先週作った大量のカレー。カレーまんを作っても、まぁ~だ、カレーラーメンに入れるには多すぎる量が残っていました。


そのカレーの最後の最後の残りを、一昨日、“ブリティッシュらしい発想”でこんな料理に変身させ、晩御飯の献立としました。


カリーパイ&チップス

和・美・Savvy Cooking

イギリスは芋大国。どんな料理にでも必ずと言って過言でないほど、揚げた芋、茹でた芋、つぶした芋、オーブンで焼いた芋と、芋、芋、芋で芋が登場します。彼らはみな芋ねぇちゃん&芋にぃちゃん、芋が好きで好きで仕方ない人種。(爆)


そしてイギリスは昔からインドとの関わりが深い。カレーも彼らの好きなものの1つで、本格インド風カレーはもちろんのこと、サラダに入れたり、スープに加えたり、ご飯に混ぜたり、英と印が合体したアングロインディアン料理と呼ばれる、彼ら独自の創作カレー料理も大好きです。


もう分かりましたよね!?どうして私が冒頭で、この献立を“ブリティッシュらしい発想”と呼んだか。


イギリス人は芋料理の中でも、揚げて芳ばしく摘みやすいチップス(=フライドポテト)は特に大好き。その大好きなチップスに、これまた大好きなカレーをかけちゃったんです。


カリーとは英語的に発音した時のカレーのこと。カリー&チップスというのは、アメリカ人とバーガーやフライドチキンの関係同様に、イギリス人の大好きなジャンクフードの1つなのです。


どんな風にして食べるのかは、こちらの画像 を参考にしてください。


しかし自宅では、いくら旦那がこのイギリス的ジャンクが好きでも、揚げたチップスの上に残りのカレーをドバドバっとかけ食卓に出す気がしない。そこで思いついたのが、残りカレーをフィリングにしたカリーパイです。


なんだぁ、こんなもん...と思われるかもだけど、これ、実は最高に美味しいカレーの食べ方で、リメイクと呼ぶにはもったいなさ過ぎるリメイク料理なのです。


今回はタルト生地にバターの代わりにラードを使ってみました。いろんなタルトをこれまで焼いたけれど、私にとって難易度が最も高いタルト生地が、このラードを使って捏ねる生地。ボロボロで兎に角扱い難い。


その代わり、バターではここまで絶対にさくさくにならないってくらい、まさに“ショートクラスト”と呼ぶに相応しい、美味しいものが出来上がります。


タルト生地に包んで焼いたカレーは、最後の1口まで油断していると舌を焼けどしてしまうほど熱々!パイの蓋を割り、その熱々のカレーにチップスをディップして食べるのが、もう旨いのなんのって!

和・美・Savvy Cooking

曰く付きの怒りのカレーで、消化するのに1週間を要しましたが、逆にカレーまんと言う美味しいリメイク料理も生まれたし、最後の最後はご飯にかけて食べるよりもずっと美味しいパイに変身し、結果的に旦那も私も大、大、大満足なカレーとなりました。


このカレーのリメイクパイの作り方はこちら です。


バターの代わりにラードを使う場合は、必ず冷蔵庫で冷えたラードを、バターと同じ分量で同じ手順に従って粉に擦りこめば良いです。日本のチューブ入りのラードは、チューブから使う量を皿に取り出し冷蔵庫で冷やしてからお使いください。

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