この週末は旦那の母親、つまり私の姑に教えてもらったレシピで、私がどうやっても彼女に太刀打ちできないものの1つ、ジェリー作りに挑みました。


アップルジェリー

クッキングリッシュの会

うちの旦那はフルーツが好き。中でもりんごは兎に角大好きで、食べるりんごの量は普通ではありません。日本にいる頃はフジの大きなりんごを1日に4個くらい、皮も剥かずに芯や種まで綺麗に食べていたくらい。


けど、旦那は日本のりんごに不満を持っていました。まぁりんごに限らず、日本の果物や野菜はみな完熟過ぎると言って、イギリスのカリカリクリスピーなりんごや果物、トマトなどを懐かしんでばかりいましたが。


そんな旦那にうってつけの頂き物をしました。先日クッキングリッシュの会の時、参加者のお一人に自宅の庭で取れたというりんごをもらったのです。

クッキングリッシュの会

品種改良に改良を重ねすぎた日本のりんごは、いつの間にがあんなデカイ化け物フルーツになってしまいましたが、本当の自然のりんごと言うのはこの写真のような小玉。味はすっぱく渋みもあり、カリカリでクリスピーなのです。


うちもイギリス時代に庭にりんごの木があり、これとそっくりのりんごが毎年なって、旦那は庭に出るたびそれをもぎ取って洗いもせずズボンでしゅしゅしゅっと拭いてかぶりついていました。旦那の大のお気に入りのりんごでした。


いただいたりんごを旦那は大喜びするだろうなと家に持って帰ったのですが、そこであることに気づきました。前日にりんごを10個くらいスーパーで買って、フルーツボールに山ほど積んでいたのです。


いただいたりんごはやっぱりすっぱく渋みもあったので、そこでそのまま食べずジェリーにして食べることにしました。しかも私がジャム&ジェリー作りの大先生と尊敬する義母のレシピで作る、本場イギリスの最高に旨いジェリーです!


ちなみにミントジェリーの記事 でも書きましたが、“ジャムには果肉や皮などが含まれているけれど、ジェリーは果汁だけを抽出して作ったクリアーなもの”です。ちょっと手間ですが、クリアーなジェリーはジャムより数倍美味しいのです。


<材料 450ml入る瓶約2つ分>

りんご、グラミースミスやクッキングアップルなどすっぱいもの...1.2キロ
水...1リットル
レモン汁...120~150ml(約3個分)
砂糖...下記作り方の手順5を参照


<作り方>

1.スポンジを使ってりんごを綺麗に洗う。皮、芯、種がついたまま約3cm程度の大きな角切りにする。

2.1と水、レモン汁を鍋に入れ火にかける。沸騰したら火を弱め、10~15分りんごが柔らかくなって潰れるところまで煮る。

クッキングリッシュの会

3.2を火からおろし、大きな塊はへらなどをつかって潰す。チーズクロス(さらしやガーゼなどを利用)を目の細かいざるに敷き詰める。

クッキングリッシュの会

4.煮込んだりんごを液体ごとざるに入れ、そのまま6~7時間または一晩かけてこし果汁を抽出する。

ここで絶対に手を使って絞らないこと!手で絞ってしまうとジェリーは固まりません。面倒でもじっくりと時間をかけてこします。

クッキングリッシュの会

5.こしたりんごジュースの量を計量カップで測る。100mlにつき100gの砂糖を準備する。(ちなみに私は90gに減量。)鍋にジュースと分量の砂糖を加えて弱火にかけ混ぜながら溶かす。

クッキングリッシュの会
この時点では果汁はまだクリアーではありません。
どんよりと濁った色をしています。


6.砂糖が完全に溶けたら火を少し強め沸騰させる。沸騰後は表面に浮くあくをこまめに取り、度々混ぜながらジェリーポイント(ジェリーが固まる温度)に達するまで煮詰める。熱いうちに湯沸消毒した瓶に詰める。


<ジェリーポイントの見分け方>

冷凍庫で冷やしたお皿に小さじ1杯程度の果汁をたらし1分置きます。急激に冷えたジェリーの表面を指で押さえると、膜が張っていて、軽く前に押すと膜にしわが出来るようであればジェリーポイントに達しています。

クッキングリッシュの会

ジェリーポイントまでの時間はその時のりんごに含まれるペクチンの量によりますが、約30~40分くらいが目安でしょう。


今回のりんごはペクチンの量が多かったのか、煮る前から果汁はかなり濃厚でとろ~~りとしていました。そして赤いりんごの皮の色はジェリーにすると、この通り真っ赤なりんごちゃんカラーのジェリーとなり、見ただけでも食欲をそそられます。

クッキングリッシュの会

アメリカに来てから新たに買ったホームベーカリー。今のところ2日に1度は動いています。最近はまっているのはマルチグレインブレッド(多穀物パン)。説明書の中に見つけたレシピですが、これがもう最高に美味しいパン!


ジェリーを作ってからと言うもの、毎朝マルチグレインブレッドをトーストし、たっぷりバターを塗った上に、プリンプリンのアップルジェリーを分厚く塗って食べています。最高に美味しい!

クッキングリッシュの会

来月夫婦で大阪に帰省するつもりです。その時、2本詰めた瓶の内1本を両親へのお土産に持ってゆこうと思っています。

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