私、雨人、雨人と、アメリカ人のことをバカにしたようなことばかり言ってますが、実際は、アメリカ人ってすごいなぁ!って感心することが度々あるんですよ。その感心させられることの1つが彼らの斬新なアイデアです。


アメリカはアイデアの宝庫です。私の様に古い型にはまってしまって、そこからどう足掻いても抜け出せない典型的な日本人は、アメリカ人の斬新なものの考え方にただただ圧倒させられるばかりです。


彼らのアイデアはキッチングッズにも大きく生かされています。数年前、まだ日本でシリコングッズなんて殆ど見かけなかった頃、アメリカのキッチンショップ何もかもがシリコン製なのに驚き、言葉をなくして買いあさってしまったのを思い出します。


今日はそんなアメリカ人のアイデアが生かされたと言うか、良い意味での彼らの遊び心から生まれた、私の目を釘付けにし、どうしても買わずにいられなかったキッチングッズを使って作った、このパンのご紹介です。


ホームベーカリーで作るチョコレートシナモンモンキーブレッド

クッキングリッシュの会

数ヶ月前から近所のキッチンショップに行く度、気になって、気になって仕方なかったモンキーブレッドの型と粉のセット。箱に書いている説明書きなど暗記してしまうほど、毎回手に取って上から下、前から後ろ、隈なくチェックしていました。(笑)


そのセットが20ドルするんです。日本円に換算すると約1600円。1600円もするキッチングッズ、しかも3度の食事を作るのに使うものではなくお遊びで焼くパンの型となると、主婦にはそうそう簡単に手は出せません。


エクレアを作るのに衝動買いした絞りだし器。実は、あれを買った時、絞り出し器を買うかモンキーブレッドの型セットを買うかで、私、30分以上売り場で悩みに悩んだ末、結局絞りだし器を買ってしまったんですよ。(笑)


先日旦那とそのキッチンショップに行きました。その時、今しかチャンスはないと思い、会社の差し入れにモンキーブレッドを焼いてあげるを条件に、念願のモンキーブレッドの型セットを買ってもらいました。その念願のモンキーブレッドの型セットとはこれです!

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ちなみにこのノルディックウェアという会社、
モンキーブレッドの型に限らず、結構面白い商品を沢山売り出していて、
私、好きで、この会社の商品が目に付くと、必ず手に取ってしげして見てしまいます。


念願のモンキーブレッドの型セットを買ってもらい、私はハッピー、ハッピーで家に帰り早速開封しました。しかし、アイデアの宝庫などと雨人を褒めちぎると、そのツケにはこんなことで私を裏切ってくれるアメリカ!

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この型を買ったのは2月に入ってからですよ!なのに見て下さい、これ。モンキーブレッドのミックスの賞味期限は今年の1月31日。既に過ぎてました。(苦笑)


生ものではないので、いくら賞味期限センシティブの私でも、それほど気にせず使うことにしましたが、アメリカのアバウトさというか責任逃れの方法の1と言うか、“1月31日までに食べれば美味しいです”と言う表現には笑ってしまいました。


余談ながら、日本やイギリスでは何を買っても必ず賞味期限が表示されていますが、アメリカって、結構表示されていないものが多いんですよね。何でなのか知らん?気にならないのかな?そんな風だから、賞味期限が済んだものを平気で店頭に並べるんです。


兎に角、その賞味期限切れのミックスで焼いたお初のモンキーブレッドが、先日ブログでちょこっとご紹介したこれなんです。

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賞味期限が切れた粉などとは全く思えない、激うまのパンでした。甘いものが嫌いなこの私が、止められない止まらないで限界なく手が出ちゃうパン。手近にあると危険なので、半分旦那に会社に持って行かせたくらいモーリッシュ!


ところが、セットの中の粉はたった1回分。じゃぁ次回からはどうやって、この美味しいモンキーブレッドを焼けばよいのかってことになりますが、箱の中にはレシピが入っていて、市販のビスケットの生地を使って焼くようにとなっておりました。


市販のビスケットの生地とは、ピッグズ・イン・ア・ブランケットを焼いた時にご紹介した、このビスケットの生地です。ビスケットと言うと日本人にはKFCのビスケットを思い出しますが、あれを自宅で焼くための生地です。

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アメリカには、この市販のビスケットの生地を使ったレシピが、実に多い!

私、食べたことがなかったので、味見してみたくて一度買ってみたんです。それをいきなりモンキーブレッドに使う前に、一度そのまま焼いて食べてみることにしました。


カードボックスとアルミフォイルで出来た容器を開けると、中からはこんな生地が5つ出てきます。私の焼くスコーンより3回りくらい直径が大きい円形に形成された生地です。

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大きなオーブントレーを使うと洗うのが面倒で、ピザを焼く型代用ですんまへん!(汗)

それをオーブンで焼いたのがこの下の写真。まさに、スコーン作りのコツも知らない自称お料理の先生が、生地を念入りに捏ね冷蔵庫で冷やしてから焼けとレシピに書いているから、その通りにしたら腹割れしなかったと言うスコーンです!

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そして味見すると、イーストは含まれていないようなんですが、スコーンというよりはパンの舌触り。ベーキングパウダーをどんだけ入れてん?と思う苦味もあるし、私は1つしか食べれませんでした。旦那は2つ食べたけど、残りの2つは食べれず捨てました。


せっかく買ってもらった夢に見たモンキーブレッドの型で、こんな美味しくない生地のパンは焼きたくなかったので、イーストを使ったパン生地を自分で考えることにしました。


巷ではヴァレンタインズデーで盛り上がっている時季。ほんじゃ私もチョコレートのパン生地でモンキーブレッドを焼き、ヴァレンタインズデーの会社への差し入れにしようと試みたのですが、結局間に合いませんでした。


昨日やっと出来上がったチョコレートシナモンモンキーブレッド。ミックスを使って焼いた時より、バターや卵の量をぐっと減らし、ココアをたっぷり入れて真っ黒な生地で作った、スパイシーなモンキーブレッドです。


<材料 容量3リットルのクグロフ型1個分>

(生地)
強力粉...450g+打ち粉用(必要に応じ)
ココア(無糖)...50g
塩...小さじ1/2
シナモンパウダー...小さじ1.5
無塩バター...40g
砂糖...50g
卵...1個
牛乳...300ml
ドライイースト...小さじ2

(バタースコッチソース)
無塩バター...80g
ブラウンシュガー...130g
生クリーム...50ml程度

(その他)
ウォルナッツ、ドライフルーツなど...適宜(お好みで)

*ちなみに1回目焼いた時生クリームがなくて、クリームチーズ20g程度と牛乳少々で代用したんですが、そっちの方が濃厚で美味しかったと旦那はコメントしていました。

<作り方>

1.生地の材料をホームベーカリーの指示通りの順番に容器に投じ生地コースを選択。

2.生地コース終了間近、バタースコッチソースを作る。鍋にバターとブラウンシュガーを入れ弱火にかけ砂糖を完全に溶かす。キャラメルの溶けたようなどろっとしたソースになったら火からおろし、生クリームを加えよく混ぜ合わせる。

3.生地コースが終了した生地をパンチダウンし、直径2cm程度のボールに丸め、濡れぶきんをかぶせて15分程度ベンチタイム。(生地はスケールで量ったりせず、あえて大小まちまちのサイズの方が、出来上がったとき自然で美味しそう!)

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4.クグロフ型に2のソースの約半量を流しいれ、ナッツやドライフルーツを加えるのであればその一部を全体にばら撒く。生地を再び丸めなおし、ソースの入った型の中に大雑把に2列に並べてゆく。

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5.1段目の生地が並べ終わったら残りのナッツやフルーツをばら撒き、残りの生地をその上に重ねてゆく。2段目は下段を2列に並べた分ほど生地が残っていないので、アトランダムに投げ入れるようにすると良い。

6.残りのソースを生地全体に回しかけ、再び濡れぶきんをかぶせて40分程度2次発酵させる。

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7.2次発酵が済み生地が倍に膨らんだら、190度で予熱を済ませたオーブンで25分焼く。焼き上がったら即型から抜き、ワイヤーラックなどの上に載せて冷ます。

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私、ブログライフを楽しみだして今月で4年になります。ブログを通じ沢山お友達が出来ましたが、その第一号で今でも仲良くしていただいてるのが、サリーさんです。


そのサリーさんもちょうど私と同じ頃にブログを開設し、開設当初に、記事でお子さん達のおやつに焼いたモンキーブレッドを紹介していました。


モンキーブレッド?初めて聞く名前のパンに、一体どんなものなのかサリーさんに尋ねたのを覚えています。猿山に似ているからモンキーブレッドって呼ぶんだとご教示いただいたのですが、兎に角美味しそうで、それ以降一度食べてみたいとずっと思っていました。


1つ1つのボールをちぎって食べるんですが、これがもう最高です!ほんのこつ、旨かぁ~!ホームベーカリーで沢山パンを焼きましたが、パン嫌いの私を、ここまでとりこにしたのはこのモンキーブレッドが初めてです!

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私の作ったチョコレートシナモン生地のモンキーブレッドは、私同様ミスドーを食べて大きくなった人なら、正直、たまらん味だと思います。ミスドーのチョコドーナツの味にそっくり!最高!!最高っ!!!


今回もやっぱり今朝、半分会社に持って行ってもらいました。残ったのを私はダイエット中にもかかわらず、朝からまたしてはちぎり、またしてはちぎりと、みな食ってしまいました。(滝汗)


昨日はモンキーブレッドなんか焼いて昼間から遊べたのは、またまた夕べも旦那が晩御飯を作ってくれたからです。


コストコで買ったオーガニックの牛ミンチ1.5キロ近くを使い、大量にボロネーズソースを作った旦那。ちなみに旦那のボロネーズソース(ミートソース)のレシピはこちら にありますが、これはそんじょそこいらのソースとは違い、時間をかけて煮たコクのあるソースです。


そのボロネーズソースを使って、夕べはラザーニアを焼いてくれたんです。

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実は私、ラザーニアだけは絶対に作れません!これは何度トライしても絶対に作れず、元彼からは、「お前、オレを殺す気か!」と叱られたほど、私のラザーニアは酷い味なんです。(滝汗)


だから、ラザーニアが食べたくなったら、即、旦那。コクのあるボロネーズソースと、ふんだんにチーズを溶かしたソースで作る旦那のラザーニア は天下一品。レストランででもここまで美味しいのは滅多に食べれません。

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夕べももう美味しくて、美味しくて、本当幸せなディナータイムでした。

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まだ私の休肝期間は続いているんですが、夕べはこの美味しいラザーニアに、もうちょっとでワインに手が出てしまいそうになりました。

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