非プロ写真(カメラ)愛好家とプロストラップ | Photograph to Life ~生活に写真を~

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先日、オークションでF301を落札した際に付いてきた事で偶然に入手してしまった「プロストラップ」のことを書いたが、結局の所くだんのストラップは使わない事に決定した。記事コメントに「リベット部分から切れる可能性がある」というのが付いたのも有るが、もともと私は「プロストラップを欲しいと思った事が無い」ためです。

ストラップの通し方などは、ニコンプロの方々が始めたと言われている「プロスト結び」にしているが、これはあくまでも「実用面でのメリット」を優先しているため。標準的な通し方より緩みにくいことと、ストラップの末端をサンドイッチしてしまうのでストラップの末端が邪魔にならないと言う事が理由。
そもそも、プロスト結びはかなり昔に「CAPA」と言う学研のカメラ雑誌で知ったのだが、見た目のカッコ良さや玄人らしく見えるという事よりもその実用面でのメリットが私としてはありがたかった。ただ、CAPAでやっていた企画で止めて欲しかったのは「プロストラッププレゼント」と言うものだった。
例えば、Nikonのプロサービス「NPS」には、個人で入会する方法と法人で入会する方法があるらしい。個人会員とは、すなわち「フリーランス」で写真を撮り、撮った作品を売って生計を立てているプロが入会する場合だそうだ。対して法人会員と言うのは新聞社や出版社などが会社単位で会員となる場合だ。
CAPAの場合、出版元である学研が法人会員になっていたのだろう。新しいカメラを導入したときなどに配られたものを読者向けにプレゼントする企画をやっていた。けっこう長い事続いた企画だったのでプロストラップを欲しいアマチュアもいたのだろう。

しかし、プロでもないのにプロ向けの限定品を使うと言うのはいかがな物だろうかというのが私の考えだ。プロにはプロの都合という物もあるし、カメラメーカーとしてもプロ用限定品を用意するというのはそれなりに理由があっての事だ。
それを、格好だけ真似る目的で欲しがる人がいるために「偽物」も出回る事になる。偽物については、商標権侵害もあるしその売り上げが一体どこに行くのかという問題も多い。決して全うな使い方をされるとは思えない。闇社会の資金源になっている可能性も否定出来ないのだ。

写真を撮るのに格好は関係ない。機材としてのカメラは、基本ベースはプロもアマチュアも同じ物が買える。むろん、プロは使いやすいように改造したりする事があるが元は同じカメラだ。極端な話、金さえ有ればアマチュアでもプロ向けと言われるカメラを買えるし、逆にプロが入門機を使う事もある。ましてや、ストラップなどカメラを支える目的以外では撮影技術やセンスには全く無関係だ。アマチュアがプロストラップを手に入れても、せいぜい「これは市販されていないプロ用なんだ」と自慢するくらいが関の山ではないだろうか。



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by TREview