このところ、中国産の食料品の問題が、日常的になってきた。
そこでよく言われるのが、日本の食料自給率は低い、ということ。多くの食料品などを中国などから輸入していることからそういわれるのだが、果たして・・・・??。
確かに食料自給率は、日本は低いかもしれない。だからといって本当に絶望的なものだろうかと。
多くの食料品を輸入してしまう背景には、やはし消費者側にも問題があるというしかないだろう。
例えば、いびつな形のきゅうりにクレームをつける消費者がいる。それを、恐れて未然に原産地などで省いてしまう傾向にある。
もし、これを無くせば少なくとも自給率はアップすると思う。ただし、微々たる物だが。きちんとしたものを正規の値段で、ちょっといびつな形のものを格安で販売する。こうして、市場を流通させればもっといいかたちでの自給率をあげることが出来るのではないかと思うのだ。
そもそも、消費者も、もっと考えるべきだろう。少し何かあったらすぐ問題を企業側に擦り付ける傾向は本当にどうかと思う。変な形のものに対しては、何も無いのにいちゃもんをつけたりする。
日本人はいつから、自己責任を放棄してしまったのだろうか。自己責任をまず問わずに、企業側に擦り付けるという行為は、それこそまさに共産国家、社会主義の典型という感じがしてならない。
こういう主義を取り入れた国家は、必ず「自己批判せよ」という行為がよく起こる。これは、浅間山荘事件を取り上げた映画の中でも実際行われたことだが、最後の最後には他人のせいにする。そのことによって自己を守ろうとする。一番最悪なのは、自分は何もしていないのに自己批判というなの元で罪人になることだ。
そして、その罪人になるのは決まって、上司たちなのだ。つまり、資本主義社会で言えば、会社の上司や企業、政府ということになる。
まあ、今の日本では、ある種のモンスターペアレントということになる(ただし、理路整然とした理由のあるクレームではなく、たんなるわがまま的なクレームをつける連中のこと)。はっきり言ってしまえば、こいつらは、共産主義者と同類と考えたほうがいい。
とはいっても、食料に関しては難しい点も多々ある。お米に関しては、主食をご飯ではなくパンのところも増えているという。ましてや、お米を作っている農家でさえ、パン食になってきているというのだから・・・。
政府も漁業、農業、林業など多くのところで考えるべきときにきているのではないだろうか。そして、学校で第一次産業の重要性をもっと子供達に教える努力が必要なのではないかとこのごろ思うのだが。