私、料理の盛り付けは下手だし、出来上がった料理の写真をより美味しく見せる演出の才能も全くない。本当、不器用な女だ!(苦笑)今日の料理と写真は、その中でもド最低中のド最低。恐らく1枚目の写真を見たら、みなドンビキしてスルーしてしまうと思う!(滝汗)


アサヒさん、あんた、数年料理ブログを続けて来て、遂にネタ切れかい?失敗こいて食べれもしないものを、捨てる前に写真に収め記事にしたんでしょう!そう問われそうですが、これね、失敗でもなんでもないんです。


エゲレスやアイルランド料理の中からベスト3を選べと言われたら、間違いなく真っ先に候補に挙げる一品。見た目は醜くい。でも味は最高に美味しい!エゲレスやアイルランド料理に関心のある方は、是非一度作って食べてみて下さい。英愛の風味が一杯詰まっています!


茹でハムとキャベツのパセリソース添え

和・美・Savvy Cooking

これ、元々はアイルランド料理だと思うんですが、エゲレスにはアイランド系の人がたくさん住んでいるので、現在では2つの国をクロスした英愛料理と呼んでも構わないのではないかと思います。


ダブリンに行った時、ハムの代わりにガモンと呼ぶ、ハムとベーコンのハーフのようなステーキとキャベツを茹でて、クリーミーなパセリソースをたっぷりかけたお料理を食べました。下の写真はその時私が食べたお料理。

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ちなみにガモンというのは、先週私が買った“水ぶくれハム”同様、骨付きのもも肉を塩漬けにしたものです。(ちなみに私の買ったハムはももではなくケツでしたが...笑)


エゲレスやアイランドではハムとともにガモンもよく食べます。違いは、ハムは調理してから売られるのに対し、ガモンは生のままで売られているので加熱しないと食べれない。


ハムにしろガモンにしろ、この料理はキャベツと共にシンプルにボイルし、茹で上がったら水切りして、パセリをたっぷり加えたホワイトソースをかけて食べるだけの、実に素朴な料理です。


その昔、貧しかったアイルランドやエゲレスの庶民達から生まれた料理ってのが、調理法を見ただけで分かりますが、なんでも、シンプル・イズ・ベスト!その素朴な味が、一度食べたら病みつきになるほど美味しいのです!


和食でも、私なんか爺さんと婆さんの保存食用に、豚バラとキャベツをあっさり煮て冷凍しておいて上げるのだけれど、実にシンプルな一品なのに、おかずはそれだけでご飯2、3杯おかわりできたりする。それと全く同じレベルの英愛料理なのです。


もともとはただの湯でボイルする料理ですが、私はベジタブルストックを使ったり、手作りのブーケガルニを浮かべたりしてボイルします。その分味には素朴さが欠け、ソフィスティケイトされ過ぎかも知れないけれど、オリジナルレシピに負けない美味しい一品です。

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先週、“水ぶくれハム”をかったじゃない。(笑)あれを最終的に買おうと決めたのには、このお料理が凄く食べたくなったからなのです。


エゲレスのスーパーのデリでは、大きなハムの塊をスライスし量り売りしています。塊が小さくなりスライスし難くくなった切れ端は、そればかりを集めて単価を落とし、別途量り売りしています。


切れ端と言えどサンドイッチにも使えるし、そのまま食べても変わりなく美味しい。でも、私はそういう切れ端の、不ぞろいなカットのハムをキャベツと共に茹でて食べたい。それがこの素朴な家庭料理の、見かけは拙いけれど美味しい秘密なんです。


ってことで、買って来た水ぶくれハムをスライスして小分けし冷凍した際にも、切れ端ばかりを選り抜いて、このお料理の為にとっておきました。お料理の味だけじゃなく、英愛な雰囲気も味わいたかったのね。(笑)


そのハムは一度煮こぼしました。以前にアメリカの水ぶくれハムステーキで作ったことがあるんだけれど、その時は煮こぼさず即キャベツと共にボイルしました。今回ハムに含まれている水を抜く為に煮こぼしたら、これ大正解だったワン!

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アメリカや日本のハムやベーコンって、なんであそこまでにフェイクなフレーバーをつけるんだろう...?って、食べるたびに首を傾げるほど、スモーク風味が強いじゃない。煮こぼすと、そのフェイクなフレーバーが少し抜け、英愛な味に限りなく近いものが作れました。


煮こぼしたハムとキャベツを鍋に無造作に入れ、ベジタブルストックを注ぎ入れてブラックペッパーをたっぷり振り、ブーケガルニを浮かべて蓋をし、40~45分、ハムがホロホロになるまでボイルします。

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出来上がりの寸前、別の鍋にバターを熱したまねぎを炒め、小麦粉を加えて牛乳でよく溶きます。

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とろみが付いたら調味料で味を調え、最後に半端じゃない量のパセリの葉のみじん切りを加えたら、パセリソースの出来上がり。

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茹で上がったハムとキャベツをざるに取り、よく水切りしてお皿に盛ります。ちなみに茹で汁はハムや野菜、ストックやハーブの旨味を含んでいるので、処分せずに取り置き、後日スープなどに利用されると良いです。


こう言う英愛料理にはマッシュポテトかボイルポテト。でも、夕べはなぜかローストポテトが食べたい気分で、少し長めに茹でて形が崩れかけたじゃがいもを、オーブンでこんがり焼きました。

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ソースの濃度は少し濃い目にしてみました。旦那のリクエストで量はオリジナルレシピの4倍!たっぷりかけて、お芋さんにも絡ませながら食べると、ますます美味しい。


英愛のかあちゃんの味な茹でハムとキャベツのパセリソース添え。詳しいレシピはこちらの記事 をご覧くださいませ。悲しいことに、エゲレスのパブでは最近このお料理はあまり見かけないような思います。美味しいのに、残念。(涙)


お歳暮にいただいた詰め合わせのハムや、ブロックベーコンで作られると良いと思います。私が今回したように一度煮こぼしてから使うと、ハムやベーコンの自然な風味だけが楽しめて、ますます美味しく作れます。


コッテージパイのように日本でも周知の料理と違い、エゲレスやアイルランドを知る人でしか知らない郷土料理。ご飯のおかずにはちょっと向かないかもだけれど、ご飯の代わりに時にはマッシュポテトやパンを主食にし、このお料理を是非一度作ってみていただきたいです。


これを食べたら、アサヒがいつも言っている、エゲレスやアイルランドには美味しいものが一杯あるってのは、こう言うことなのかと、分かっていただけること間違いなしです。


それにしても、私の盛り付けや写真のセンスって全くゼロだね。醜い料理で申し訳ありません。言い訳がましいけれど、味は凄く美味しいのです。(汗x2)

醜い料理とスルーせず、ここまで読んでいただいて有難うございました。
今日は歯医者に行ったら、麻酔が切れてから歯が痛く、さっきまで臥せっておりました。
これから晩御飯作りなのですが、痛い!歯が痛い!
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