私は甘いものには関心がなく、専ら“辛党”(アル中!)ですが、デリケートな洋菓子や、エゲレスの伝統的スイーツってのは、酒のつまみにして食べられるくらい、大好きです!
私が特に好きなエゲレスの昔ながらのスイーツは、バッテンバーグケーキ と、今日ご紹介のベイクウェルタルト。ここ数年、どちらも数回焼きました。でも、いつも人のためばかりで、自分の口に入ったことは一度もありません!(涙)
そこで、今日は私自身の為に、大好きなベイクウェルタルトを焼くことにしました。いつもは大きなパイ皿で焼くタルトですが、今日は生地を100均のマドレーヌ型9個に分け、こんな風に焼いてみましたよん。
ミニベイクウェルタルト
これを焼くきっかけとなったのは、冷蔵庫のチルド室に残っていたオレンジ。
私ね、アメリカやアメリカ人、アメリカの物を、雨だの雨人だのと失礼な呼び方をし、あたまからバカにしているように思われているかも知れませんが、これは凄い、日本やイギリスには太刀打ちできないと思うことは、ちゃんとその価値を評価しています!
その1つが、アメリカの冷蔵庫です。
東京に住んでいた頃、スーパーでハーブを買って、使った残りを冷蔵庫に保存しておくと、3日もすれば黒く変色し使い物にならなくなっていました。
アメリカに来て驚いたのが、どのハーブを買って冷蔵保存しても、1週間~10日経っても、生き生きしていること!根元を切って水に放ってやったりすると、ミントなんかは軽く1ヶ月は冷蔵庫のチルド室で保存できます。
雨のことやから、なんか怪しい薬品を使って長持ちさせてんとちゃう?
そう考えたそこのあなた!ドジーなアメリカ。いつもなら私もそう疑いますが、これに関しては、ありえないことなのです。
だって、私が買うこれらのハーブはみなオーガニックだし、私が自宅の庭で、怪しい薬品を使わず栽培したハーブでも、冷蔵庫で長期間保存出来るんですもん!
ハーブだけと違うんです。野菜でも果物でも、驚くほど長期間保存できます!
この前キャンピングカーツアーに出かける前日、オレンジを料理に使おうと思って買ったのだけれど、バタバタして夕飯が作れず、残ったオレンジはチルド室に保存して旅に出たのでした。
あれからすでに2週間。今朝、オレンジはまだ生き生きしていました!
冷蔵庫が日本やイギリスの2倍以上の大きさがある分、パワーが強いのか?改めて今朝、雨の冷蔵庫の凄さを見せ付けられました。これを日本に持って帰れるものなら、マジ、持って帰りたいよぉ!
酸っぱいものが基本大嫌いな私は、柑橘類が超苦手!みかん、オレンジ、レモン、想像しただけで口の中は唾で一杯になります。
私とは反対に柑橘類が大好きな旦那に、“あんた、食べ!”って勧めたら、普段なら即食べちゃうのに、只今我家はスイカブームで、スイカを食べるからオレンジは要らないといわれてしまいました。(苦笑)
スイカは超デカイのを2日ほど前にかったばかりで、あと3日は食べれるはず。その間、見向きもされないオレンジは、いくらアメリカの冷蔵庫が優秀とは言え、クオリティーが低下するのは間違いなし。
そこでオレンジを料理に使うことにしました。なんかないか知らん...?と、自分のブログの古い記事を検索していたら、目に付いたのが私の大好きなベイクウェルタルト!
たくさん残っている高価なアーモンドミール(アーモンドプードル)も、日本引越までに少しでも食べてしまいたい。ベイクウェルタルトは、この2つを食べきるのに一石二鳥なスイート。
何よりも、旦那が退職しちゃった今、差し入れする先もない!出来上がったベイクウェルタルトは、私一人でほくそ笑みながら、全部食べちゃえる。(旦那はアーモンド系は苦手なのです!)
ではまずタルト生地から作りませう。ベイクウェルタルトの生地には、私はオレンジの皮を1/2個分擦って入れます。生地が出来上がると、ほのかにオレンジの香がし、バターの風味と混ざると、まるで軽いタッチのショートブレッドのようです。
延ばし易いように2cmくらいの厚みの円形にして、ラップ、さらにその上からアルミフォイルで包み、冷蔵庫で最低30分以上冷やします。グルテンをたっぷり含む延ばし易い生地にするためですよん。
その生地を8つに分けてくださいませ。8等分した生地の1つを丸め、打粉をした台の上で100均のマドレーヌ型より2周りくらい大きい円形に延ばします。厚みは3mm弱です。
型にはバターやサラダ油を塗る必要はありません!100均の型は焦げ付かない加工がされた型ではないですが、タルト生地はたっぷりバターを含んでいるので、出来上がったら簡単に型から抜けます。
指で型に生地を貼り付ける代わりに、タルト型の円周の余分な生地を切り取って丸め、その丸めた生地を底面、側面にスタンプしながら型に生地を貼ってくださいませ。指を使うより断然綺麗に生地が型に貼れます。
8個の型に生地を貼ったら、残りの生地をひとまとめにすると、もう1型分生地が残るはずです。それを同様に延ばし、9個目の型に張ってくださいませね。
今回はブラインドベイクと呼ぶ空焼きはいたしませんでした。基本、砂糖を多く含むフィリングを詰めるタルトは、糖分がフィリングの漏れをプロテクトしてくれるので、空焼きは不要なのです。
私はお菓子用タルト型でもいつもは空焼きするのですが、今回は型が直径10cmほどと小さいもの9個もあり、空焼きをすると面倒なので省きました。
その代わり、9つの生地を貼った型を冷凍庫に入れて30分以上凍らせて下さいませ。こうすることで、タルト生地の縮みの原因、バターの溶ける温度を遅らせることが出来るからです。
ちなみにフォークで生地に穴を開ける必要はありません。直接フィリングを詰めてオーブンで焼くので、フィリングの重みでタルトが盛り上がることはないからです。
型を凍らせている間にフィリングを作りませう!
まずは室温に戻したバターに砂糖を加え、電動泡だて器でバタークリームにしてくださいまし。そこに溶き卵を3~4回に分けて加え、加える度、バタークリームにしっかり馴染むよう、電動泡だて器でよく混ぜ混ぜしてちょ。
溶き卵が加え終わったら、オレンジの皮とアマレットっつうアーモンド風味のリキュールを加えます。ちなみに今日はアーモンドエッセンスを代用しました。旦那がガレージにある!って主張するので探しまくったけれど、アマレットディサロノはなかった!(苦笑)
ベイクウェルタルトは、タルトにスポンジケーキが詰まった欲張りなお菓子。そしてそのスポンジケーキの粉は、小麦粉ではなくアーモンドプードルです。
さっくりとアーモンドプードルを混ぜ合わせたら、冷凍してあったタルト生地に詰めませう。おっと、その前に...
タルト生地の底ににラズベリージャム、もしくはストロベリージャムを大さじ1ずつ塗ってくださいまし。これがフィリングが漏れないようにするプロテクションの役目も果たします。
フィリングを9等分し、スライスアーモンドでちょい、おめかししたら、180度のオーブンで30~35分焼きましょう。
へぇ~、出来ましたどすぅ!これがエゲレスの伝統菓子の1つ、ベイクウェルタルトどすぅ!どないでっしゃろう?
ベイクウェルタルトって英語で綴ると、Bakewell。ベイク(焼く)、ウェル(十分に)で、私は昔、このタルトはしっかり焼きまくるから、ベイクウェルタルトって名前が付いたのだとばかり思っていました。
そうではないのです!エゲレスにベイクウェルという町があって、このタルトはその町で生まれたタルトだから、こんな名前がついているのです。紛らわしいネーミングをするな!(怒)
ミニベイクウェルタルトは、焼けたら15分くらいは型の中で粗熱をとってくださいませ。焼きたてを型から抜こうとすると、タルトが柔らこうて潰れてしまいまっせぇ~!
粉砂糖はサーブ直前にふってねぇ!!!
温かい内に粉砂糖をまぶすと、次に見ると砂糖はみな溶けて、アフターファイブに、おしろいをめちゃんこ叩いて合コンに参加したのに、気づいたら顔には粉っけはなく、横には見知らぬ男が裸でいびきをかいているという状態になります。(爆)
初めて自分の為に作ったベイクウェルタルト!!!
旨くてさぁ~~、今日はほんま幸せな日でした。でもね...
ブログを打ちながらふと気づいたのですが、オレンジは皮だけ使って、実は依然、ラップに包んで冷蔵庫に戻ってますがなぁ。
私としたことが...(冷汗)
明日はオレンジの実を使うレシピを考えないといけませんねぇ。(苦笑)
私が特に好きなエゲレスの昔ながらのスイーツは、バッテンバーグケーキ と、今日ご紹介のベイクウェルタルト。ここ数年、どちらも数回焼きました。でも、いつも人のためばかりで、自分の口に入ったことは一度もありません!(涙)
そこで、今日は私自身の為に、大好きなベイクウェルタルトを焼くことにしました。いつもは大きなパイ皿で焼くタルトですが、今日は生地を100均のマドレーヌ型9個に分け、こんな風に焼いてみましたよん。
ミニベイクウェルタルト
これを焼くきっかけとなったのは、冷蔵庫のチルド室に残っていたオレンジ。
私ね、アメリカやアメリカ人、アメリカの物を、雨だの雨人だのと失礼な呼び方をし、あたまからバカにしているように思われているかも知れませんが、これは凄い、日本やイギリスには太刀打ちできないと思うことは、ちゃんとその価値を評価しています!
その1つが、アメリカの冷蔵庫です。
東京に住んでいた頃、スーパーでハーブを買って、使った残りを冷蔵庫に保存しておくと、3日もすれば黒く変色し使い物にならなくなっていました。
アメリカに来て驚いたのが、どのハーブを買って冷蔵保存しても、1週間~10日経っても、生き生きしていること!根元を切って水に放ってやったりすると、ミントなんかは軽く1ヶ月は冷蔵庫のチルド室で保存できます。
雨のことやから、なんか怪しい薬品を使って長持ちさせてんとちゃう?
そう考えたそこのあなた!ドジーなアメリカ。いつもなら私もそう疑いますが、これに関しては、ありえないことなのです。
だって、私が買うこれらのハーブはみなオーガニックだし、私が自宅の庭で、怪しい薬品を使わず栽培したハーブでも、冷蔵庫で長期間保存出来るんですもん!
ハーブだけと違うんです。野菜でも果物でも、驚くほど長期間保存できます!
この前キャンピングカーツアーに出かける前日、オレンジを料理に使おうと思って買ったのだけれど、バタバタして夕飯が作れず、残ったオレンジはチルド室に保存して旅に出たのでした。
あれからすでに2週間。今朝、オレンジはまだ生き生きしていました!
冷蔵庫が日本やイギリスの2倍以上の大きさがある分、パワーが強いのか?改めて今朝、雨の冷蔵庫の凄さを見せ付けられました。これを日本に持って帰れるものなら、マジ、持って帰りたいよぉ!
酸っぱいものが基本大嫌いな私は、柑橘類が超苦手!みかん、オレンジ、レモン、想像しただけで口の中は唾で一杯になります。
私とは反対に柑橘類が大好きな旦那に、“あんた、食べ!”って勧めたら、普段なら即食べちゃうのに、只今我家はスイカブームで、スイカを食べるからオレンジは要らないといわれてしまいました。(苦笑)
スイカは超デカイのを2日ほど前にかったばかりで、あと3日は食べれるはず。その間、見向きもされないオレンジは、いくらアメリカの冷蔵庫が優秀とは言え、クオリティーが低下するのは間違いなし。
そこでオレンジを料理に使うことにしました。なんかないか知らん...?と、自分のブログの古い記事を検索していたら、目に付いたのが私の大好きなベイクウェルタルト!
たくさん残っている高価なアーモンドミール(アーモンドプードル)も、日本引越までに少しでも食べてしまいたい。ベイクウェルタルトは、この2つを食べきるのに一石二鳥なスイート。
何よりも、旦那が退職しちゃった今、差し入れする先もない!出来上がったベイクウェルタルトは、私一人でほくそ笑みながら、全部食べちゃえる。(旦那はアーモンド系は苦手なのです!)
ではまずタルト生地から作りませう。ベイクウェルタルトの生地には、私はオレンジの皮を1/2個分擦って入れます。生地が出来上がると、ほのかにオレンジの香がし、バターの風味と混ざると、まるで軽いタッチのショートブレッドのようです。
延ばし易いように2cmくらいの厚みの円形にして、ラップ、さらにその上からアルミフォイルで包み、冷蔵庫で最低30分以上冷やします。グルテンをたっぷり含む延ばし易い生地にするためですよん。
その生地を8つに分けてくださいませ。8等分した生地の1つを丸め、打粉をした台の上で100均のマドレーヌ型より2周りくらい大きい円形に延ばします。厚みは3mm弱です。
型にはバターやサラダ油を塗る必要はありません!100均の型は焦げ付かない加工がされた型ではないですが、タルト生地はたっぷりバターを含んでいるので、出来上がったら簡単に型から抜けます。
指で型に生地を貼り付ける代わりに、タルト型の円周の余分な生地を切り取って丸め、その丸めた生地を底面、側面にスタンプしながら型に生地を貼ってくださいませ。指を使うより断然綺麗に生地が型に貼れます。
8個の型に生地を貼ったら、残りの生地をひとまとめにすると、もう1型分生地が残るはずです。それを同様に延ばし、9個目の型に張ってくださいませね。
今回はブラインドベイクと呼ぶ空焼きはいたしませんでした。基本、砂糖を多く含むフィリングを詰めるタルトは、糖分がフィリングの漏れをプロテクトしてくれるので、空焼きは不要なのです。
私はお菓子用タルト型でもいつもは空焼きするのですが、今回は型が直径10cmほどと小さいもの9個もあり、空焼きをすると面倒なので省きました。
その代わり、9つの生地を貼った型を冷凍庫に入れて30分以上凍らせて下さいませ。こうすることで、タルト生地の縮みの原因、バターの溶ける温度を遅らせることが出来るからです。
ちなみにフォークで生地に穴を開ける必要はありません。直接フィリングを詰めてオーブンで焼くので、フィリングの重みでタルトが盛り上がることはないからです。
型を凍らせている間にフィリングを作りませう!
まずは室温に戻したバターに砂糖を加え、電動泡だて器でバタークリームにしてくださいまし。そこに溶き卵を3~4回に分けて加え、加える度、バタークリームにしっかり馴染むよう、電動泡だて器でよく混ぜ混ぜしてちょ。
溶き卵が加え終わったら、オレンジの皮とアマレットっつうアーモンド風味のリキュールを加えます。ちなみに今日はアーモンドエッセンスを代用しました。旦那がガレージにある!って主張するので探しまくったけれど、アマレットディサロノはなかった!(苦笑)
ベイクウェルタルトは、タルトにスポンジケーキが詰まった欲張りなお菓子。そしてそのスポンジケーキの粉は、小麦粉ではなくアーモンドプードルです。
さっくりとアーモンドプードルを混ぜ合わせたら、冷凍してあったタルト生地に詰めませう。おっと、その前に...
タルト生地の底ににラズベリージャム、もしくはストロベリージャムを大さじ1ずつ塗ってくださいまし。これがフィリングが漏れないようにするプロテクションの役目も果たします。
フィリングを9等分し、スライスアーモンドでちょい、おめかししたら、180度のオーブンで30~35分焼きましょう。
へぇ~、出来ましたどすぅ!これがエゲレスの伝統菓子の1つ、ベイクウェルタルトどすぅ!どないでっしゃろう?
ベイクウェルタルトって英語で綴ると、Bakewell。ベイク(焼く)、ウェル(十分に)で、私は昔、このタルトはしっかり焼きまくるから、ベイクウェルタルトって名前が付いたのだとばかり思っていました。
そうではないのです!エゲレスにベイクウェルという町があって、このタルトはその町で生まれたタルトだから、こんな名前がついているのです。紛らわしいネーミングをするな!(怒)
ミニベイクウェルタルトは、焼けたら15分くらいは型の中で粗熱をとってくださいませ。焼きたてを型から抜こうとすると、タルトが柔らこうて潰れてしまいまっせぇ~!
粉砂糖はサーブ直前にふってねぇ!!!
温かい内に粉砂糖をまぶすと、次に見ると砂糖はみな溶けて、アフターファイブに、おしろいをめちゃんこ叩いて合コンに参加したのに、気づいたら顔には粉っけはなく、横には見知らぬ男が裸でいびきをかいているという状態になります。(爆)
初めて自分の為に作ったベイクウェルタルト!!!
旨くてさぁ~~、今日はほんま幸せな日でした。でもね...
ブログを打ちながらふと気づいたのですが、オレンジは皮だけ使って、実は依然、ラップに包んで冷蔵庫に戻ってますがなぁ。
私としたことが...(冷汗)
明日はオレンジの実を使うレシピを考えないといけませんねぇ。(苦笑)