昨日はエゲレスのパンケーキデーでした。パンケーキデーがどういう日なのかは、以前のブログで詳しく説明しておりますので、そちら をご覧下さいませ。


毎年このパンケーキデーには、エゲレス人はパンケーキを食べます。元々は宗教的な習慣で、それなりの意味がある日なのですが、今ではクリスマスにターキーを食べるような、節分の恵方巻エゲレス版になってしまっています。(笑)


我家も夫婦してクリスチャンではないけれど、毎年この日には必ずパンケーキを焼いて食べます。そして毎年私はその食べ方を工夫し、新しいアイデアのパンケーキ料理を作っています。今年はメキシカンぽく、こんな風にして食べました。


チキンパンケーキラップ with チョコレートソース

和・美・Savvy Cooking

去年は危うく逃しかけたパンケーキデー!(その時の記事はこちら から...)今年は年の初めにイースターがいつかちゃんと調べ、それから日を繰って、Shrove Tuesday=パンケーキデーを確認しておきました。


エゲレスのパンケーキはアメリカのパンケーキや日本のホットケーキとは違って、薄いクレープのようなもの。生地には砂糖を加えていないので、上から砂糖や甘いソースをかけてお菓子として食べても良いし、セイボリーに肉や魚を包んで食べても良い。


以前はパンケーキデーと言うと旦那の出番で、夕食後デザートに焼いてくれてました。ところが、エゲレスのパンケーキって超薄なのに、1枚食べたらずっしり腹に応えるのね。正直アメリカのパンケーキや日本のホットケーキの方が枚数食べれる!(笑)


なもんだから、ご飯を食べた後にパンケーキのデザートを食べるのが毎年苦痛で、いつしか我家では、この日は私がパンケーキを焼いてセイボリーな料理にし、晩ご飯の献立にするようになってしまいました。


毎年、今年はどんなパンケーキにするか考えるのが私の楽しみ!


でもね、どんなパンケーキにしても、基本の生地の分量は変えたりしません!それはカリフォルニアロールとか韓国風巻き寿司とか、変り巻き寿司を恵方巻にしても、ご飯とのりだけは絶対に譲りたくないのと同じだから!(笑)


今年はクレープの元祖とも言えるガレット風にしてみようかなと思っていたのが、ヴァレンタインズデーの時季にぶつかったでしょう。考えがいっぺんにチョコレートに飛んで、フレンチからメキシカンに一変!エゲレス風パンケーキをトルティーヤの代わりに使ったラップになりました。


これがね、めっさ美味しかったの!タコスやファヒータとはまた違う雰囲気のラップで、パンケーキは年に1回しか焼かないけれど、今後もトルティーヤでリピートしちゃいそうな絶品だったのです!


<材料 6~7枚>

(パンケーキ生地)
小麦粉...120g
塩...小さじ1/4
卵...2個
水で薄めた牛乳...260ml(牛乳3に対し水1程度の割合)
溶かしバター...大さじ2
バター...適宜(焼く時に使う分)

(チョコレートソース)
オリーブオイル...適宜
たまねぎ、粗みじん切り...1/2個
にんにく、粗みじん切り...2~3かけ
唐辛子、種を抜き細かく刻む...1~2本(私はセラーノ唐辛子を2本使用!)
クミンパウダー...小さじ1
チリパウダー...小さじ1/2
ケイエン(カイエン)ペッパー...小さじ1/2
コリアンダーパウダー...小さじ1/2
赤ワイン...50ml
カカオ度80%以上のビターチョコレート...20g
カットトマト缶...1缶
トマトペースト...大さじ1
塩ブラックペッパー...適宜
砂糖...小さじ1程度(オプショナル)
顆粒チキンストックもしくは味の素...適宜(オプショナル)

(フィリング)
たまねぎ、薄切り...1/2個
パプリカ(赤)、へたを取り種を抜いて縦に細切り...1個
マッシュルーム、石突を取り除き薄切り...大1個
にんにく、薄切り...2~3かけ
オリーブオイル...適宜
塩ブラックペッパー...適宜
鶏もも肉...2枚
酒...少々

和・美・Savvy Cooking

<作り方>

1. こちらの手順 を参考にパンケーキを焼く。

和・美・Savvy Cooking

2.チョコレートソースを作る。小鍋にオリーブオイルを熱したまねぎをしんなりするまで炒める。にんにく、唐辛子、スパイス4種を加え、更に1~2分、スパイスがしっとりねっとりするまで常時混ぜながら炒める。

和・美・Savvy Cooking

3.2に赤ワインと粗く割ったチョコレートを加える。木べらで混ぜながらチョコレートを溶かし、水分が半減するまで煮詰める。

和・美・Savvy Cooking

4.3にトマトとトマトペーストを加える。煮立ってきたら火を少し弱めて蓋をし、20分程度煮こむ。

5.4の蓋を取り、ここからは常時混ぜながらケチャップ程度の濃度になるまで煮詰める。塩、ブラックペッパーで味を調え、トマトの酸味が際立っているようであれば砂糖を加える。塩分が足りない場合は塩で補っても良いが、チキンストックもしくは味の素で味を調えると良い。

和・美・Savvy Cooking

6.5を火からおろし粗熱を取ってから、フードプロセッサー、もしくはハンドブレンダーで攪拌し、スムーズなソースに仕上げる。

和・美・Savvy Cooking

7.フィリングを作る。オーブントレーにたまねぎ、パプリカ、マッシュルーム、にんにくを入れ、オリーブオイル、塩、ブラックペッパーを加えてよく混ぜ合わせる。200度で予熱を済ませたオーブンで30分程度焼く。

和・美・Savvy Cooking

8.途中20分程度経過した時点で一旦オーブンから野菜を取り出し、スプーンで全体を満遍なく混ぜ合わせ、再びオーブンに戻し残りの時間を焼く。

和・美・Savvy Cooking

9.鶏肉の両面に軽く塩、ブラックペッパーをまぶす。フライパンにオリーブオイルを熱し鶏肉を載せ、蓋をして両面を蒸し焼きする。

和・美・Savvy Cooking

10.鶏肉の芯まで火が通ったら酒をふりかけ、再び蓋をして1分蒸し焼きする。キッチンペーパーの上に取り出し、手で触れる温度になるまで冷ましたら、大きめに身を割く。

11.パンケーキに鶏肉と野菜を載せ、食べやすいように包んで、小さく切ったパーチメントペーパーの帯を巻き、タコ糸で止めて、180度で予熱を済ませたオーブンで7~8分焼く。


2013年2月12日、今年のパンケーキデー!メキシカンなパンケーキが、モレ(チョコレートソース)と共に食卓に並びました。

和・美・Savvy Cooking

ラップをソースにディップしてもよし、スプーンでソースをラップにかけてもよし、タコスやファヒータ同様に手で掴んで大胆に食べるパンケーキラップには、決まったルールはありましぇん。好きな食べ方でかぶりついてくださいまし!(爆)

和・美・Savvy Cooking

ほんま、めっせ、旨いんよ、このラップ!っつうか、モレが最高!!!このソースを一度食べたら、もうサルサは食べれんよ!


ただ、作ろうと思われる方は、ご自身とご家族の辛さに対する度合いを念頭に、唐辛子の量や、チリパウダー、ケイエンペッパーの量は調節してください。


でも、作っている時は辛すぎるかも...って思う味でも、ラップにつけて食べると、以外にマイルドではあります。激辛党の私が、こりゃあちょっと辛すぎたって思うソースだったけれど、ラップにつけたらマイルドすぎたし...(爆)


今日は日本はヴァレンタインズデーですよね。チョコレートのお菓子を作るもの良いですが、甘くないチョコレートのディナーってのはいかがっしょっ?


こちらの料理の他に、私のブログには2つ、セイボリーなチョコレート料理がございますぅ。


鶏もも肉のモレ風チョコレート煮
牛肉のチョコレート煮と“究極のタコス!”


チョコレート=甘いの観念がありますが、3つのお料理はどれも、ソースに深みをつけるだけで、チョコレートの甘さは“ほのかにも”ありません!


チョコレートはさすがはメキシコ料理!と、再確認させてくれるスパイス/調味料の1つです!