「誕生色(*)」とは、生まれた季節に
ふさわしい和の色。
2月の誕生色は、
「恋待蕾(こいまちつぼみ)」
~浅い春のふきのとうの若芽の黄緑~
ご縁あって読んでいただいている
2月生まれの方へ、私が連想した
色を言葉に変えて贈ります。
ふきのとうのほろ苦い味と豊かな
香りは、大人になってからわかる
限られたひとときの楽しみですね。
春を待ちわびて、早春に芽吹く
若葉の黄緑の色名は、
●若芽色(わかめいろ)
●若草色(わかくさいろ)
●若葉色(わかばいろ)
●萌黄 (もえぎ) など。
黄緑の色には「新鮮な」「未熟な」
「若さ」などの意味があります。
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私のイメージする
「恋待蕾(こいまちつぼみ)」は…
◆何かが芽生える予感と戸惑いの色
◆始まりの時を待ちわびる色
◆かたく秘めた想いが募る色
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「萌える」とは、早春に草木の
芽が伸びるさまが本来の意味。
「萌す」は「きざす」とも読み、
気配や事の起き始めなどの意味も
あるようです。
色名にある「萌黄(もえぎ)」も
日本に古くからある春に芽吹く若葉
の黄緑色です。
現代の「もえ~」は、アニメや漫画
のキャラクターなど、ある対象への
好意的な感情表現として、急速に
広まった平成の概念ですね。
全く違う意味で使われていますが、
「浅い春の気配に芽ぐむ淡い期待」
のような意味では、どこか重なる
ところもあるのかなぁ…?
「恋待蕾」の黄緑からも、
次に巡りくる春を待つほんのり
した色合いが伝わってきます。
2月生まれの方、おめでとう
ございます。
素敵な色に染まる1年をお過ごし
くださいね。
(*)『誕生色』とは
新潟県の十日町織物工業協同組合が
1981年に制定した12ヶ月の季節の色。
他の誕生月の色はこちら へ。
「恋待蕾」のイメージを配色で表現してみました。