こんにちは。

最初に、5/22に開催された関東オフ会ですが、メンバーさんがブログにその様子を書かれています。リンクを張っておきます。

リンクいきてるさん
リンクかおかお☆さん
リンクくまノン兵衛さん
リンク毒遊さん
リンクなーさん
リンクなおる男 ぼぶさん
リンク抹茶さん
リンクヨキータさん
リンクきーちゃんさん


さて、人生初のセカオピについて、前回からの続きです。
(前回に記事は、リンクこちら)


いまの病院は、初発の上行結腸癌手術から通い始めてはや6年目に突入しました。
その間に、腹膜播種・S状結腸、右外腸骨リンパ、右鼠径部リンパと、3回再発し、すべて手術で対処してきました。

5月初旬に診察で、傍大動脈リンパ節への再発が認められ、はじめて手術不可と告げられました。主治医が外科から内科に変わり、月末よりFOLFIRI+アパスチンの抗がん剤治療が始まります。

病院や主治医の判断について特に不満や不安があるわけでもなく、転院するつもりもありません。今後の治療方針も、標準治療の中ではベストの選択でしょう。

かといって、いまの病院を100%信頼しきっているかというとそうでもありません。
過去を振り返ると疑問の数々、、、

・あの再発はなぜもっと早期に発見できなかったのか?
・検査のタイミングは適切だったのか?
・画像診断の見落としなのでは?
・なぜ手術で取り切れなかったのか?
・もっと広く取ってくれてたら再発しなかったのでは?
・カンファレンスでは多くの医師でしっかりと診てくれてるの?

などなど、疑い出したらきりがありません。
これらの疑いを払拭し、これから始まる治療に納得して全力投球するため、他の病院の名医にのご意見を聞くことが目的です。

「うちならすぐ手術できるよ」
「手術すれば完治が期待できよ」
こう言われることはまずありえない。
でも、万が一とういこともあるよね。。。(汗)
こういう淡い期待がないわけでもありませんが。


セカオピではたくさんの質問をしましたが、聞きたかったことは次の一点に集約できます。
「先生も同じ診断をくだしますか?」

名医でも、手術不可、抗がん剤治療と判断するのか。

帰ってきた言葉は、、、『Yes』でした。

これだけで十分。あ~すっきりした。(@⌒ο⌒@)


以下、青字が、先生からのご意見(要旨)です。

●これまでの治療歴について

かなりチャレンジングな主治医。
この状態で、再発1回目~3回目の手術は普通しない。
でも、外科手術、抗がん剤の効果でここまでこれたと思う。
手術、抗がん剤、どちらが功を奏したかは分からない。

これまで肺や肝臓に転移がないのが不思議。
手術の回数の多さ、多臓器転移がないのは(いい意味で)例外的。



●2月の手術のとき、傍大動脈リンパへの転移は発見できなかったのか

1月初旬に撮ったCT画像でははっきりしない。
もし、その時に発見していたら、2月の手術はしなかったであろう。



●傍大動脈リンパ転移箇所について

正確には動脈ではなく、大静脈の後ろ、背骨の前。
とるなら大静脈の一部も取る必要があるかも。
腎臓の静脈はどうだろう。。。



●手術の可能性について

絶対に(技術的に)とれない場所ではない。
オペするなら大腸外科医ではなく、肝臓、すい臓外科医になる。
(すい臓の後ろにあるから)

今までの経緯を見るともぐらたたきになっている。
それでも取りに行くのかどうか。
常識的に、いますぐ手術はない。

再発の間隔が、3年半→9ヶ月→5ヶ月→2ヶ月と短くなっている。
いま取っても、ほかにある(検査で発見できない)がんを元気にさせてしまう。

今回、手術できない(しない)理由は、
・これまでより手術が難しい場所にある。
・再発の間隔が徐々に短くなってきている。
・腹膜転移の過去があり、目に見えないがんが全身にある。
からではないか。

これまでよく頑張って手術して、治療されている。
(手術を嫌がる患者さんが多く、こちらから説得しないとやってくれない。)
再発の間隔は短くなってきているが絶対NGということではない。
がんを小さくしてとるのはありだと思う。


●抗がん剤 FOLFIRI+アバスチン治療について

FOLFIRIは使っていないので、それを使った反応を見るのは常識的。

抗がん剤でがんを小さくして取るのはあり。
がん大きいと取りにくいし、取りこぼしもでている。


このタイミングで抗がん剤は常識的。
効果が出れば手術を検討することをお勧めする。



●手術の予後について

大動脈周囲リンパ節は遠隔転移。
取ったから完治するとは言えない。
大動脈の先は肺。
手術しても肺や肝臓への転移の可能性が高い。
取ってからも抗がん剤はしたほうがよい。



●放射線治療について

放射線は手術の代替。
目に見えるがんに対して、手術できない場合にやる。
放射線の障害もある。
この場所でやるなら重粒子はどうかな。。。
(ここらへんは、いま通院されている病院のほうが専門でしょう)
十二指腸が近いから無理かな。
腸が近いとできない。



●代替治療について

代替治療が効いたという話は(私は(聞いたことがない。
知らないし、お勧めもしないし、止もしない。



●完治の可能性について

右のリンパへ転移があった時点で可能性は厳しい。
ただ、これまでの治療は完治を目指したものである。

完治を第一に考えないのなら、抗がん剤を薄く長くやるのが平均点としては一番高い。
手術は勝負。最高点は高いが、失敗したら平均点より悪くなる。



【所感】

治療歴の中の、術後の補助化学療法(FOLFOX)を見たとき、「トライアル(治験)かな?」と呟いてました。この病院ではアジュバントは一般的でないのか、先生が外科医なのでご存知でないのか。。。
放射線治療も手術の代替と断言してました。いまの病院の主治医に聞いたときも同じ答えが返ってきました。
抗がん剤は専門の内科医、放射線は放射線科の先生にも聞いたほうがよさそうですね。

まー、厳しい現実を再認識したりもしましたが、原発から6年目、ここまで生きてこられただけでラッキーかもしれないっすね。

これまでの治療がチャレンジングであったこと、先生の「手術は勝負だ」という言葉で実感できました。勝負できるうちは勝負してやりますよ。

とにかく目の前にある目標を、ひとつひとつクリアーしていくだけ。
結果、1年でも、2年でも、オマケの人生いきれりゃもーけもんです。



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