こっちでは分かりませんので、あっちでうかがってください | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「こっちでは分かりませんので、あっちでうかがってください」

質問をされた時の言い方です。
まず、「こっち」「あっち」など方角を示す言葉で「っ」が入るものはビジネスの場にふさわしくありません。「こちら」「あちら」が正しい言い方です。
その場合「あちら」がすぐ近くでお客様に分かりやすい場所なら問題ないでしょうが、そうでなければ「あちらの受付」「あちらの白い服の社員」など、はっきり示しましょう。

次に「分かりません」は断定的で突き放した印象があります。
「分かりかねます」のほうがやんわりと感じられるでしょう。

また「うかがう」は、「聞く」の謙譲語ですから、お客様の行為には使いません。
「お聞きください」「おたずねください」が正しい言い方です。

最後を「お尋ねいただけますか?」と言うと、さらに丁寧です。

×「こっちでは分かりませんので、あっちでうかがってください」
→◯「こちらでは分かりかねますので、あちらの受付でお尋ねいただけますか?」

──────ポイント

☆「こっち」「あっち」はビジネスの場では「こちら」「あちら」。さらに的確な場所や対象があれば、それに言い換えるほうが確かです。



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