この間マカロンを食べる時に読む本を書いた時に「西洋骨董洋菓子店」を読み返していたら、「紅茶風味のシュークリーム」というのをどうしても食べたくなってしまいました。
日本ではお店で買えるものなんでしょうか? こちらではもちろん売ってません。となれば作るしかないですね。
シュークリーム、クリームパフ。久しぶりだけどうまくできるかな。
…シューだねって練るのに結構力いるんですね。右の二の腕の外側がだるくなりました…。
ふくらむかな? ふくらんでねー。
思ったよりふくらまなかったかなあ。バニラと紅茶と2種類いっぺんに食べたかったのでちょっと小ぶりに作ってみました。
次はカスタード作り。
紅茶の方はあまり卵の味を強くしたくなかったので、
・卵黄 1個
・砂糖 50g
・小麦粉 15g
・コーンスターチ 15g
をよく混ぜた所に、
・紅茶の葉を煮出した牛乳250cc
を少しずつ加え、よく混ぜてから弱火で煮て作りました。
銀之丞は紅茶味より普通のカスタードの方が好きだろうからこっちも作らなきゃ。
・卵黄 2個
・砂糖 50g
・小麦粉 25g
・バニラビーンズ1/4本を入れて沸かした牛乳 250cc
を、上と同様にして作りました。
カスタード2種完成。
出来たカスタードクリームは冷ましてから、お砂糖を入れて泡立てた生クリームと半々くらいの割合で混ぜて、シューに詰めます。
やっと出来ました~。午後も遅い時間になっちゃったので、ディカフ(カフェイン抜き)のコーヒーと一緒に頂きます。
ちょっとゆるめのカスタードがなかなか~。こういう柔らかいクリームが楽しめるのは自家製ならではですね。たれないうちに大急ぎで、そう、「稲妻のように」食べなきゃ。あ、これはエクレアの話でしたね。
このエクレアの語源(諸説あるそうですが)を知ったのは、小学生の時に読んだこの本でした。
チョコレート戦争 大石 真 (著) 北田 卓史 (絵)
初版は1965年だそうです。名作です。ご存知の方も多いでしょう。
「町一番の洋菓子店から濡れ衣を着せられた男の子たちのリベンジの物語」—一言で説明すればそういう話ですが、登場する子供たち、大人たちの人物像が、優しい言葉遣いで実によく描かれていて、今読んでも更に深く味わえる本だと思います(手元にないので実は長いこと読んでないんです)。
この中で、洋菓子はもう食べないと友達同士で誓いを立てていた男の子が、家でおみやげにもらったエクレール、エクレアを、逡巡しつつ、しかし大いに感動しながら味わう場面がまた秀逸です。
エクレアの皮が「かたいようでやわらかい、やわらかいようでかたい」と表現されていて、小学生だった私は「そうそう、エクレアの皮って本当にそうだ!」と、興奮したのを覚えています。
このお話の最後がまたいいんですよね。大どんでん返しあり、人情ありで。
そうそう、「いちごの入ったシュー・ア・ラ・クレーム」というのも出て来ました。今度はそっちを作ってみようかな。