単なるシステムエンジニアではなく
いっぱしの“ビジネスパーソン”として
人生上の飛躍を目論んでいた当時の僕。
丁度そのタイミングで訪れたのが
2000年代半ばの日本経済の好景気の波だったのです。
一方で
当初は“一部の記事さえも”飲み込むのが精一杯だった『日経新聞』も
年月の経過と共に少しずつではありますが
理解出来る記事の範囲も広がっていきました。
そして、
連日好業績に沸く企業の記事を目にする度、
「このチャンスをモノにしなければ!」
という思いは日増しに強くなっていきました。
さらに当時は“ヒルズ族”に代表されるような
新鋭の起業家達がまだまだ脚光を浴びていた頃。
“景気の良い話”を見聞きするたび、
何かと行動を起こさずにはいられなかったのです。
「仕事で携わっているIT業界はもちろんのこと、
金融市場そのものでも出来ることはあるはず…!」
そこで、脳裏をよぎったのが
暫く封印を余儀なくされていた
“証券口座”の存在でした。
仕手株で火遊びするようなマネは
もう二度としないと固く決意をしたうえで(笑)
今度はあらゆる入門書を手にとって、
基礎をじっくり養っていきました。
2006年に入り――
長らく眠っていた証券口座の封印を解き…
まず、取り組む銘柄の選定に入りました。
観点としては
①業績が安定している会社であること
②個人的に馴染みの深い会社であること
③個人的に好感を持てる会社であること
以上を踏まえた上で
・値動きが比較的安定している銘柄
・売買単位が比較的小額である銘柄
この2つの条件で数銘柄程抽出し、取引を行いました。
中には損失を出した取引もありましたが…
最終的には年利換算で2%以上の利益を挙げることができたのです。
「5年10年の定期預金でも1%すら付かないこの時代に
自らの裁量でこれだけの結果を出せたぜ!」
しかし、
この“プチ成功体験”こそが、
僕を再び恐怖のどん底に陥れる結果を招いてしまったのです。。
明日に続きます!