昨日はふと、ロンドン時代のことが頭を過ぎり、当時よく食べていたアジアンな汁そばが食べたくないました。


ここのところゆっくり買い物に出かける機会を逃しっぱなしでしたが、昨日は旦那が自宅で仕事をしていたので、犬のことを旦那に任せ、数軒の店をぶらぶらして来ました。


アジアンな汁そばの材料はその内の1軒・ホールフーズに立ち寄った時にそろえました。高いけれど、オーガニックがメインのホールフーズは、食品が信用できないアメリカでは、原材料を気にせずお買い物ができる数少ない貴重なお店の1つ。


海老のラクサ

和・美・Savvy Cooking

現在の私しか知らない人に、ロンドン時代独身の頃の私が、自分で言うのもおこがましいが、キラキラ光って艶々色っぽかったと話しても、信用してもらえないと思います。


アラフォーの頃の私って、つやつや潤うストレートヘアーが腰の辺りまであり、スマートで腰がくびれていて、時には自分の息子くらいの歳の男の子から、ナイス・アース!(=ねぇちゃん、ええケツしとんやんけぇ!)とひやかされる程ええ女やったのよ。マジ!!!


だから男性にも、もてたよ!どこへ行っても、男性の目が私を見ているのが分かったもん。(驚)


でも、人の目には華やかに見えていた私の生活ですが、実際は孤独との戦いの日々で、淋しくて不安で泣いてばかりで、なんでこんなに不幸なんだろうって運命を恨んでばかりでした。だから今、その女全盛期だった頃のことをあんまり思い出したくありません。


でも、その頃食べたもののことはよく思い出すなぁ。(笑)


結構お金に恵まれていたこともあり、高級なものからB級までいろんなものを食べまくりました。その頃食べたものは、現在の私の料理の盛り付け方やサーブの仕方、味付けの手本となっています。


このラクサも、その当時食べたものの味や盛り付けを真似て作っています。


私がロンドンのシティー(金融街)にお勤めしていた頃、会社近くにシンガポール、マレーシア、タイなどのキュイジーヌをミックスしたアジアンレストランがありました。


料理の味がまぁまぁだった上に、夜はクラブに変身するレストランだったからスペースが広かった。なもんで、ランチタイムにはシティーのバンカーやOL達でいつも賑わっていました。


そこに行くと必ず私が注文したのがナシゴーレンかラクサ。


特にラクサは、よく食う女と店員に呆れられながらも、スチームライスも別途注文し、麺の入ったスープにご飯までぶちこんで食べるのが大好きだった。(爆)


考えてみたら、ラクサのスープはタイレッドカレーに似たような味。ご飯と一緒に食べて不味いはずがないんだよね。


タイレッドカレーと言うと、今回はゼロからラクサ用のペーストを作らず、レッドカレーのペーストを使って簡単に作ることにしました。


本当は自分でスパイスを混ぜて作りたかったけど、アメリカってなんでもありそうで、食に関してはまじ乏しい国のである為、ドライカフィアライムリーフの瓶入りも売っていなければ、フレッシュリーフもウワジマヤなどに行かないと手に入らず断念することに。


2年ほど前にはライムリーフの輸入が禁止されていたこともあったけれど、今ではそれも解禁になっているんじゃないのかと思うのですが見当たらない。まぁ料理と言えば、箱入りのマック&チーズをレンジで温める程度の彼らには必要ないのかもね。(笑)


具もアジアンマーケットまで態々足を運ばなくても、近所のスーパーで買って来た豆腐で厚揚げもどきを作ったり、冷凍してあった餃子を肉団子の代わりに使ったりしました。


ちょっと手間はかかるけれど、ご飯と一緒に食べるタイカレーに飽きちゃった人、アジアンな風味の汁そばが食べたい人は、是非お試しください。時間を投じて作るだけの価値ある、マジ、旨んめぇ~ラクサです。


<材料 2人分>
殻つきの海老...小さいもの16尾、大きいものであれば10尾程度
ピーナッツオイル(なければサラダ油)...適宜
顆粒鶏ガラスープの素...小さじ2または味をみて分量増減
木綿豆腐...小1丁
コーンスターチ(または片栗粉)...適宜
サラダ油...適宜
ココナッツミルク...1缶(400ml入り)
にんにく、みじん切り...1かけ
生姜、みじんぎりと細切り(細切りの方は水にさらす)...各1かけ
タイレッドカレーペースト...大さじ1
ライムの皮...1/2個分
ライム汁...3/4個分(のこり1/4は盛り付け用に取り置く)
塩...適宜
味の素...適宜
ブラウンシュガー...小さじ1~3(必要に応じ適量を使用)
冷凍餃子...6個程度

(その他)
好みの麺(Pho、ビーフン、ラーメン、そうめんなど)、茹でて水切りする...2人分
もやし、酢を少量加えた湯でさっと茹で水切り...小1袋
パプリカ(赤)、種を抜き白い筋を取って縦細切り...1/4個
コリアンダー(香菜)、ざっくり切る...大さじ2程度
刻みねぎ...大さじ2程度
ミントの葉...適宜


<作り方>

1.海老の背わたをとり流水で綺麗にあらって水分をペーパーでふき取る。深めのフライパンもしくは鍋にピーナッツオイルを熱し海老の両面を赤く色づくまで焼く。

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2.1にたっぷりの水(最低600ml)を加える。煮立ったら火を弱めて5~6分海老を茹でる。海老は取り出し好みで殻を剥き、ストックは上質のキッチンペーパーで漉して、約500mlをスープ用に取りガラスープの素を加える。

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3.木綿豆腐はペーパーで水分をふき取り、食べやすい大きさに切って、全体に満遍なくコーンスターチをまぶす。フライパンにサラダ油を厚めに熱し、片面7~8分程度ずつじっくりと豆腐を揚げ焼きする。揚げあがったらペーパーの上に取り出し余分な油を取り除く。

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4.ココナッツミルクの缶は良く振って小鍋に空け火にかける。煮立ってきたら火を弱め、常時かき混ぜながら10分程度煮る。

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5.中華鍋などにピーナッツオイルを熱しにんにく、生姜、カレーペーストを1~2分炒める。

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6.5に海老のストックとココナッツミルクを加え煮立てる。ライムの皮と汁を加え塩と味の素で味を調える。ライムの酸味が強いようであれば、砂糖を適宜加えて好みのまろやかさに調整する。餃子を加え芯まで火を通す。

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7.茹でた麺を丼に盛り、もやし、パプリカ、海老、豆腐、餃子をトッピングしスープを注ぎ入れて、コリアンダー、刻みねぎ、ライム、ミントをガーニッシュする。


ちなみに私は2種類の麺を使いました。1つはPho用の麺と、オーガニックの乾燥ラーメン(マルタイラーメンのようにそうめん風に束になったラーメン)を1人分ずつ使い、太麺と細麺の両方の食感が楽しめるようにしました。

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これも上述の、ロンドン時代ランチを食べに行ってたアジアンレストランのサーブの仕方。真似っこしちゃってます。(笑)麺を引っ張り上げる度、太かったり、細かったり、結構楽しいものなのです。


やっとラクサが出来て食卓に並びました。あぁ...しんどクサ!(←つまらんしゃれですまん!滝汗)

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豆腐はちーと失敗しました。ホールフーズで木綿を買いたかったのだけど、大きなパックだったもんで、小さめのスーパーファームってのを買って代用したのですが、さすがスーパーファーム!フェタチーズくらい硬くて食感が悪かった!(苦笑)


ちなみにアメリカにお住まいの方、“遺伝子組み換え”食品を気になさるのであれば、豆腐は絶対にオーガニックをお勧めします。コーンが一番遺伝子組み換えされているだろうと思っていたら、なんと、一番は大豆なのだそうです。


餃子を入れたのは大正解!しかもこの餃子はこちらのアジアンな風味のもの だったから、ますますラクサに良く合う!


兎に角、めちゃめちゃ美味しいラクサでした!ちなみにラクサのもっと本格的な作り方は、こちらののレシピ をご参考にしてくださいまし。