こんにちは。春木恵です。

今年も万代池の桜はキレイでした~。






桜の万代池に行くと、必ず思い出す言葉があります。

「完璧なママはアカンで~」


これはね、7年前の4月5日。

生後9か月、つたえ歩きの長男くんと、万代池に散歩に行ったときのことです。



60代くらいの、大阪のおばちゃんから話しかけられたんです。

細かなパーマで、派手なメガネで、ひょう柄。

ザ・大阪スタイルですね。

「かわいいねー。今がいちばん、かわいい頃やね~」



こういうのは、大阪ではよくあるシーンです。

わたしは笑顔で「そうですね」と答えました。


でも、正直なところ、見知らぬおばちゃんの相手をするのは、しんどい気分でした。

日曜日なのに、主人が風邪で寝込んじゃって、頼りたいのに頼れなくてイライラ。

長男くんは、スリッパとかバスマットをかじったり、引き出しを開けたり閉めたりで、キィーっとなりそうで

仕方なくお散歩に出かけたところだったのです。




おばちゃんは、たわいのない世間話にのせて

「お母さんはね、完璧じゃアカンねんで」

と、話し始めました。



「だってね、子どもはお母さんを通じて社会を見るんだよ。

世の中って、完璧じゃないでしょ。不完全でしょ。

ママが完璧だと、子供は世の中もカンペキだと勘違いしちゃうよ。

足りないところは助けたり、助けられたりしないと、人ってうまく生きていけないでしょ。

そういうのね、ママが教えてあげるんだよ。

だから中途半端くらいがちょうどいいんだよ。」



そう言って、カバンをゴソゴソして、

「今日はアメちゃんがないわ~」と

プリンセスのミニハンカチをくれました(笑)

こういうのも、ザ・大阪です。



きっと、ガチンガチンに肩に力がはいってたんでしょうね。

いろんな育児書やサイトがあり、いろんな人がいろんなアドバイスくれるけど、

見知らぬおばちゃんの通りすがりのこの会話は、今でもはっきり思い出せるから不思議です。




先日、長男くんにこの話をすると、

「よかったなー。おかあさん、元気が出たんや」と。



そうだねぇ、いろんな人に元気をもらいながら、今があるんだよね!

わたしも、20年後はこういう、ちょっとお節介な大阪のおばちゃんになりたいなぁ~。



勇気づけの祖アルフレッド・アドラーは、こんな風に残してます。

「不完全なじぶんを受け入れる勇気をもちなさい」と。

大阪のおばちゃん風にいうと「完璧なママはアカンで」ってことかな(笑)



子どももママも、成長中。

今、完璧じゃなくても全然OK。

一緒に成長していけば、いいのですね。



心がぐんぐん元気になる「勇気づけ」、あなたも学んでみませんか?