昨日の夜ベッドに入ってから、明日の朝はアメリカンなパンケーキが食べたいと言い出した旦那。もっと早ように言うてくれてれば、私は、寝る前のホットドリンクに牛乳を全部使い切ってしまわずに済んだのに。


牛乳ないから作られへんわ...と一旦は断ったものの、アメリカのパンケーキと言えばイギリスのパンケーキや日本のホットケーキと違い、牛乳の代わりにバターミルクを使うことを思い出し、今朝はちょっと早く起き、バターミルクパウダー出してきて焼いてあげました。


バターミルクパンケーキ

和・美・Savvy Cooking

もう何度も私のブログに登場しておりますが、これがSACO社のバターミルクパウダーです。これを水で溶き、ベーキングパウダー+重曹を混ぜた粉に加えて生地を作りました。

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アメリカで粉と言うと、大概オールパーポスと呼ぶ中力粉を使います。パンでもこのオールパーポスフラワーで焼くレシピが多いです。


イギリスでは同じ粉をプレインフラワーと呼ぶんですが、私はこの中力粉がイギリス時代から嫌いで、小麦粉だけは絶対に日系スーパーで日清の薄力粉を買って使っていました。現在でもそうです。やっぱ日清の粉は質が良い!


しかし、今朝は牛乳ではなくバターミルクで焼くアメリカンパンケーキだったので、アメリカンな味により近づける為、雨人が使うオールパーポスを意識し、粉も日清の薄力粉とアメリカ製の強力粉を半々に混ぜ中力粉にして使いました。


<材料 直径12~3cmのパンケーキ5枚程度>

薄力粉...70g
強力粉...70g
ベーキングパウダー...小さじ1
ベーキングソーダ(重曹)...小さじ1/4
グラニュー糖...20g
塩...小さじ1/4
バターミルク、SACO社のバターミルクパウダー大さじ4を水で溶いたもの...240ml
溶き卵...1個分
バター、レンジなどで溶かし粗熱を取り除いたもの...20g

(その他)
サラダ油...焼く時用
バター...盛り付け用
お好みのシロップなど...適宜


<作り方>

1.ボウルに粉類を全て入れ、泡だて器を使ってよく混ぜ合わせる。

2.1にバターミルクと溶き卵を加え、泡だて器で7割程度粉と液体が混ぜ合わさるまで軽くかき混ぜる。

3.2に溶かしバターを加えさっくりと混ぜ合わせる。

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4.フライパンを熱し薄くサラダ油を塗って、3の生地を流しいれ両面をこんがりと焼く。

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何でもすぐ海外の真似をする日本が、なんでバターミルクだけは市販しないんだろうって不思議に思っていたんですが、ネットで調べていたら、その理由を分かりやすく説明したリンクを見つけました。こちら です。


なるほど、法律を変えない限り市販されないとなると、恐らく今後も日本に出回ることは難しいでしょうな。


上のSACO社のバターミルクパウダーは、どうしても買いたければ日本でも買えます。


紀ノ国屋スーパーで売っています。東京に住んでいた頃、バターミルクが欲しい欲しいと口癖に言ってたら、クッキングリッシュでお友達になったくるみさんが、紀ノ国屋で買って来てプレゼントしてくれたことがあります。


紀ノ国屋さんのオンラインストアーでも、このバターミルクパウダーは販売しています。しかし、輸入品だから仕方ないといったらそれまでですが、如何せん値段が高すぎる!アメリカではこの何分の一かの値段で売られていますからね。


でも、高価なバターミルクパウダーを買わなくても、バターミルクもどきを自宅でも作れば、同様の出来上がりが期待できます!上のレシピの場合なら、240mlの牛乳に小さじ2~3のレモン汁か酢を加え、20~30分そのまま放置して分離させて使えば良いです。


生地が酸っぱくならないかと心配する人が居ますが、アルカリ性の重曹で酸味は中和されるので、出来上がったパンケーキは酸っぱくありません。また中和する時二酸化炭素の気泡を発し生地を膨張させる効果もあります。


その他ヨーグルトやサワークリームを牛乳や水で薄めたものも、バターミルクの代用として活用できます。ちなみにヨーグルトやサワークリームを代用するととても香りが良いです。


さて、冒頭の写真のパンケーキは私が食べたものです。一見メープルシロップをかけているようですが、これはメープルシロップでも蜂蜜でも、当然のことながら私が敬遠しているコーンシロップでもない、ゴールデンシロップと言うものです。


去年の暮れ、ジンジャーブレッドマン を焼いた時にも使いましたが、古くからイギリスで愛用されている糖みつです。蜂蜜に少し味が似ていますが、癖がなく、私はゴールデンシロップの方が好きです。


そしてこちらはアメリカンパンケーキをリクエストした旦那ちゃんの食べたパンケーキです。

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グラニュー糖をふりかけレモンを絞っただけの、イギリスの薄いパンケーキの最もシンプルな食べ方の1つで、アメリカンなパンケーキを食べた旦那は、やっぱ完全には英国人から抜け切れないってことですな。(笑)


ふっくらと焼きあがった生地はほんのり甘くとっても美味しかったです。甘いものが苦手な私は、毎日の朝食が甘いパンケーキとなるとちょっと閉口しますが、たまにはこういう日があってもいいなと思う朝食でした。


余談ながら、メープル風味のベーコンが生まれた背景には、アメリカ人がメープルシロップを一杯かけた甘いパンケーキと、朝食にはかかせないセイボリーなベーコンを同時に口に入れ、意外によく合う組み合わせであることを発見したからだと聞きました。

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