こんにちは。

今週の月曜ですが、人生初のセカオピに行ってきました。


今月の上旬、いま通っている病院で、
傍大動脈リンパ節転移で手術不可の診断を受け、
化学療法 FOLFIRI+アバスチンを始めることになりました。

初発の上行結腸癌手術から6年目に突入。
この間、3度の再発は全て手術で対処してきました。

手術できない(するメリットがない)と告げられたのは初めてです。

抗がん剤は、補助化学療法として術後にFOLFOXを2度(合計24クール)を実施しました。
補助化学療法は12クールまでという期限付きです。
とにかく12回我慢すればいい。
(辛ければ途中で止めてもよい)

今回の抗がん剤は、
がんを手術できるまで小さくし、
他に転移がない状態を長期間維持し、
手術する
までが期限になります。

がんが小さくならなければ、エンドレスということです。
(副作用が辛ければ続けるつもりはありませんが)

これまでの補助化学療法とは、目的も、自分の心構えも全く違います。

明らかに違うステージに立ったのです。
武者震いがしてきます。


自分自身納得し、一点の曇りもない気持ちで新たなステージに立ちたい。
「あなたの選んだ道は間違ってはいない」
誰かに言ってほしい。
「大丈夫だ」
誰かに背中を叩いてほしい。


長年担当してくれた外科の主治医は、今年の3月で交代し、自分より若い医師が主治医になりました。
これまでの治療を総括する意味でも、セカオピを受けるいいタイミングだと思いました。


セカオピを受ける病院は2つに絞りました。
今回はその1つ目です。

都内にある超有名なT病院。
超有名なくせに建物がオンボロなことでも有名な病院です。
セカオピの担当医師は、そこで外科部長を務める名の知れ渡った名医です。

これだけの名医、手術でご多忙だろうし、セカオピの順番待ちもすごいだろうと思いきや、電話した日の5日後(土日を挟む)に予約が取れました。
病院から予約票が自宅に郵送されてきました。

予約票と、主治医に作ってもらった紹介状と画像データの入ったCD-ROMを持ち、指定された時間に病院に行きました。

初診窓口で申込書を書き、診察券を作りました。

2階の、応接室みたいな部屋に案内されソファーに座りました。
ほぼ予定時刻通りに、担当医師があらわれました。

「たかさん、初めまして。○○です」
と、丁寧に挨拶をしていただきました。

隣に部屋に案内されました。
大きなデスクにパソコンが置いてあって、
医師と並んで椅子に座り画面を見つめます。

紹介状とCD-ROMを渡し、セカオピスタートです。


この先生は素晴らしい。GOOD

声に張りがあり元気で、表情も明るく笑顔、
はきはきと、分かりやすく、丁寧に、
しっかり目を見て話してくれます。

長年僕を担当してくれた主治医は、
いつも無精ひげをはやし、
疲れ切った表情で、
猫のように背中を丸めてパソコンを操作していました。

がん患者の僕が、先生の健康状態を心配するくらい。

この先生は、体格ががっちりしていることもあるけど、
しゃんと背中を伸ばして堂々と座り、
パソコンを操作している。

名医でもあり外科部長でもあるのに、
偉ぶったところ、上から物をいう態度を
全く感じさせない。

人懐っこいスマイルと腰の低さ、グレートです!

セカオピが終わり、隣の部屋で会計方法についてスタッフから説明を聞いていると、
「たかさん、頑張ってくださいね!」
と、笑顔で力強く言ってくださり、お辞儀をして部屋を出ていかれました。

「この先生なら命を預けられる」
そう思いました。
たった30分間話しただけですが、これまで出会った医師の中では最高の印象です。


ちなみに料金は30分までで2万(税抜き)です。
あとは15分ごとに1万(税抜き)です。
保険はききません。
僕は30分で終えました。

あと、30分といっても、そのすべてを質問の時間に使えるわけではありません。

最初に紹介状とCD-ROMを渡し、
先生がそれを読みつつ、
合間に僕にヒアリングをかけ、
病歴、現状を把握し、それをパソコンに打ち込みます。
この時間に10分くらいはかかります。

セカオピが終わると、主治医への報告書を作成してくれるのですが、
この時間も30分に含まれます。
5分はかかったような気がします。

30分コースでも、自由に質問ができる時間は15分しかありません。

肝心のセカオピの結果ですが、文章が長くなったので次回書こうと思います。


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