では、Webの続きとなる「その後のオダギリ」にまいりましょう。
今回の第4弾は、第1弾~第3弾のライフカードのCMが好評だったためでしょうか、特に「探す」篇は、時間が5分近くとかなり長くなっているなど、クリスマスということでかなり気合の入った作りとなっていました。
時間が長いのはうれしいんですが、振り返るこちらとしては大変です。(^^;
しかも、このブログを書いているのがクリスマス直前。
いつもですと、その後のオダギリを振り返るにしても、3枚のカードの中から1枚を選択し、そのカードのCMを少し詳しく振り返り、後はダイジェストとして公開しています。
しかし、今回は23日~25日の4日間が、ちょうどライフカードの第4弾で公開されているテレビCMと、その後のオダギリの3本でちょうど合いますし、クリスマスということで、思い切って3枚のカードすべてを振り返ることにしました。
でも心配はご無用。
この日のために、あらかじめ3枚のカードの動画起こしをしてきましたからね(後で書き直したりはしますが)。
そうしないと、とてもじゃないですけど間に合いません…(汗)。
ということで、早速あらかじめ動画起こししておいたその後のオダギリのうち、まずは「探す」篇から振り返ってみたいと思います。
探す篇では、主人公のオダギリ役のオダギリジョーさんと、取引先の相手古田新太さんのほかに、中年のおじさん役として次の方が出演されていました。
中年のおじさん:志賀廣太郎
なお、第4弾のその後のオダギリの3枚のカードのストーリーは、いずれもテレビCMの、
なんとか間に合い、オダギリがホッとして書類を渡そうと、古田の家のインターホンのブザーを押したところ、
「何これ?」
と、なんと書類がベロを出したクマのぬいぐるみに変っていたではないか!
なんで書類がぬいぐるみなの…?
予想もしなかった展開にあ然とするオダギリをよそに、
「ったく、遅いよお前は! 何をやってるんだ!」
インターホン越しに古田の罵声が響く中、
「どうすんの、どうすんの、どうすんの俺、ど~すんのよっ!」
の後からスタートとなります。
【探す】
「もしもしっ! もしもしっ!
オイッ、聞いてるのかオイッ! オダギリっ!」
とにかくまずはインターホンに向かって、
「あの、すっ、すぐ戻ります!」
と言って、その場を去るオダギリ。
オダギリが去ったのも知らず、怒鳴りまくる古田。
「書類だよ書類。
オイッ、オダギリっ!!」
たぶん見つからないと思いつつも街に戻り、オダギリは、書類を落としたと考えられる場所で一応探してみることに。
「イヤッ、たぶんこのへんだと思うんだよなぁ~。
ちょっと待てよ…ちょっと待てよ…思い出せよ…」
冷静に振り返ってイメージしてみると、頭の毛が少し寂しい、中年のおじさんとぶつかった場面が頭に思い浮かんだオダギリ。
「あぁ、あのおじさんとぶつかったときじゃないかなぁ~」
とそこへ、一人の中年の男性がオダギリに近づいてくる。
近づいてきた中年の男性に、オダギリが首を上げてみると、あのときぶつかったおじさんではないか!
「ああっ! おっ、おっさん!」
まさか再会するとは思っていなかったので、驚くオダギリ。
すかさずおじさんは次のように話す。
「探してるんです。
クリスマスプレゼント、子供の」
「プレゼント?」
「おお、君とぶつかったときじゃないかと」
「これ!」
オダギリが手に持っていたぬいぐるみを見せるが、
「いやいや違う。
私のは色はピンクで、耳のとこだけ中が模様になってて。
ユウジだかヨウジだか。
コボッ…コラッ…ココッ…」
「コラボ(コロボ?)?」
「そう、なんかそういうやつなんですよ。
高かったんですよ。
とにかく高かったんですよ。ハァ…」
見つかる見込みのあったオダギリもおじさんも、書類、ぬいぐるみともに持っていなかったことに気づくと、とにかくまずは、すれ違いにぶつかったと思える場所で探してみる2人。
お互い、街中にあるクリスマスツリーの下のほうを探しているようだが、ぶつかった場所が道端だったので、道端のほうを探したほうがいいのでは、というのは余計なお世話だろうか?
「ない、ないよ~、ヤバイよぉ~」
「ないっ、ないなあ~。
ヤバイなぁ~」
「やっぱヤバイですか?」
「だってヤバイでしょう。
こんなときしかパパって呼ばれないのに。
おたくもヤバイですか?」
「やばいでしょ~。
大事な契約書だもの、古田さんのだもの」
「そうですか。
はぁ、ナンマンダナンマンダ~」
「エッ、クリスマスにナンマンダもヤバイでしょ~」
「はぁ…」
結局ぬいぐるみも書類も見つからないまま、帝国百貨店の階段のところに立ちつくすオダギリと、階段に座りこむおじさん。
「あ~あ、もうだからクリスマスとか嫌なんだよな~。
そう思いません?」
「はぁ」
「ハァ~…」
「ま、クリスマスに罪はないと思いますけどね」
すでに諦めムードの2人。
そんな中、おじさんの携帯に着信音が。
ピリリリリ ピリリリリ
電話に出るおじさん。
ピッ
「あ、もしもし、おっ。
うん、いやまだ…」
ぬいぐるみを楽しみにしている娘さんからの電話のようだ。
「うんゴメンゴメンゴメン。
うん、いやだから探してるって」
「見つからないなら、料理先に食べちゃうよ」とでも娘さんが言ったのだろうか。
おじさんはあわてて、
「えぁっ? そそそんな。
まっ、まだ食べてないのに。
ちょっ…残しといてよ。
いやいや、そうだけども。
ううん、だから探してるって。
いやいやそう、もうちょっと」
娘さんからおじさんへの冷たい内容の電話に、オダギリは腹が立ったらしく、おじさんが電話をしていた携帯電話を強引に取り上げ、
「あのね、あなたね、クリスマスぐらいあったかいもの用意して待ってるもんなんだよ!
こっちはね、寒い中必死にがんばってんだよ。ねぇ!
大変なんだよおっさんも。
ちょっとは考えろよ、このっ…スカタ~ン!!」
と、娘さんに物申したものの、それでけでは済まなかったらしく、「ちょちょちょっと、あっ、ちょっと…」とおじさんが止めるのも聞かず、「アァーッ!」と言いながら、おじさんの携帯を歯で噛んでしまうオダギリ。
しばらくして、ゆったりとしたテンポの「きよしこの夜」曲が流れ、帝王百貨店のディスプレイにあるクリスマスツリーとミラーボールの照明が回る前で、近くのコンビニで買ってきたと思える、飲んだ後のビールと食べかけのおつまみが散らかっている中、おじさんは次のように話し始めた。
「いや、こんなこというのもなんなんですけどね、むかしはね、優しかったんですよ。
もうね~、毎日弁当作ってくれたしね。
私のパンツだって洗ってくれたしね。
まっ、私が悪いんです。私が。
仕事ばっかりで…」
プルプルプルプル プルプルプルプル
プルプルプルプル プルプルプルプル
すると今度は、オダギリの携帯に着信音が。
画面を見てすぐに古田からだとわかったが、しかたなく電話に出るオダギリ。
ピッ
「もしもし。はい。
いえ、それがまだ…。
いやいや。そう、それはもう必死で、
いっ、いやお姉ちゃんとかじゃなくおじさんがいます」
クリスマスなのに、取引先の相手の古田の冷たい内容の電話に、今度はおじさんが腹を立て、話している最中のオダギリの携帯を強引に取り上げ、次のように物申すことに。
「クリスマスなんだよ。
優しくないな。優しくないよ君は!
え? なんだと? 別に知り合いじゃないけどさ。
知り合いじゃなくても、一言言いたくなるのがクリスマスってもんでしょうが。
必死になって探している身にもなれってんだよ。
このっ、ボケナカスッ!」
携帯の通話口に向かってそのように物申した後、納得した表情でオダギリに携帯を返すおじさん。
その後、お互い似たような境遇ということで、「ままっ」のおじさんの言葉に、あらためてビールで乾杯しながら微笑むおじさんとオダギリ。
しばらくして、2人とも酔いつぶれて寝てしまったのか、
「もしもし。もしもし!」
「んんんっ」
「んんんっ」
「こんなところで寝てると、風邪引くぞ」
「あ、どうもすみません」
「あ、どうもすみません」
と、警察官に起こされた後で謝るオダギリとおじさん。
「ったく、これだからクリスマスは嫌なんだよな~。チッ!」
なんでクリスマスの夜にまでパトロールしなければならないのかという、ボヤキにも似た警察官の言葉と舌打ちの後、交番の備品と思われる自転車を押しながら、その場を後にしていく。
「んぁっ?」
「ん?」
ところがその自転車の後ろの荷台には、2人が必死になって探していたぬいぐるみと書類がバンドでくくりつけられていたではないか!
それを発見したオダギリとおじさんは一気に酔いが醒め、一斉に、
「アアーッ!」
「アアーッ!」
と荷台を指差しながら叫ぶことに。
◆コラボ? コロボ?
今回「探す」篇を振り返った中で、ぬいぐるみを探しているおじさんが
「私のは色はピンクで、耳のとこだけ中が模様になってて。
ユウジだかヨウジだか。
コボッ…コラッ…ココッ…」
と、なかなか名前が出てこなかったのに対し、オダギリさんが「コラボ(コロボ?)?」というふうに言っていましたが、コラボまたはコロボのキーワードでググッてみても、それらしきぬいぐるみは見当たりませんでした。
たぶんコラボかコロボのどちかだと思うんですが…。