掛魚まつりに行きました。 | しれしゃっぽ
※※2014年(平成26年)の冬まつりレポートですので、まつりの最新情報に関してはにかほ市観光協会facebookでご確認下さい。※※

皆様こんにちは、キクです。
今回は、先日見学した掛魚まつりについてレポートさせていただきます。


「掛魚まつり(かけよまつり)」

掛魚(かけよ)まつりとは…

航海安全・豊漁・五穀豊穣を祈願するお祭りで、別名「タラ祭り」ともいわれます。
その年一番の大タラを竹の棒に吊るし、これを船主の家族や乗組員が2人1組で担ぎ、
お神酒や重箱などを持った行列は金浦神楽(きんぽうかぐら)を先頭に金浦山神社に向かいます。
元禄年間(1688~1704年)以来、300年の伝統をもつと伝えられています。

《掛魚(かけよ)》
漁から帰った漁師が氏神様や恵比寿様にお供えする魚のことで、
祭りの主役となる大タラは1匹ずつ荒縄に釣り下げられ、金浦山神社の神前に供えられます。
かつては、タラ船一艘一艘から最も大きなタラが一本ずつ選ばれ、タイやアラなどとともに
奉納されていたと言われています。


神社では大タラを奉納し、金浦神楽が舞われます。

神事の終了後、タラ汁が振舞われます。


○日時について
毎年2月4日の立春の日に行われます。
10:00~町内を練り歩くほか、
勢至公園でタラ汁の振る舞いもあります。

○会場について
タラを携えた行列は金浦駅から徒歩10分ほどの漁協から出発し、町内2kmを練り歩き、金浦駅から徒歩5分ほどの金浦神社にて奉納を行います。
そして奉納が終わったあとは金浦山神社の向かいの勢至公園にてタラ汁の振る舞いなどが行われます。


金浦山神社の奉納時の様子


奉納後の勢至公園の様子

ルート
出発地 秋田漁業協同組合荷捌き所→にかほ市商工会館前→駅前十字路→秋田銀行金浦支店前→金浦山神社奉納→勢至公園観音潟広場(金浦神社向かい)


○アクセスについて
JR金浦駅より徒歩5分程のところがまつり会場です。
また、今年は掛魚まつりに合わせた専用電車なども運行しておりました。
今回私たちは、朝の時間帯からのお祭りということもあり、前日に金浦の隣、仁賀保の旅館に宿泊し、宿の送迎で金浦駅まで向かいました。

○服装について

お祭りは朝~昼にかけて行われます。金浦周辺は、金浦駅構内や周辺のお店などで暖をとることは可能ですが、メイン会場の神社や勢至公園では、外でイベントを楽しむことになるのできちんと寒さを防げる服装をして行く必要があります。

今回の私の服装↓



お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、前回の柴灯まつり時のマツの格好とほぼ一緒です。

上には、インナーやセーターを着込み、ダウンコート。
下はインナー、ズボン、フリース素材の巻きスカート、そして長靴です。
小物はニット帽、手袋、ネックウォーマーです。
ホッカイロはお腹と背中、そして中敷タイプのものを入れています。
勢至公園は今年、雪があまりつもっていない状況も有り、足下が雪ではなく、濡れた芝生なので、
足下の状況を判断し、防水性の高い履物などで行かれることをオススメします。

また、タラかつぎの体験などもあるので、やってみたい方は、手袋代わりに軍手を持って行ったり、タラが触れても大丈夫なよう、別途に雨ガッパなどを上から着込むのも良いかと思います。

○まつりの様子
10:00~金浦駅から10分程の距離にある、「秋田県漁業協同組合 南部総括支所」より、金浦神楽を先導に行列が出発します。
私はちょうど金浦駅から徒歩5分ほどにかほ市商工会館付近にて行列を待機しておりました。
すると徐々に遠くからかすかにお囃子が響いてきました。



お囃子の音が近付いてきて、漁協のほうからゆっくりとパトカーが…!?
と思ったらその後ろからぞろぞろと金浦の青い法被を来た人々がお囃子を演奏しなが 練り歩いて来ます。







ここで私は想像していた光景とのある相違点に気がつきます。よくみると…

行列にはカメラを持って歩く男性や、ダウンコートにリュックサックを背負った厚着した女性なども参列しております。
このお祭り、タラとの距離が非常に近いお祭りでした。
なかには「重いわ~」とおっしゃりながらも、軽そうに淡々とかついでいる観光客の年配の女性たちもいらっしゃいました。かっこいいです。



気がつくと私もタラに近づいて奉納気分を味わっていました。



さて行列は奉納を行う金浦山神社へ到着します。
神社の境内にはたくさんの人が奉納を見ようと待機していました。



タラをかついだ行列は本殿までの道を踏みしめて上ってゆきます。
勇ましくもみえるその背中に思わず拍手を送りたくなりました。

そんな一行をしばらくじっと言葉をのみながら黙々とみつめていると、
突然あたりがドッと沸き始めました。それまで、タラのリアルさに、声を荒げながらも
どこがリアルでコワイのか結構的確にレポートしていた金浦の幼稚園児たちの注目が一気に
タラからある人へ移行したことを、私はその人物を見て、即座に察しました。







で、でたー!
秋田県のヒーローフォロワー数4万人越え(2014年2月現在)、大人気・ネイガーです。

生のネイガーを拝見するのは人生2度目なのですが、
とっても筋肉質で強そうです。

アラゲ丸もいます。



(興奮のあまり、意図的ではないのですが、なんだかアラゲ丸が画角に収まっていないことをこの場を持って御詫びします。)

さて、奉納の最終列であったネイガーたちが本殿への階段を上りそのままあたり一帯の観客たちは
本殿へ向かいます。



神主さんによる、神事が行われます。

その後、にかほ市の市指定無形民俗文化財の太鼓芸である「金浦神楽(きんぽうかぐら)」が
披露されます。



地元の子どもたちが見事な撥捌きを魅せながら力強い太鼓演奏と舞いをみせます。
位置の関係で、真後ろの至近距離で拝見しましたが、その姿はとっても華麗で、これまた言葉を発する間もなく釘付けでした。

さて、金浦神楽が終わると、本殿脇に一同に吊るされたタラたちが一斉にシャッターを浴びます。



その姿、一層光っております。

境内ではタラの解体パフォーマンスも行われておりました。感想を一言で言うと、ど迫力でした。



(都合上、解体前の御写真をお送り致します。)

そして神社の真向かいの勢至公園では、既にタラ汁を求め行列ができておりました。ギョッ!



新鮮なボリューム満点のタラの子なども売っていました。

タラ汁は、引換券を購入して頂きます。引換券はこの後抽選券となり、タラなどが当たります…!
さすが、タラづくしです。



広場では再度、金浦神楽が披露されていましたよ。かっこいい!

日本海のタラを奉納する、漁師らしい海沿いの秋田県ならではのお祭り、
「掛魚まつり」に皆様ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


このまつりの詳しい問い合わせについては・・・
主催 一般社団法人にかほ市観光協会
電話 0184-43-6608

詳しい情報についてはにかほ市観光協会facebookでもご確認いただけます。