前半/ホントのホントはどこにある? | Seed of ...

Seed of ...

毎日のなかにあるしあわせのたね。きぼうのたね。えがおのたね。すべては、みらいをつくるもの。

思いがけず、いのちの一日。

打ち合わせの後、作業しようと思って帰ってきたら、
玄関先に何やら黒い物体が。

ん?と思ってのぞいみたら、
カ、カラス!?ショック!

とくに外傷は見当たらないのだけれど、
息も絶え絶え、という感じに喘いでいる様子がうかがえて。

これは尋常じゃない!と慌てて動物病院に駆け込みました。

状態を説明したら、
「草むらに置いたらどうですか?」と言われ、
「まだ生きてるんですよ!」と言うと、
家畜保健所を紹介され。

家畜保健所では動物愛護センターを紹介され、
動物愛護センターでは県の自然保護課を紹介されました。

みんな口を揃えていったのは、「弱っているなら草むらか公園にでも。死んだらゴミに」って。
カラスはどうにもできないんですよ、害鳥だから。って。

それはそうかもしれないけれど、思ってもみない答えでショック。。。
いつのまにか号泣してました。

でもそれは、かわいそうという思いよりも、
もしかしたら怖さとか、不安とかだったのかもしれない。

誰かに言ったらどうにかしてくれると思っていたのに、どうにもならないんだ
っていう意味のショックだったのかもしれない。

そんな自分が、情けなくて。

けれど、そんな様子を察してくれたらしく、
自然保護課の方が、来てくれることになりました。
本当は、やらない仕事なのかもしれないけれど。

結局、見つけた時から時間が経ってしまって、
駆けつけてくれたときには、カラスはもう動かなくなっていて。

新聞紙を敷いた段ボール箱にそっと入れ、連れ帰ってくれました。

鳥インフルエンザじゃないですか?
病気じゃないですか?と聞いたからか、
玄関先の消毒までしてくれた。

本当に本当に、ありがとうございます。

…もしかしたら、非常識なことをしてしまったかな。
と、ちょっと思ったりもするのだけれど、

普通は本当に、草むらに…が正解なのかもしれないけれど。


本当はもっともっといろんなことが、いろんなところで起こっているのだけれど。

自分の小ささに気づかされた今日でした。

ふぅ。