先日私は2日がかりでベトナムの汁そば・フォーを作りましたが、あれを作るきっかけとなったのは、コリアンダー、バジル、ミントの3つのハーブの組み合わせが、あんまりにもマッチしていて、あんまりにもさわやかで、私的大ヒットだったからです。


フォーの自宅再現に続き、昨日はまたまたこの3つのハーブを組み合わせ、こんなものを作ってみました。


美味しいかぁ...と不安ながら作ってみると、普段ならこれを作るには、日系/アジア系のスーパーまで割高な食材をわざわざ買いに行ってしまいそうになるところが、そうすることなく、且つ、何倍も美味しいものに出来上がりました!


3つのハーブ香るあっさりウマウマ餃子

和・美・Savvy Cooking

2月も中旬になり、冬の間ずっと放置プレーだった我が家の家庭菜園を、そろそろ土お越ししようかと思っています。今年の夏からは海外に住みながら、和食の献立の日には代替食材ではない、日本独特の野菜をいつでも簡単に食べれるようにするのが私の今の夢。


紫蘇、春菊、白ねぎ、里芋、レンコン...こういうものはみな、わざわざ遠出して日系スーパーまで買いに行かないと、地元のアメリカンスーパーでは購入できない。


日系スーパーまでは少なくとも車で30分はかかり、ガソリン代もバカにならない。商品は品質の良し悪しに関わらず割高なので、家計にもしっかり響く。結局、地元のスーパーで似たような食材を探し代用しているのが現状です。


20年くらい前、まだ海外に住みだした頃の私は、和食に偏った献立が続いていました。そしてそれらを作ると言うと、お金もないくせに和な食材にこだわり、割高な日系スーパーに行ったり、母に無理言って送ってもらったりしていました。


でも、それは間違いなんですよ!


郷に入っては郷に従え。手に入らなければ身近にあるもので代用しないと。それになにより、パートナーが美味しいとお世辞にでも褒めてくれたら、和食が好きと誤解し、和食オンパレードで無理やり食べさせるってのもやっぱ無理がある。


自分で栽培できる場所がなかったこれまでは、和食の時は保存食以外は主として代替食材を使ったり、無理して和食の献立を考えず外国のお料理を盛んに作ったりしてきました。これはこれで新しい発見があり、結構楽しものです。


でも1つだけ、毎回餃子を作って食べる度、“あぁ...これが簡単に手に入るなら、もっと旨い餃子が作って食えるのに...”と悔しく思う食材があるのです。


韮です!


私、韮が好きで、それをたっぷり加えた韮餃子がたまらず好きなんです。


西洋にはチャイブという韮に似たハーブがあり、それを代替することがあるけれど、やっぱりあの韮独特の臭みには勝てんのですよ。家庭菜園を始めたら、韮は真っ先に栽培してやろうと、既に種まで買って準備しています。(爆)


チャイブが韮の代用を務められないなら、似たような味のものを作ろうと努力するより、全く別のものを使っい、別の風味の餃子を作ろうと、これまで何度か試作してきました。ドライタイムとレモンを加えた手羽餃子、紫蘇餃子のつもりで同じ紫蘇科のバジルで作った餃子。


その一環で、以前から私は、コリアンダー(シラントロー)を使った餃子を作れば、韮餃子とはまた全然違う、別の風味の美味しい餃子が出来るのではないだろうかと考え続けて来ました。


それがこの間美味しいフォーに出会い、コリアンダー単品で使うより、バジル、ミントと合わせて使う方がより芳香で、より料理を美味しくするってのが分かり、この3つを加えた餃子を作ってみることにしたのです。


<材料 35~36個分>

豚ミンチ...200g
★醤油...小さじ1
★酒...小さじ1
★ごま油...小さじ1
★にんにく、摩り下ろす...1かけ
★生姜、摩り下ろす...1かけ
白菜...150g
干ししいたけ...2枚(戻し汁大さじ1のみ残しておく)
シャロット、極力細かくみじん切り...大さじ3~4(なければねぎの白部分1本分)
コリアンダー、細かく刻む...大さじ2
タイバジルの葉、細かく刻む...大さじ2
ミントの葉、細かく刻む...大さじ1
中華ガラスープの素...小さじ1
コーンスターチ...大さじ1
塩白こしょう...適宜
味の素...適宜

(その他)
餃子の皮...35~36枚

和・美・Savvy Cooking

<作り方>

1.豚ミンチをボウルに入れ、★を加えて手でもみ、5~10分漬け置く。

2.白菜はブランチ(沸騰している湯に30秒程度つける)し、ざるに取り出し、手で触れる温度になったら細かく刻み、上質のキッチンペーパーに包んで水気をしっかり絞る。

3.干ししいたけは砂糖を少量加えた湯で戻し、固く絞って細かく刻む。戻し汁のうち大さじ1はガラスープの素を溶くのに使用。

4.1のボウルに2、3、シャロット、3種のハーブを加える。ガラスープの素を干ししいたけの戻し汁(大さじ1)で溶いて加え、コーンスターチと調味料も加える。手でもんでしっかり具を混ぜ合わせる。

和・美・Savvy Cooking

5.適量ずつを餃子の皮で包み、好みの焼き方で焼く。

和・美・Savvy Cooking

うちは夕べも焼き方は羽根餃子。東京で住んでいたマンションの隣にワタミ系の居酒屋があり、そこの羽根餃子を食べてからって言うもの、旦那は羽根餃子の大ファン。肉種に加えるごま油を少なめにしているのは、焼き上げにごま油をまわして芳ばしくしたいからです。

和・美・Savvy Cooking

昨日は旦那のリクエストで“ノーご飯”。理由は餃子がたくさん食べたいからだそうです。(笑)


でも、餃子だけってのもちょっと飽きちゃうので、冷蔵庫に残っていた豆腐とマッシュルームで、簡単なホット&サワースープ(日本ではサンラータンの名で有名らしい...)を作り、餃子と共に食卓に並べました。

和・美・Savvy Cooking

酢、醤油、ラー油で作った餃子のたれは、このごろ我が家ではちょっと飽きています。餃子と言うとかならず登場するのが旭ポンズ!


韮餃子でも、紫蘇餃子でも、バジル餃子でも、ハーブ餃子でも、餃子の種類なんか問いません。旭ポンズはなんいでも合う。“万能”と呼ばれるにふさわしいポンズです!

和・美・Savvy Cooking

3つのヴィエトナミーズハーブを加えて作った餃子は、ほのかにコリアンダーの香りとバジルの香りが、口に入れる度、順に味わえます。ミントの香りはわかりません。でも、その含まれているかどうか分からないミントの風味が、他の2つのハーブの引き立て役になっているのは確か!


ポンズのさわやかさとハーブのさわやかさがえらくマッチし、こんな旨い餃子、これまで食ったこたぁーねぇーね...って、私は120%満足しながら食べました。旦那も私に同感!


ただ、旦那はサンラータンにちょい不服でした!


理由は、中華料理のレストランで食べるような、一口口に入れると、酸味と辛味で涙とくしゃみが止まらなくなるような、フェイクな味じゃないのが物足りないって。(爆)


豆腐を使ったことで、旦那は、「これはホット&サワースープと言って人を騙し、嫌いな豆腐を食わそうとする、お前の企みだ!」と言い、食事中ずっと文句ばっか言ってました。(爆)


でもね、餃子に勝るとも劣らず、このホット&サワースープ、正確には豆腐スープ(?)が、また、めちゃくちゃ美味しかったんですよ。私はレストランで食べるホット&サワースープは大嫌いなんだけど、夕べのこのスープはめちゃ美味しいと思った。


餃子もスープも、手作りフランボワーズドレッシングをかけた生野菜も、みな美味しかった晩ご飯でした!

各国料理(レシピ)へ