2年前、おせちの残りの栗きんとんで 栗きんパン と言うあんぱんを作ったら、めっさ反響があった。だから今回も栗きんとんの残りでパンを作ってみました。ちょいアメリカンなパン でまたまた反響狙い。でも、栗きんパンのような反響が全くなかった!(滝汗)


そこで、汚名返上。同じおせちの残り・黒豆で、再びあんぱんを作って世間の注目を狙います!(笑)


このあんぱんはおせちを無駄なく食べ切る目的だけではなく、他にも目論見があって作った、NOエッグ、NOバター、NOミルクのパンなんですよ!


全粒紛黒豆ヘルシーあんぱん


ところで、本日の本題に進む前に1つ、“お恥ずかしながら...”のお知らせがございますです。


ローカルな話題で恐縮ですが、当地の無料日本語マガジン・Lighthouse1月号の特集『人生を変える読書ガイド・私の一冊』の中で、厚かましく私も一冊本を紹介させてもらっております。(P30にぶっさいくな写真付きで登場しています!汗)


私が料理フリークと呼ばれるようになるきっかけを作った、私の料理の源となる本を紹介させていただきました。ブログのタイトル写真の1枚・義父夫婦に贈ったウェディングケーキも、この本が私に作らせたものです。


特集にご登場の皆様、社会的に立派な地位におつきの方ばかりなのに、その中で一人、“自称料理研究家”として登場する私って、吉本レベルのオチ!(爆)機会があったらご覧になって、笑ってやってくださいませ。


ちなみにWEBバージョンでもご覧いただけます。 こちら からアクセスできます。


閑話休題。


お正月が終わり、先週、残った黒豆に一度火を通しました。その黒豆であんぱんを作ろうと決めていた私は、その場で豆と煮汁に分け、豆はフープロでプロセスし餡子にしてしまいました。


ところで、新年第一号ブログ でも話しましたが、私は黒豆を煮る時、釘も重曹も使わない代わり、毎日紙蓋をこまめに取り替え、2、3日煮直しながら濃厚で甘く、しわのない黒豆を煮るようにしています。


今回は餡子にするつもりで火を入れたから紙蓋を使わなかったのね。したら、一気にしわくちゃになってもうた。(笑)


黒豆餡子のあんぱんを作ろうと思った本当の理由は、栗きんパンに続き世間の注目を浴びたかったわけではなく(笑)、実は、旦那の同僚の一人に差し入れを食べさせて上げたかったからなのです。


この人、ビーガンなのね。卵も乳製品も一切ダメ。毎度私が何か作って差し入れしても、一度も食べれたことがないのです。以前から餡子の入った和菓子なら、このビーガンさんにも食べてもらえるんじゃないかと考えていました。


そこで、卵、バター、牛乳、おまけにパンの表面にぬるエッグウォッシュの代替品を、いろいろと考えました。そして出来たのがこのあんぱん。これなら食べてもらえると、昨日、自分の“頭の良さ”に自画自賛した私。


しかし、出来上がってからふと考えたことは、イーストって菌じゃない。菌ってことは“生き物”やん!ってことは、やっぱり今回もビーガンさんには食べてもらえないのでは...?(苦笑)やっぱり私の“頭は悪かった!”ドクロ


でも、栗きんパンの生地を基に全粒紛を混ぜて水分量を変え、煮汁をモラセスに見立て、卵、バター、牛乳の代替品を使って捏ねた生地は、全粒紛の混ざった生地とは思えない、まるで赤ちゃんの肌みたいに柔らかく、想像以上に甘さ控え目で美味しかった。


おせちの中で栗きんとんと黒豆は苦手な旦那と私も、味見の1個を半分個しながら、これは旨いと絶賛したあんぱん。ビーガンさんが食べれるのかどうかは兎も角とし、レシピをご紹介しますので、黒豆が余っていたら是非作ってみてくださいませ。


<材料 12個分>

おせちの残りの黒豆...2カップ程度

(生地)
バナナ...中サイズ1/2本
全粒紛...175g
強力粉...140g+打粉用
薄力粉(またはケーキフラワー)...35g
塩...小さじ1
重曹...小さじ1/4
ショートニング...30g
黒豆の煮汁...100ml
水...80ml
豆乳...70ml
ドライイースト...小さじ1.5

(エッグウォッシュもどき)
ゴールデンシロップ(もしくは蜂蜜)...大さじ1
豆乳...大さじ1

(その他)
芥子の実、ゴマなど


<作り方>

1.おせちの残りの黒豆をざるなどを利用して豆と煮汁に分ける。豆はフードプロセッサーに入れ、煮汁大さじ3~4(または必要に応じ追加)を加えてプロセスし粒餡にする。

2.
バナナはフォークでよく潰しよく混ぜ合わせて、濃度の濃い溶き卵風にする。(中サイズのバナナ1/2本で、ほぼLサイズ卵1個分のたまごもどきが作れます。約50mlです。)


3.ホームベーカリーの容器に生地の材料と2のバナナを、それぞれの機種の指示する順に投入し、全粒紛生地コースを選択する。


4.生地コースが終了した生地は打粉をした台の上に取り出しパンチダウン。12等分してそれぞれ丸め、合わせ目を底にして濡れ布巾を被せ、約15分ベンチタイム。


5.ベンチタイム中に黒豆餡子を12等分しそれぞれ丸めておく。(ピンポン玉サイズ)


6.ベンチタイムが終わった生地を麺棒で直径10cm程度の円形に延ばす。生地の底面が内側になるようにし、黒豆餡子を中心に載せる。


7.四方八方から生地を中心に寄せ、指でしっかり摘んで餡子を完全に包む。


8.7の合わせ目を底にし、手のひらで押し、形を整えながら厚み1cm程度の円形に形成する。


9.スケッパーまたは包丁で8箇所切れ目をしっかり入れる。残りの生地と餡子についても手順6~9を繰り返す。


10.花形に形成したあんぱんを、クッキングシートを敷いたオーブントレーに十分間隔を開けて並べ、濡れ布巾を被せて40~45分2次発酵。


生地が結構薄いので、黒豆の蜜が底面に染みてくるため、
ペーパーを敷かずに焼く場合は、
焼きあがりに取り出しやすいようしっかり油を塗る必要があります。


11.ゴールデンシロップ(もしくは蜂蜜)に豆乳を加えてよく混ぜ合わせ、エッグウォッシュもどきを作る。

12.2次発酵の終わったあんぱんの表面に、刷毛でエッグウォッシュもどきを塗り、好みで中心に芥子の実やゴマをまぶす。180度で予熱を済ませたオーブンで20~25分焼く。


白い生地のパンより焼成に少し時間はかかりますが、じっくり焼くと、表面に薄っすらこんがり焼き目がついて、美味しそうに出来上がりました!


加熱したら酸性に変わるフルーツの特性を生かし、重曹を加えてベーキングパウダー効果を狙ったので、食べた時、バナナの風味は全くしません。反対にBP効果がイーストと相まって、全粒紛とは思えない柔らかい生地になります。


豆乳は無調整でも調整でもどちらでも良いです。ちなみに私はよく見ず買って、実はバニラ風味の加糖豆乳だったというトレジョの豆乳を使いましたが、これまた、バニラ風味などは一切しませんでした。


黒豆の煮汁が100mlに満たない場合は水で薄めると良いです。また、煮汁が全くない場合は、素直にモラセス大さじ1をご利用下さいませ。その場合は水の量を120ml、豆乳の量を115mlに増やすと良いと思いますです。


全粒紛って、私はあんまり好きじゃないのね。どうもあの出来上がりの肌理が詰まった手触り、食感が好きになれない。


でも、このあんぱんは、本当にこれ、全粒紛が入っているんですか?って疑うほど、焼きあがったパンはプヨプヨで、手で触ったら形が崩れてしまいそうに柔らかかった。正直、ええ加減に考えたレシピなのに、自分のレシピに驚いた!(爆)


少し冷めてから旦那と半分個して食べたのですが、まるでおやき!もっちりしりしていていい感じの食感。


黒豆もその煮汁もたっぷり使っているのに、あのくどいほどの甘さがあんぱんからは全く感じられません。黒豆も甘いものも嫌いな私が、その上品なあんぱんの味に、正直、1、2個自分のためにとって置こうかって思うほど、旨かっちゃんだった!!!


さっき旦那にメールで問い合わせたの。ビーガンさんはイーストはオーケーだったかどうかって。したら、イーストは大丈夫だったみたいで、初めて、私の差し入れたものを食べることが出来たそうです。


私の中では、ビーガン=マクロバイオティックのイメージが強い。だから全粒紛を混ぜたパン生地が絶対に受けると思ったのだけれど、想像通りとっても気に入ってくれたみたいで、大喜びしてくれたそうです。良かったワン!音譜

本日も最後までお付き合いいただきまして、本当に有難うございました。
毎度、毎度、厚かましいお願いで恐縮ですが、本日もお帰り前に、
どうぞ下の2つのシーちゃん&ベイ坊ボタン+他2つのボタンを、
お手数ですがクリックしてランキングアップにご協力下さいませ。

にほんブログ村 料理ブログ 料理レシピ集へ