お元気ですか?
こちらは先週はずっと最高気温が32~38℃という日が続き、庭のパンジーや薔薇、紫陽花、そして私も、ちょっとぐったり気味になっておりました。
今週は気温も20℃台に落ち着つくようですが、最近、カリフォルニアでは水不足が心配されているのです。
そのせいか、例年に比べると木々や花々が、今ひとつ精彩に欠けるような気がするですが…。
やはり5月は美しい月。
5月になると思い出す、好きな詩があります。
五月は好い月、花の月
芽の月、香の月、色の月
ポプラ、マロニエ、プラタアヌ
つつじ、芍薬(しゃくやく)、藤、蘇枋(すおう)
リラ、チュウリップ、罌粟(けし)の月
女の服のかろがろと
薄くなる月、恋の月
—与謝野晶子「五月礼讃」抄
ポプラやマロニエ(トチノキ)、プラタナスの木はこの辺りでも目にするような気がしますが(ちゃんと見分ける自信はナイです。^^)、今の季節、街路樹で美しい花を咲かせるのは何と言っても、先日ご紹介した泰山木(→「泰山木の香りって?—春巻きとタラモサラダとタコ刺のタプナード風」)ですね。
残念ながら「これは」という枝振りの木の写真は撮れなかったのですが…。
大きな木に咲く大きな花。
香りをお届け出来ないのが残念です。
そして、遠くからでも一際目を引くのは、このジャカランダ(Jacaranda、中南米原産のノウゼンカズラ科の低高木)の鮮やかな紫色の花なのです。
木によってはまるでネオンカラーのように見える青紫色が、特に雨上がりには、黒い幹に映えてとっても綺麗なんです。
写真は撮れませんでしたが、この散った花(長さ5cmくらい)で一面覆われた地面も見事なんです(桐の花のようにちょっとベタベタするので、掃除が大変なのだそうです^^)。
こちらは夫の通勤途中にあるというジャカランダ並木(ブログに載せたいのに、どうも近所に見頃の木がない、と夫に言ったら、昨日の日曜、案内してくれました)。
道路が工事中なのが残念…。
しかも車中から走行中に撮ったので、あまり満足のいく写真にはならなかったのですが、色と雰囲気は分かっていただけたかしら?
紫色の花と言えば、カリフォルニアに住んで、リラ(ライラック)の花が見られなくなったのが少し寂しいです(気候が北海道と似ているミネソタではよく植えられていました)。
代わりに南カリフォルニアでよく生け垣に植えられているのはブーゲンビリアです。
白い小さな花を取り巻く葉(包葉)の色は、赤、ピンク、パープル、オレンジ、ベージュ等、実にバリエーション豊か。
おっと、これは↑ウチの前庭のブーゲンビリアです。
たっぷりと家の壁を覆うように、燃え立つように茂っている様子には思わず見とれてしまいます。
この微かにピンクがかったクリーム色のが欲しくて、去年買って鉢に植えてみました。
ウチのはまだひょろひょろですが、そのうち日当りのいい場所に直植えにして、こんな風にたっぷり茂らせてみたいものです…。
それと、晶子の歌には入っていませんが、もちろんこの月の薔薇は言うまでもなく美しいですよね(今年は我が家の庭の薔薇は先月満開になり、今は丁度端境期で蕾ばかりの状態です)。
そして5月の楽しみは目で見るものだけにはとどまらず、もちろん口にも…。
店頭に姿を現し始めた、まるまると太ったベリー類。
先々週になりますが、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーを使って夫がサンデー・ブランチを作ってくれました。
こんがり焼けたベルギーワッフルに…。
泡立てた生クリームをホイッ。
ころんころんとベリー類をのせて、メープルシロップをたらたら…。
パリッと焼き上がったワッフルにふわふわクリーム、酸味の勝ったベリーにまろやかなメープルの蜜のコンビネーションは、最高、最強、最上の味。
万年ダイエット中の私は、最初大分遠慮して生クリームをのせたのですが…。
*Belgian Waffle with Whipped Cream, Blackberry, Blueberry, Raspberry & Maple Syrup
これで足りるわけがない(笑)。
結局この後おかわりをして、生クリームはてんこ盛りにして(♪「おいしさに負けた~」♬)、4枚も食べてしまいましたとさ。
これからもっと暑くなったら、かろがろと薄くなった服で、アイスクリームと一緒に食べるのもいいですね(エ?誰か「ダイエット」とか言いました?)。
オマケです。
昨日の午後、夫が興奮して庭から私を呼びました。
「そ~っと出て来て」と言うのでそうしたら…。
見えますか?
庭先の、いつも水を汲むシンクの側の木に、ハチドリの巣が出来ていました。
「ここ1週間くらい、この木に近付くとハチドリの羽音がしてたんだ」と夫。
何と私の頭上、ホンの40cmくらいのところなんです。
主がお留守だったので、裏からじっくり観察させてもらいました。
羽毛や枯れ草や蜘蛛の巣で出来ているらしいです。
隣の空き地に家とアパートが建つ事になり、ハチドリの住処となっていたユーカリの並木がばっさり切られてしまって2年。
もしかしたら、あの、我が家の2階の窓から見えていた巣で生まれた雛が(よろしければ過去記事を。→「落ちた?!飛んだ?!—新しき隣人最終章とつくれぽ御礼とオマケのペンネ」)、親になって戻って来たんだったりして…?
今朝、庭に水やりに出た時に(出来るだけさりげなく)見てみたら、主様、ご在宅。
数メートル離れた所から何とか写真に撮って拡大してみました。
冒頭で紹介した晶子の「五月礼讃」の後の部分を、カリフォルニアバージョンにしてお送りします。^^
「蜂鳥も卵を抱く生(うみ)の月」
(本歌は「金糸雀(かなりや)」です。)
巣の中に卵があるのかどうかはまだ不明なのですが、もしこの庭先を今年の宿にと選んでくれたなら。
雛が巣立つその日まで、全力でお守りしますゾ、と誓った、爽やかな皐月の朝でありました。
皆様、どうぞよい一週間を。
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