昨日もまた、冷凍庫の保存肉食べ切り目的の献立でした。コストコで買うオーガニックチキンのもも肉。


このコストコのチキンもも肉は、骨なしってのは有難いのだけれど、皮なしってのがなんとも物足りない。やっぱチキンは身より皮の方が芳ばしくて美味しいもんね。でも、贅沢は言えませぬ。お値段がスーパーで買うよりずっとお得だもん!チョキ


ずい分前に買って、何回かに分けて料理に使い、最後、400g弱残っていたこのもも肉で、私の4年間のアメリカ生活を語る上で、これだけは絶対省けないと言う、思い出深い料理を作ることにしました。


オレンジ&コリアンダーチキン


3年前のちょうど今頃の季節だねぇ...私がこのお料理を、地元シアトルのテレビ局の番組で実演したのは!TV15分程度の短い出演枠でしたが、一生忘れることのない、貴重な体験をさせていただきました!


またテレビからお誘いはないか知らん...?と思っていたら、2年ぶりに去年、2回もお声がかかったのです。でも、どちらもお断りすることになってしまいました。両親のことでアメリカと日本を行き来しまくってたからね。(汗)


残念だったワン!でも、私は欲は申しません!


その両親が元気な内にアメリカのこの家に招待し、この家でこの料理を作って食べてもらえたんだから。我家のリビングのテレビで、DVD化したその時の放送を、まるで生放送のように観てもらうことも出来た。(その時の記事はこちら から...)


それ以上の幸運はないでしょう!クラッカー


アメリカに4年暮らしたこと、地元のテレビに出演したこと、年老いた両親が老体に鞭打ちながら遥々ここまで娘夫婦を訪ねてくれたこと。


これから将来、この料理を作る度、これらのことを思い出し、微笑んだり、ちょっぴり涙したりすること間違いなしです。私にとっては大切な大切な思い出のお料理なのです!


この料理は同じ煮込みでも、先日改訂版レシピをご紹介したギネス煮込み などと違い、これからの季節にピッタリのさわやかな風味の煮込みです。グッド!


さわやかな風味の秘密は、オレンジとコリアンダー。お酒も重苦しい赤ではなく、軽いイメージの白ワインを使っています。


チキンは出来れば皮付きのもも肉が良いです。ちょっとしたお祝いの日に作るなら、骨付きのもも肉で豪華に作っても良いですなぁ。(笑)チキン


まずはチキンにしっかり焼き目をつけます。特に骨付きチキンの場合、中途半端に焼くと骨の切れ目から飛び出す血が抜けきらない前に煮込むことになり、それが煮汁に混じると美味しくないので、ここでしっかり焼き、汚れも取るようにいたしませう。


焦げ付かない加工が施されたフライパンを使うより、もしあれば、スチール製のフライパンやソテーパンを使った方が美味しくできます。


私は昨日スチール製のソテーパンで作りましたが、スチール製の鍋を使うと良い点は、この通り、鍋底にチキンから出た旨味がしっかりとこびりつくからです。


たまねぎと昨日はにんにくも加え炒めたら、ワイン、スープストック、オレンジ汁を加えました。木べらで鍋底にこびりついたチキンの旨味を削り取るようにしながら煮立ててくださいましよ。


先に焼いたチキンを戻し、ブラックペッパーをしこたま振って、火を弱めて蓋をし、30~40分煮ましょう。塩は殆ど不要だと思います。最後に味見をし、必要だったら加える程度にして下さいませ。


チキンがほぼ出来上がる寸前、オレンジをキャラメライズいたしましょう。“キャラメライズ”なんて、なんや難しい横文字を使っていますが、なんのこっちゃない、バターに砂糖を加え、オレンジをほんの数分煮絡めるだけのこってす。(爆)


ブラウンシュガーを使うと、更に濃厚な甘味のキャンディーオレンジができますよん!合格


オレンジの準備が完了したら、チキンの鍋に刻んだコリアンダー(シラントロ、パクチ、名は違えどみな同じもの!)をたっぷり加えたら出来上がりです。ちなみに、詳しいレシピはこちら に記してあります。


家のインスペクションは先週で終了したけれど、この金曜日、今度は買い手が住宅ローンを借りる銀行が、英語ではアプレイザルと呼ぶ、家の価値を査定に来よります。ドクロ


ちらっと聞いたところによると、税金対策だと思うんだけれど、かなり多額の住宅ローンを組んで買うらしい。もし、アプレイザーが、この家の価値は売買価格より低い!なんて査定したら、買い手はローンが組めなくなるじゃない。


そうなると、今進んでいる売買契約はそこでストップ。そんなことにならないよう、ちょっとでも好印象を与えたくて、昨日は夕方、玄関の植木の剪定や草抜きなんかしちゃったワン。(汗)


それでもメインのお料理は頑張って作ったものの、なもんで、付け合せは前日の残りのリゾットをチンしただけ。本当はリゾットを“焼きリゾット”にしてみたかったのだけど、手抜きでゴメンチャイ!ガーン


アメリカではコリアンダーは、スペイン語でシラントロを呼びます。コリアンダーはどこにありますか?って聞くと、必ず店員はスパイス売り場に連れて行ってくれ、ドライコリアンダーを指差します。


余談ながら、バジルはありますか?って店員に聞くと、目の前にあっても、“バジル?何やねん、それ?そんなもん知らん!”と言う答えが返ってきます。雨人さん達はバジルを“ベイジィル”と発音するのです。


どこのスーパーに行っても、コリアンダーは花嫁のブーケのような大きな束になって売っています。ハーブの域を超え、サラダ菜レベルの大量!叫び


私はコリアンダーが大好きだから、いっくらデカイ束でも全然構わないのだけれど、そうそう毎日コリアンダーばかり使う料理が思い浮かぶわけでもない。なもんで、一度買うと、結構長い間冷蔵庫のチルド室を陣取っています。


この料理は、旦那が私に初めてのクリスマスに作ってくれた、ダックをオレンジと共に調理した料理にヒントを得、ダックの代わりにチキンをオレンジで煮てみようか知らん...?と思ったのがきっかけ。


そこに、オレンジとは相性バッチリの、常に大量にあるコリアンダーをたっぷり加えてみたら、とっても美味しい料理に出来上がったと言う訳です。


オレンジをバターとシュガーで焼いて付け合せる案は、子供の頃、母が豚の生姜焼きを作ってくれる度、必ずバターと砂糖で焼いたりんごを添えてくれていたことから、ヒントを得ました。(これも旨いよ!グッド!


パスタとも合いますが、昨日みたいにリゾットとあわせても凄く美味しいです。リゾットアラミラネーゼと同様の作り方で、サフランを省き、シンプルなチキンストックのリゾットが、実は、父が絶賛して食べた通り、この料理に一番合います!音譜


4年の在米中、私が創作したお料理のベスト3に間違いなく入る、オレンジ&コリアンダーチキン。是非是非作ってみてくださいませ。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます。
明日もアメリカらしいお料理ですよん。しかも現代アメリカ料理!
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