※※2014年(平成26年)の冬まつりレポートですので、まつりの最新情報に関しては
湯沢市観光物産協会facebookでご確認下さい。※※
皆様こんにちは、キクです。
今回は、先日見学した小安峡冬まつりについてレポートさせていただきます。
「小安峡温泉冬まつり」
昨年まで小安峡大噴湯のしがっこ(つらら)をライトアップしていたお祭り「しがっこまつり」が終了し、新たにスキー場を会場にして今年初めて開催されたお祭り。
毎年8月に開催される湯沢市の伝統行事「七夕絵どうろうまつり」の絵どうろうが雪降る冬の会場内にライトアップされ、会場ではアーティストライブなどのイベントや屋台村などが設置される。また、祭り開催時に合わせ、小安峡温泉の各温泉施設の日帰り入浴を無料で行うこともできる。
ラストには花火が打ちあがり、雪と光の幻想的な饗宴を楽しむことが出来る。
○日時について
今年は2月22日(土)に開催されました。
○会場について
秋田県湯沢市、小安峡温泉にあるとことん山スキー場
地図は
こちら○アクセスについて
・秋田駅から車で1時間55分程
・秋田駅から電車で1時間半程、高速バス「秋田・湯沢線」で2時間程の「湯沢駅」~バス「湯沢・小安線」利用して、55分程「小安峡スキー場前」下車すぐです。
○服装について
※今回の私の服装については
掛魚まつりでご確認ください。
スキー場での夜のお祭りのため、大変暖かく着込んでいく必要があります。
○まつりの様子
小安峡冬まつり今年の日程はこんな感じでした。
2014年2月22日(土)
13:00~16:00 小安峡温泉各温泉施設、無料日帰り入浴
16:30~ 屋台村開始
17:00~ 絵どうろうライトアップ開始
18:30~ アーティストライブ
20:00~ 手持ち花火・線香花火体験
終わり次第、打ち上げ花火開始
開場入口には綺麗なろうそくがたくさん灯されていました。
車でものぼっていくことのできる道ですが、すべりやすいためスリップ・タイヤの空回りには要注意です。
会場内に到達すると、子どもたちが各々イラストを手描きしたミニ絵どうろうがたくさん。
ゲレンデです。
たくさんの子供用遊具なども設置され、ソリなども貸し出されていました。
会場内には屋台も設置されて、夏祭りとスキー場の融合のような、不思議な景色でした。
こちらが湯沢の街にずらりと飾られ祭りを彩る「絵どうろう」です。
美人が描かれています。うっとり。
このたくさんの美人画を前にヒソヒソと、どのどうろうが一番タイプかと盛り上がる江戸時代の男子を想像して頷いてしまいました。
ミニもありました。
20時を回った頃…会場にはアナウンスが響き、「手持ち花火をはじめます!みなさんぜひお楽しみください!」とのこと…!
ゲレンデにて手持ち花火が行われました。
雪中手持ち花火とは…花火は夏に行うもの…と思っていた私にとってこれまた不思議な景色でした。
手持ち花火終了後、周辺を照らしているライトが落とされ、辺り一帯突然ムーディな雰囲気に。
そして会場内にキャッツアイのBGMが響き渡ります。
照明を落としてキャッツアイとは…どこからか盗賊3姉妹が出てきて花火を盗んででもいくのかと思いきや
アナウンス「この花火を好きな人と見ると2人は永遠の愛で結ばれるそうです」とのこと…
あなたのハートを盗んじゃうということなのでしょうか…。私はハートを盗まれるような展開にはならず、ただただ花火を待っていました。
そうこうしていると、
たまやー!と叫びたくなる花火が打ちあがりました。
スキー場の斜面を正面にして右手側の山の方に打ち上げられ、遮るものがないため、迫力満点です。
花火の打ち上げ時間は結構長く、ゲレンデに打ち上がる花火を存分に楽しむことができます。
今年初開催の「小安峡冬まつり」、夏祭りと冬祭りの融合のような不思議な感覚を味わえるお祭りでした。
ラストの花火はとっても見ごたえ抜群でした。
みなさんもぜひ、真冬の雪が溶けるような熱い夏祭りの雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。
小安峡冬まつりの詳しい問い合わせについては・・・
主催 湯沢市観光物産協会・小安峡冬まつり実行委員会
電話 0183-47-5080(湯沢市観光物産協会皆瀬事務所)
詳しい情報については
湯沢市観光物産協会facebookでもご確認いただけます。
続いて、まつり会場となる小安峡温泉郷周辺をご紹介します。
「小安峡温泉」
片足にケガを負ったツルが湯につかって傷をいやしておったそうじゃ…
その様子を見た山賊が、自分も入ってみたことから温泉が発見されたそうじゃ……と日本昔ばなしのような口調で言いたくなるような伝えのある温泉です。
本格的な開湯は江戸初期と言われており、現在「大噴湯(だいふんとう)」をはじめ、4つの源泉から2種類の異なった泉質の湯が沸いています。
○宿泊情報
今回私は、会場まで徒歩10分程の、小安峡温泉宿「元湯くらぶ」へ宿泊しました。
非常にこじんまりとし、落ち着いた外観です。
結構渋いのかな…とイメージを膨らませながら中へ入るとこりゃたまげました。
大正ロマンを感じるようなモダンな空間でオシャレです。
靴を脱いで通路を進むとどこも床が暖かく、館内は非常に清潔。インテリアもシンプルで統一感のある空間が続きます。
お部屋は元湯くらぶのなかでも一部屋のみの、部屋風呂のあるメゾネットタイプのお部屋「どうたん」に宿泊しました。
とっても清潔で落ち着いているので、いつまでも居たくなります。
この日も部屋を出たくない病がすぐ発祥しました。
部屋専用の掛け流し風呂です。こんな贅沢な温泉をいつでも独り占めできるとは…部屋籠りの症状が進行してしまいます。
こちらが2階です…!宿籠りしてミステリー小説を書きたくなる雰囲気あるお部屋でした。
お食事は食事専用会場で行われます。
しかし全室個室になっているため、落ち着いて食べることができます。
地元の旬の食材をふんだんに使った料理で、どれもとても美味しかったです。
皆瀬牛の朴葉焼、岩魚の笹蒸し焼き、だまこ鍋や稲庭うどん、ご飯は古代米。
また、食前酒には古代米を用いた濃い赤紫色のお酒が。こちらは元湯クラブ特製の古代米酒「やよいのしずく」だそうです。お酒は宿や部屋、インターネットでも販売しています。
もちろん湯沢名物「稲庭うどん」も。揚げたての銀杏もとても美味しく、デザートにフルーツまで…すっかり満腹です。
もちろん、宿泊者専用の大浴場も入りに行きました。
ジャグジーもついている内湯と、露天、女性用には2,3人用の釜風呂もあり、宿泊客は24時間利用可能です。
露天で雪景色をゆっくりと浸かることができます。贅沢でした。
日帰り入浴者用の大浴場も別に設けられていますのでみなさん日帰りでもぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
詳しくは
元湯くらぶホームページをご確認ください。
元湯くらぶ地図は
こちら○日帰り入浴・ランチ
今回私は祭りの翌日、日帰り入浴とランチを食べに「多郎兵衛旅館」へ行きました。
元湯くらぶからもすぐ近くです。
「多郎兵衛旅館」
今回私が注文したのはランチと入浴、ランチをとる共同の休憩部屋のセットのものでした。
部屋は3つほど大きいテーブルがあり、パーテーションで仕切られたスペースにて落ち着いて食事をとることができました。
料理は、稲庭うどん、お刺身、山菜など。地元食材を多く使ったメニュー。
さて食事の後は温泉へ。
お風呂は3タイプで、内湯、屋根と囲いに覆われた半露天風呂、外を経由して入る内湯もありました。
こちらが外にある三宝の湯までの道。
多郎兵衛旅館は日帰りはもちろん、宿泊もできますので、ゆっくりと温泉を楽しみたい方はぜひ行ってみてはいかがですか。
詳しくは
多郎兵衛旅館ホームページをご確認ください。
多郎兵衛旅館地図は
こちら○周辺のお店
今回はあらかじめ調べて気になっていたこちら「重右衛門」へ向かいました。
「重右衛門(じゅうえもん)」
器やカトラリーや雑貨、自家焙煎コーヒー等の販売、またカフェコーナーでコーヒーや薬膳カレーなども味わうことができます。
渋い名前ですが、モダンな店内…というのも、もともとこちら、酒屋だったそうなんです。
そのため店内には選りすぐりの地酒も販売していました。
詳しくは
重右衛門ホームページをご確認ください。
重右衛門地図は
こちらさてさて重右衛門を後にし…歩くこと十数分…
先ほどあげた「大噴湯」がありますが、残念ながら冬期は危険なため下まで降りて見ることが出来なくなっております。
しかし、橋の上から冬ならではの「しがっこ」を見ることができます。
しがっこ…とは秋田弁で「つらら」という意味です。
今回訪れた際、2,3メートルにもなる雪の壁が橋の中央のみ少し除雪されており、そこからしがっこを見ることができました。
流れる川も峡谷も大噴湯もとても壮大なスケール。とても大きなしがっこと合せてスリル満点な景色でした。
小安峡温泉は他にも物産館などのお土産売り場や、お蕎麦屋さんなどもあるのですが、残念ながら冬期は休館しているところが多いです。そのため行く前に事前に周辺のお店の営業状況をご確認することをオススメします。
雪が降る前に散策を楽しみながら巡る小安峡もオススメですが、冬しか見れない迫力満点のしがっこと、ゆっくりと宿の中に籠って温泉を楽しみながら寛ぐ小安峡もオススメです。
みなさんぜひ、次の冬は原稿用紙と万年筆を持参して宿籠りしてみてはいかがでしょう。もちろん、執筆などせずにゆっくりと休むにも最適です。
(
小安峡温泉ホームページ)
(小安峡にいたニャンコにメロメロ。)