ブリーダー 【FCディスク】 | コマンタレヴの懐古蟲

コマンタレヴの懐古蟲

かつて新しいもの好きだった私が、そのスピードについて行けず、
「あれは良かった、これは良かった」などと過去を美化し始めた…。

そんなオッサンの物語。

ある時、友人がなんか新しいゲームを買いたい、

と言って一緒にお店に行きまして、

対戦できるゲームで遊びたいよなーなんて言いながら、

店頭であれこれ見ていたのですが、

そのとき出会ったのがこのゲームでした。



コマンタレヴの懐古蟲

なんか、ロボット作って戦うゲームみたいだなー!!

よし、帰ってコレやろうぜ!!ってことになって友人は

ブリーダーを買ったのです。


そしてレッツプレイ!



コマンタレヴの懐古蟲

ロボットはまずタイプを選びます。

2足歩行とか、4足歩行とか、タイヤとか、ホバーとか、

おもに足周りですね。


で、決められたポイントの中からステータスに

割り振っていきます。


正直、どれが何に作用するのか

サッパリわからなかったんですが、

なんとなくイメージで割り振ります。


ロボットのカスタマイズが終わったら、

いざ!対戦!と、友人とコントローラー握って

ワクワクしておりました。ところが…。


対戦が始まって、いくらボタンを押してもロボットが

制御できない!!!


「は?」


友人も私も「???」です。


そう、このゲーム

自分が作ったロボットが戦うのを

「観戦」するゲームだったのです。



「なにこれ…ツマンネ…」


友人はひどく落胆し、このゲームは開始10分で

封印されることになりました…。






それから幾日の時が経ったでしょうか…、

友人宅へ数人で遊びに行った時に、別の友人が「ブリーダー」を発見し、

「何このゲーム?見た事ないや。コレやろーぜー」

と言い出しました。


しぶしぶディスクを起動する友人。

何も口をはさまない私。

ウキウキするまた別の友人。


しかし、その友人も「操作できない」事を身を持って知ると、

閉口してしまいました。


………が、何気なしにその友人が作ったロボットを

俺が倒してやるぜ!とばかりに私がロボットを作るも

あえなく「敗北」

そして、次は持ち主である友人がロボットを作成。

そして「勝利」

するとさらに見物していた別の友人が、

次は俺が、と「参戦」…











なんと気がつけば、大熱狂!!!





あれだけ罵詈雑言を浴びせたゲームが

ここで開花したのです!!!


やがて、ステータスをあれこれ試しては戦い、

ただ見ているだけだったのに、声援を送ったりするようになったのです。


もうここは、

古代ローマ人のコロッセウムです。



このように、最初のプレイでつまらないと感じたゲームも

あらためてやってみると、おもしろかったりするのです。


みなさんも、ねむっている封印ゲーを

もう一度ひっぱり出してみてはいかがでしょうか?