*17th Anniversary Dinner at Home*
5月7日は夫と私の結婚記念日でした。
いつの間にかの17年目。
17回目は紫玉(=アメジスト)婚式、と言うのだそうですね。
水曜日でしたが銀之丞の休みが取れたので、二人でビバリーヒルズにブランチを食べに出掛け、ちょっとショッピングをし、夕食の材料とシャンパン等を買って帰って来ました。
メニューは前々日くらいから私が大体考えておいたのですが、メインディッシュは夫が引き受けると言ってくれたので体も気持ちも楽になり、二人でゆっくり、準備から楽しめました。
では、17年目のアニバーサリーおうちディナーの始まり、始まり~♪です。
午前中から出掛けてしまったのでテーブルクロスは省略して、お皿も極力ディッシュウォッシャーに入れられる物を使ってしまいました。
テーブルのお花は朝イチで届いた夫からのプレゼントです。
*Gift from Gin
シャンパンはちょっとフンパツして、ヴーヴクリコのヴィンテージ・ロゼ(2004年)を。
コース仕立てとは言っても、料理、給仕、お客の二人六役ですので(笑)、メイン以外は最初にテーブルに並べてしまいました。
まずは冷たいスープから。
牛乳や生クリームは使わずあっさりと仕上げた、かぶとキャベツのポタージュです。
庭のチャイブを散らしました。
*Cold Cabbage and Turnip Soup
玉ねぎ、かぶ、キャベツをバターで炒めたところに小麦粉をふり入れて更に炒め、チキンストックをひたひたに注いで柔らかく煮ます。
ブレンダーにかけてから鍋に戻し、水で濃度を調節して塩・胡椒で味を整え、鍋ごと氷水につけて冷やしました。
この日のこちらの気温は25℃を越え、軽い冷たいスープがぴったりの陽気だったんです。
次も冷たい前菜。
帆立と茄子のタルタル風です。
*Bay Scallop & Eggplant Tartar with Capers, Ikura & Pickles
二人分として小柱100g(あれば「大柱^^」の方が後で切りやすいです)は塩と白ワインヴィネガー少々を落としたお湯でさっと火を通し、お湯を切ってボールに入れたらボールごと氷水につけて冷やします。
これを4mm角ほどに刻み(たたくのではなく、切った方が食感と味がよいようです)、同様に刻んだ茄子1本(皮をむいてラップに包み、電子レンジで火を通します)、少量の玉ねぎ、ケイパーを混ぜ、塩と白胡椒、レモン汁で味を整え、仕上げにオリーブオイル大さじ1弱を加えます。
ピクルスを刻んだ物とイクラをトッピングして、マイクログリーンにシンプルなドレッシングをかけて添えました。
クルトンにのせていただきます。
あっ、銀之丞、乗せ過ぎ…と言うより、クルトンが足りなかったかな…^^。
帆立と茄子が甘くて、レモンとケイパー、ピクルスの軽い酸味が快い、爽やかな一品でした。
帆立は実は生食用が手に入らず残念に思っていたのですが、火を通した方が甘さと食感を楽しめて、返っておいしかったのかもしれません。
夫がすごく感激しながら食べてくれて、苦労して小柱を刻んだ甲斐があった!と思いました。
ここで、ソルベ代わりにすいかのグラニテを(これは前々日から作っておきました)。
…いや、テキーラ入りなので、グラニテと言うよりフローズン・マルガリータかな(笑)。
*Watermelon Granite
盛りつける直前にライムの汁を絞って混ぜ、ライムの皮(キッチンばさみで葉っぱ型に切りました)も添えたので香りがよかったです。
さっぱりと舌がリフレッシュしたところで、いよいよ堂々のメインディッシュの登場。
夫特製、仔牛肉のハーブ焼きです。
*Grilled Veal with Parsley, Sage & Garlic & Sauteed Vegetables
庭のパセリとセージを刻んでにんにくと塩・胡椒、オリーブオイルと混ぜ、仔牛の骨付きのあばら肉を軽くマリネして、オーブンで焼いたものです。
仕上げにフランスの塩の花をパラリ。
付け合わせは緑の野菜—アスパラガス、スナップピー、フレンチビーン、ブロッコリーとネギのオリーブオイルソテーです(先日「PATINA」で食べたのがおいしかったのでマネしてみました→「初夏のPATINAディナーはヴァイオリンの調べと共に」)。
ロゼ色も美しく、丁度良いミディアムレアに焼き上がった仔牛肉は、芳ばしく、柔らかく、微かにミルキーな味わい。
色も味もシャンパンにぴったりで、夫は本当にお肉の扱いが上手いなぁ…と私も感動しながらいただきました。
*Veal Chop with Sauteed Asparagus, Broccoli, French Beans, Green Onions & Snap Peas
でもね…。
私は、精肉売り場で「もっと小さいのにしようよ」って言ったんです。
ショーケースの中で見るより、実物が大きいのは分かってましたから。
なのに夫は「大丈夫、大丈夫、残ってもいいから」と大きいのを二つ、買ってしまいました…(ちなみに夫の分のお肉は、この写真の物より更に1cmくらい、分厚かったんです)。
おいしくてもっと食べたかったけれどデザートもあるので、私は涙を飲んで1/3程でやめておいたんですが、夫は3/4を平らげました。
…お肉というと別腹になる夫は、ホントに肉食人種なんだなあ、と思います。
ブラックベリーのような、チェリーのような香りのする、でも甘過ぎずキリッとした味わいのシャンパンもおいしくて、ついつい飲み過ぎてしまったのですが(私にしてはグラス2杯は多いです)、腹ごなしも兼ねてここでひとまず後片付けをしました。
さて、デザートはアーモンドクリームとチェリーのタルトです。
ベアクローやクロワッサンなど、アーモンドクリーム入りのペストリーは夫の好物なので、今回初めて作ってみました。
*Almond Cherry Tarte
前日に焼いておいたものなので、デコレーションの粉砂糖が所々消えてしまっているのですが、やり直す余力がありませんでした(笑)。
パートシュクレにもアーモンドパウダーが入るので、焼いている間中、家中がチェリーとアーモンドの、とっても良い香りに包まれました。
この後は疲れも出たのかあまり良い写真が撮れなかったので、昨日、残りのケーキでお茶した時のものをアップしておきます。
アーモンドパウダーとバターとお砂糖、卵を混ぜて作るリッチなアーモンドクリームと、焼き込んである甘酸っぱいダークチェリー(生のまま、種は抜きます。参考にしたレシピでは種無しの巨峰を使ってありました)の絶妙のハーモニー…。
あ、チェリーがちょっと紫っぽくて、アメジストみたい?(←かなり強引なこじつけです。)
夫は…ハイ、「長いこと、こんなに美味しいデザートは食べた事がなかった」と言って、大喜びで食べてくれました(いつも殆ど同義のホメコトバですが、微妙にバリエーションをきかせているところがニクイ、と思います^^)。
二人で作り上げた記念日ディナーはどれもおいしかったのですが、やはり私にとっての一番のご馳走は、一口ごとにこぼれる、夫の笑顔なのでした。
素晴らしい17年をどうもありがとう。
どうぞ、これからもよろしくお願い致します♡
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