不登校増加
新たに不登校となる
小中学生が増えている。
1993年度の約3万3千人に対し、
2014年度は約6万5千人だった。
※朝日新聞1面より
▼在学者数は4分の3に
1993年時点での小中学生の数は
約1362万人。
対して2014年では
約1010万人。
つまり生徒児童数は
4分の3に減ったにも関わらず、
不登校者数は増加。
割合にしたら
2.6倍以上の増加となる。
▼中学校で急増
また、小学生の場合は
0.1%-0.4%だが
中学生になると
1.2%-1.6%に急増。
中核市の1小学校あたりの
平均児童数は402人とあるから
(平成24年度中核都市教育要覧より)
小学生の場合は
およそ1学校に1人以上、
最も多い学年の6年生で
0.4%を超えるとあるから、
高学年になると
1学年に1人いても
おかしくない状況だ。
そして中学生となれば
2クラスに1人は存在する計算だ。
▼学校に行きたくない
僕は学校が嫌いだったが、
不登校になることはなかった。
なぜなら
心のよりどころがあったらだ。
それは本と音楽。
学校にいけば
あの顔を合わせたくないやつらが
必ずいるし、
顔を合わせれば、
目を合わせずとも何かしらの
からかいや罵声を浴びせに来る。
けど、ひとたび学校を離れ
家に帰れば、そこには
大好きな物語と音楽の世界が。
そこで僕は
気の済むまで自己投影を行うのだ。
すると、日常のヤツらの仕業なんて
どうでもよくなる。
とはいってもさすがにに
集団でボールの類を自分目がけて
連発で投げつけられる瞬間は
滅入ることもあるが。。
▼理解者
不登校の子が求めているのは、
これだ。
勿論その役割を果たすべきは
家庭の保護者であり、
学校の先生だ。
しかし、
学校の先生だって
すべての生徒児童を見るには
限界があるし、
家庭の保護者だって、
その家庭ごとに様々な事情がある。
僕みたいに
本や音楽の世界が
ある種の理解者となる例も
全員に当てはまるわけではなかろう。
だからこそ一人ひとりが
“手の届く範囲で”
心の拠り所と成り得る
相談先が必要だと思う。
現在、複数のNPO法人や
各市区町村の教育委員会
さらには各関係省庁が
『相談ダイヤル』を
開設しているが、
これらを本当に
必要としている子ども達に
“あまねく行き渡らせる”
施策こそがまず大事だ。