夕べは久々に旦那が仕事の延長で外で食事をする日でした。そう、待ってましたのお一人様晩御飯の日だったのですぅ!!!クラッカー


和食や和な洋食が大好きな旦那にも、未だ首を傾げる日本人にしか理解できない食べ物があるんです。お一人様晩御飯の日は、こう言う旦那の目には“変な和食/和な洋食”として映っているものを、こっそり作って食べるのが私の楽しみなのだ!(笑)


晩御飯は要らないと言われた時から、何を作ろうかとワクワクしていた私。音譜結局、やっぱり今回も、旦那の目に“変な和食/和な洋食”の代表として映っているこれが、お一人様晩御飯の献立となりました。(笑)


ナポリタン@昭和時代の場末の喫茶店

和・美・Savvy Cooking

私の父はケチャップが大好き!ケチャップを使う料理は何でも好きだし、生野菜でもドレッシングじゃなくケチャップをかけて食べるくらい、ケチャラーです。(爆)ボロネーズなんてのは食べないけれど、ケチャップで和えるナポリタンは当然好物の1つ。


父はソーセージとかベーコンってのが嫌いで、肉は一部の鶏肉や豚肉料理を除き牛一筋。しかも柔らかいロースしか食べたがらないので、実家ではナポリタンと言うと、牛ロースで作ったケチャップx3倍くらいのしっとり濃厚なものを作ります。(汗)


爺さんはそのナポリタンを、口の周りに“赤いひげ”を作りながら美味しそうに食べています。(笑)確かに旨い!でも、私の好みのナポリタンは、もう少しドライな感じのもの。


そう、昭和時代、現在の“カフェ”と呼ぶようなオサレな店とは違い、どこの町にもあった極々普通の、時にはちょっと小汚い、テーブルがインヴェーダーゲームだったりする喫茶店で、ステンレスの皿に盛られて出て来たナポリタンが、まさに私好みのナポリタンなのです。


あのチープなナポリタンを私は家で再現したい!でも、どう工夫しても、なかなか作れないのです!


あらかじめアルデンテに茹でて冷蔵保存でもしてあったスパゲッティを使い、ケチャップをケチって作った結果出来上がったナポリタンなんでしょう。それを空腹の時に外で食べるから、美味しく感じただけなんだと思う。


喫茶店のナポリタン自体、もともとそれほど美味しいものではないのに、空腹感や食べる環境など、いろんなものが影響して美味しいと錯覚しているだけなんでしょう。だから自宅で似たようなものを作ると、美味しくないんだと思う。(笑)


となるとね、あの喫茶店のナポリタンを自宅で再現するのは、至難の業です。だって、“錯覚の中の味”を現実のものにしないといけないんだから。


ところが、夕べ、私はその“錯覚の中の味”を現実のものにしました!私的には“究極のナポリタン”と呼びたい、昭和時代、小汚い場末の喫茶店で、お腹ぺこぺこの時に食べたナポリタンの食感と味に、限りなく近いものが出来ました。


この喫茶店のナポリタンの錯覚の中の味を再現するのに、私はもう一度ナポリタンの原点に立ってみたのです。 こちら のナポリタン発祥から日本中に広がるまでの話を、今一度読み返しました。


また、一般的に人気のレシピなども参考にした結果、“ケチャップをいかにケチャップらしくない、トマトソースな味にする”かが課題やと思ったのです。


調味料はまず、ケチャップ。それにウスターソース、中には牛乳を加えるレシピもある。あれれ...これって何かに似ているではないかいな!そうだ!あれだ!


プロウンカクテル のカクテルソースにそっくりではないかいな!


それに気づいたら後は簡単だったワン。カクテルソースに似たものを合わせ調味料として準備し、あとはトマトソースを作る手順で調理してみました。また、ベーコンとバターの使い方もちょっと工夫し、味付けの基本はオールマイティーな味の素のコンソメ顆粒を。


これだけで、喫茶店のナポリタンの錯覚の中の味は現実のものとなったのです。ケチャップでべたべてしていない、少しドライな食感。なのに、ケチャップをケチって作ったものとは違い、味に深みがあって最高に美味しい。


ナポリタンを作る時は、私、いつも計量スプーンなどを利用し、各材料とその分量をしっかり量ってメモりながら作っています。これだと思う究極のナポリタンが出来たら、それを完全保存版レシピにしたいから。


今回はその私の完全保存版となった究極のナポリタンのレシピを一挙公開です。


是非是非一度試してみて下さい。本当、美味しかった!今日のお昼の分もと思い2人分作ったけれど、旨すぎて一晩に完食しちゃったくらいです。叫び


<材料 2人分>

(合わせ調味料)
ケチャップ...大さじ4
リー&ペリンウスターシャーソース...大さじ1
生クリーム...大さじ1
赤ワイン...大さじ1
タバスコ...2振り(出来上がりのピリ辛感はそんなにないです!)

スパゲッティ...150g
塩、スパゲッティを茹でる時に使用...小さじ1~2位
バター...10g

脂身の多いベーコン、細かく刻む...2枚
たまねぎ、みじん切り...1/2個
にんにく、みじん切り...2かけ
味の素顆粒コンソメ...1袋(5.3g入)
パセリの葉のみじん切り...大さじ1+盛り付け用適宜
塩ブラックペッパー...適宜(但し塩は茹でる時にたっぷり使っているので加減しながら!)

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<作り方>

1.合わせ調味料の材料をカップなどに入れよく混ぜ合わせる。

2.たっぷり塩を加えた十分な湯で、スパゲッティをアルデンテに茹でる。手順4がほぼ完了する頃を見計らって茹で上がるようにすると良い。

3.フライパンを熱し、油を引かずにベーコンを炒める。ベーコンに火が通ってすこしカリッとし、鍋底にベーコンファットがたっぷりと溜まったら、穴の開いたお玉でベーコンを一旦ペーパーの上に取り出す。

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4.3のフライパンでたまねぎとにんにくを、焦がさないように注意しながら、しんなりするまで炒める。(4~5分)コンソメ顆粒を加え、全体に満遍なく行き渡るように混ぜながら更に1分程度炒める。

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5.手順4がほぼ終わるタイミングで茹で上がったスパゲッティをざるに空け、バターを加えて全体に絡める。

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6.4に合わせ調味料、ベーコン、パセリの葉(大さじ1)を加え、木べらで混ぜながら、調味料の酸味が飛ぶまで1~2分程度炒める。(フライパンに顔を近づけても、酸味で鼻がツーンとしなくなるまで。)

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7.6にバターを絡めたスパゲッティを加え、塩、ブラックペッパーをふり、手早くソースに絡める。

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出来上がりのナポリタンの色やドライ感はこんな感じ。あっ、ドライって表現は結構ネガティブに聞えるかもしれませんが、決して悪い意味のドライではありません。

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うちの実家のナポリタンなどは、ケチャップが接着剤代わりになってスパゲッティが一塊になっていますが、そう言うナポリタンじゃないという意味のドライです。(笑)


一口食べて、感激したワン!うん十年、自宅で再現したいと何度も試み、その都度、全然違う!と落胆した喫茶店のナポリタン、もとい、喫茶店のナポリタンの錯覚の中での食感や味が、現実のものになったのだから。

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上のリンクの書物を読むと、当時はトマトピューレの入手が困難だったってことだから、洋食屋さん達はケチャップを利用しながら、且つ、ケチャップらしからぬ味の、トマトソースで作ったのと同じようなナポリタン作りに励まれたのではないかと想像。


私が作ったナポリタンは、ちょうどそんな昔の洋食屋さんで食べれたような、ケチャップらしくない味のナポリタンです。


そのケチャップは、出来れば有機もののぶどう糖果糖液糖を含まないものがお勧めです。日本の一般スーパーで売っているハインツは、有機ものじゃなくてもぶどう糖を含んでなかったはず。但しコストコジャパンで買う雨のハインツは大量に含んでますよ!(笑)


リー&ペリンウスターシャーソースは輸入食料品を売った店なら必ず売っています。アンチョビエキスなど入っているエゲレスの味の素的旨味調味料です。1本あると洋食作りに便利!但し手に入らなかった場合は、日本のウスターソースでもオーケーです。


牛乳ではなく生クリームを使った理由は、カクテルソースにはマヨネーズを加えるので、牛乳よりマヨネーズの濃厚さに近い生クリームを使いました。


赤ワインはちょうど飲みながら作っていたから入れてみたの。(爆)でも、これは不可欠!加えると、合わせ調味料の味が一気に深くなりました!


コンソメは固形しかなければ、包丁で細かく刻んで使えば良いでしょう。また、アメリカでは日本製のコンソメは顆粒も固形も入手できませんが、その場合は当地の顆粒チキンストック、もしくはベジストックを代用すれば良いと思います。


また、韓国のほんだし・ダシダを代用しても、似たような味になります。それは実験済みです!


マッシュルームやピーマンを加える場合は、たまねぎとにんにくをしんなり炒めてから、コンソメを加える前に加えてさっと火を通せばよいと思います。但し私的には、たまねぎとにんにくだけの方が絶対に美味しいと思う。


これからはお一人様晩御飯の時は、もう迷わずこのナポリタンに決定!


毎日の様に通っていたキャンパスの側の“サテン”のナポリタンを食べているみたいな錯角を起こし、幸せだったワン。これにハンバーグと丼飯が付けば、言うことなしなんだけれど...(爆)

当地は只今厳寒!土曜日ごろには日中でもマイナス5度くらいだそうです。叫び
そんな寒い中でも、シーちゃんとベイ坊は元気に遊んでいます。
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