BBサドル~トップが70cmに設定すると、ステムを水平で一番上にするとハンドルはサドルより高い位置にあります。おかげで、体が超硬い私が100km走っても首や肩は全く疲れないようになりました。
「SPECIALIZED ROUBAIX」のジオメトリー表
「CANNONDALE SYNAPSE CARBON 」のジオメトリー表
身長170~175cmぐらいの人が乗る「SPECIALIZED ROUBAIX」の52サイズと54サイズ、「SYNAPSE CARBON」の51サイズと54サイズで見ていくと、
青色枠の「ホリゾンタルトップチューブ長」は「SPECIALIZED ROUBAIX」が537mmと548mm、「SYNAPSE CARBON」が524mmと542mm。
黄色枠の「REACH」は「SPECIALIZED ROUBAIX」が379mmと380mm、「SYNAPSE CARBON」が370mmと378mmで実際のハンドルの長さは同じステムとハンドルを使った場合「SYNAPSE CARBON」が少し近いくなります。
赤色枠の「STACK」は「SPECIALIZED ROUBAIX」が547mmと564mm、「SYNAPSE CARBON」が549mmと570mmで、「SPECIALIZED ROUBAIX」の52サイズと「SYNAPSE CARBON」の51サイズはあまり変わらない。只、54サイズで比べると、「SYNAPSE CARBON」はハンドル位置が12mm高くなります。
緑色枠の「スタンドオーバーハイト」も「SYNAPSE CARBON」がより低いので(失礼ですが)脚が短い人も股間がトップチューブに当たりにくいし跨ぎやすいので安心です。
つまり、「SPECIALIZED ROUBAIX」の52と54サイズ、「SYNAPSE CARBON」の51と54サイズを比べると「SYNAPSE CARBON」は少しハンドル位置が近く、少しハンドル高が高くなるので「より楽なポジションで乗れる」ということになります。