この前小旅行の帰り道 、牧場の採りたて牛乳直売ってのを目にし、牛乳大好きな私は嬉しくて、ちょっと高かったけれど車を停めて買いました。


その牛乳は期待したほどではなく、あんまり美味しくなかった。てか、後でスーパーで同じのが売っているのを目にし、そう言えば以前買って飲んだことがあるべぇ~と思い出し、ショックでした。(苦笑)


でも、それでも良かったの。その牛乳を買いに立ち寄ったから、新鮮で濃厚なクリームがゲットできたんだもん。グッドタイミングってのか、折りしも生クリームの研究をしたいと思っていた時だったので、絶好の研究材料が手に入り大満足でした!(笑)


自家製バター+自家製クロテッドクリーム
on 自家製バターミルクスコーン



2週間ほど前かなぁ...Pinterestのウィークリーメールが届き、普段はそんなの開くことも無く無視するのに、なぜかその日は開いてしまいました。そのメールで目にした1枚の写真が、私の目を釘付けにしたのです。その写真へのリンクはこちら から...


自家製バター!


以前聞いたことがある。生クリームを瓶に入れ、延々シェイクしたらバターが出来るって。やってみたいなとは思ったけれど、腕が痛くなることを覚悟でやって下さいとも書いてあり、50肩のオバハンは断念したのでした。(滝汗)


でもこのPinterestの写真からWebのリンクを辿ると、腕が痛くなるほど瓶をシェイクしなくったって、フープロ利用でいとも簡単に作れるレシピが紹介されていた。これなら50肩のオバハンでもスイッチを押すだけだから楽勝!(笑)


それをみてからずっと、“バターを作りたい!”の熱が、私の中でだんだん高まっていたのでした。そこに牧場の直売クリームが現れた。牧場のおじやんが言うには、“ホイップクリームではないけんど、濃厚やでぇ~!ワシはこれでバターも作りまんねん!”


何?おじやん、今なんと言うた?バターだと!!!そのおじやんの一言とPinterestのレシピがドッキングし、安くはないクリームだったけれど購入し、バターを作ってみることにしたのです。


でも、どうせ作るなら他のレシピも参考にしてみたい。幾つか関連サイトを覗いた結果、結局、Pinterestから辿ったレシピに加えてこちらのレシピ も参考にし、私なりのやり方も交えて、こんな風にバターを作ってみました。


まず、フードプロセッサーにカップ(雨カップだから1カップは240ml)2杯分の生クリームを入れます。これで約カップ1杯分のバターが出来ます。次に、氷をたくさん入れた水を1.5リットルほど準備しておきませう。


準備が完了したらフープロのスイッチをオン。High(高速)で5分くらいかかりました。初めは液体のクリームが、徐々に固体と液体に分離し始めます。


こうなっら、ボウルに載せたざるに固体も液体も空けます。液体は捨てません。これこそが日本では購入が非常に難しいバターミルクだからです。重曹と組み合わせると膨張効果をもたらすので、海外ではこれをパンケーキやスコーンを焼くのに使います。


液体は冷蔵に保存し、固体はボウルに入れます。ボウルにキンキンに冷えた水を加え、スパチュラーなどを利用し軽く押すようにしながら洗います。残ったバターミルクを洗い流すわけです。この作業を3~4回繰り返しました。


上の写真の様に水が白く濁らなくなったら、ざるにあけて固体のみを二重にしたキッチンペーパーに取り、包んで軽く水分を絞ります。これを2回繰り返したら、別の汚れていないボウルに入れます。


ここで塩やにんにく、ハーブを加える場合は加えてよく混ぜ合わせ、ラメキン(ココット)などに入れて冷蔵庫で保存します。水が入っているので日持ちはしないらしい。でも、我家は既に3日くらい経つけれど、今朝もトーストに塗って美味しくいただきました。


味はやさしい感じ。私は好きな味です。ドキドキ


さて、生クリームをバターとバターミルクに分けながら、ふと、私は考えました。バターが作れるなら、クロテッドクリームだって家で作れるんじゃないの...?って。


クロテッドクリームとは、エゲレスのデヴォン州で昔から作られているクリーム。コーンウォール地方のカフェでクリームティー(スコーンと紅茶)を頼むと、濃厚なクリームが熱々のスコーンと共にサーブされます。あれがクロテッドクリームです!


クリームの様に濃厚な牛乳を加熱して一晩おくと、表面に塊が出来ます。あの塊がクロテッドクリームなのです。


バターが思った以上に簡単にしかも美味しく出来たので、調子に乗った私はクロテッドクリームも作ってみることにしました。


しかし、こっちはバターみたいに30分もあれば作れるものじゃない!低温で8時間~12時間くらい加熱し、その後冷蔵庫で一晩冷やして出来上がりの、丸々一日かかる大仕事です!あせる


これまた幾つかのサイトを比較し、結局こちらのレシピ を参考にして作ることにしました。このレシピを選んだ理由は、他のレシピの殆どがオーブン調理だったから。オーブンを10時間前後つけっぱなしにすることに抵抗があったので、湯煎調理することにしたのです。


でも、うちには湯煎調理用の鍋がない!


そこで、クリスマスプディングを作るのに買った耐熱のプディングボウルにクリームを入れ、沸騰寸前で火を弱めた湯の中に、まず深さ2cmほどラメキンを上下逆さにして入れてそれを台代わりにし、その上に生クリームの入ったプディングボウルを載せました。


プディングボウルの直径とほぼ同サイズの鍋蓋をし、湯を沸騰させないように注意しながら、延々と湯煎調理したのです。3時間もあれば出来るかな...と軽く見ていたのが間違い!なんと、9時間湯煎にかけました!


9時間湯煎にかけても、まだあまり満足いく感じにクリームは固まっていなし。でも、もう寝る時間だし、仕方なくこの時点で止めて冷蔵庫に入れたのです。(笑)


翌朝、表面を触ったらクロテッドクリームよ!めっさ嬉しかった!でも、スプーンでその塊を混ぜ混ぜしようとしたら、やっぱり中のクリームは液体のままでした!汗


てなことで、クロテッドクリームは残念ながら成功したとは言えない。クロテッドクリームに変身していたのは、2カップのクリーム中ほんの大さじ3、4杯ほどでした!(苦笑)次回はオーブンでトライしてみようと思います。


クロテッドクリームになれなかった液体は、残念ながらクリームの濃度が薄くなってしまっているので、こちらはキッシュを焼いてフィリングに使おうと思っています。


バターもクロテッドクリームも、味はバッチリ!さぁ、そうなると残りはバターミルク。バター、クロテッドクリームとくれば、やっぱこのバターミルクでスコーンを焼くしか、ないっしょっ!


今回のスコーンの材料はこんな感じ...


<材料 約8個分>

薄力粉...165g
強力粉...165g
ベーキングパウダー...大さじ1
ベーキングソーダ(重曹)...小さじ1/2
砂糖...大さじ1
塩...ひとつまみ
有塩バター...1スティック(113g)
バターミルク...110~120ml


作り方はこちらのフレーキービスケット とほぼ同じなのですが、今回はバターを粉に擦り込んだり、溶かしバターを塗ったりしませんでした。


その代わり、目の細かいチーズグレーターで1/3ずつ削って粉に加え、加える度にペーストリーブレンダーかレットナイフなどで、さささっと粉に混ぜ込む方法にしてみました。水分は少ししっとり程度まで加えています。


スコーンってね、私は焼いた日しか食べる気がしない!翌日温め直しても、やっぱり焼きたてのあの風味はない。それはエゲレス人がみな言うこと。スコーンの賞味期限は1日!


そこで、今回は型抜きをしたら即、ジプロックに入れて冷凍しました。食べたい時、オーブンを220度くらいに予熱し、予熱が済んだ時点で冷凍庫から取り出したスコーンを、即オーブンに入れて焼くようにしました。


12、3分も焼いたら、冷凍庫から取り出したスコーンでもこの通り、ふっくらと盛り上がって美味しそうに焼けます。


中はフレーキーか知らん?雨のビスケットのコマーシャルに、女の子が1枚1枚層をめくりながら、超脂っこく、超不味い市販の生地のビスケットを、めっさ美味しそうに食べるシーンがあるの。(笑)


あんな風にはちょっとならないかな。でも、十分フレーキーだよん。


自家製バターミルクで焼いたスコーンを横2つに割り、まずは自家製のバターをたっぷり載せます。


その上に自家製のクロテッドクリームを、これまたたっぷり載せ、ジャムを載せたら後は一口で食っちゃうだけ。(爆)ちなみにジャムも私の手作りです。去年作ったストロベリー&バジルジェリー をたっぷり載せています。


クロテッドクリームはスコーンだけじゃないの、トーストにジャムと一緒に塗ったら、至福の朝食!ラブラブ


私の元彼はコーニッシュだったから、一緒の頃は本場デヴォンのクロテッドクリームを、嫌って言うほど食べました。本場のはバタークリームとクレームブリュレの中間のような、言葉では表現出来ない食感と旨さ。


でも、私の作ったバターとクロテッド、それにジェリーを、熱々焼きたてのスコーンに載せて食べた旦那は、大、大、大満足でした。

今日も超長いブログに最後までお付き合いいただき、
有難うございました。いつも、いつも、感謝しています!
今日もお帰り前に、こんなブログでも読んでやったよぉというしるしに
どうぞランキングのボタンを押して下さいませ。
皆様の応援があってなりたっているブログです。

にほんブログ村 料理ブログ 料理レシピ集へ