では順にお話して行きます | ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

ほどよい敬語の使い方~「コミュニ敬語」でいこう

プロのライターでも経営者でも間違えることがある敬語。相手を思いやるコミュニケーションツールとして「ほどよい敬語」を使いこなして「デキル人」になっちゃおう。

「では順にお話して行きます

セミナーなどでレジュメが示されて、それに添って話をする状況での表現です。

「では順にお話します」でいいのでは?という疑問を持つ方がいるかもしれません。
もちろん、それも正しい言い方です。

広辞苑によれば「行く」の用法で
●他の動詞に付いて「物事が次第に進行する」「引き続いて進行する」意を表す
とあります。

さらに、
●口語では助詞「て」を介して動詞に付く
とあります。

ここでは、話の流れをまず示し、それに添って話を進めて行くという
自分の未来の行動について示す表現です。
用法として、間違いとは言えません。

ニュースでも「特集では~についてお伝えして行きます」とよく聞かれます。

いずれも断定的な印象を与えず
やわらかく表現するのにも適していることから
好んで使われているのでしょう。

聞き手も心の準備ができるというメリットがあるようです。

──────ポイント

☆「~して行きます」という言い方は、「~します」というよりも
断定・宣言のイメージが弱まることから
近年好んで使われるようになりました。
用法としても継続的な近未来を示す働きがあり、間違いではありません。



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