5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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DJ YASの2005年発売の2ndアルバム「SMOKING GUN」。トミーゲレロとのコラボミニアルバムから3年。変化の早いHIP HOPシーンで3年という期間はけして短くないが、2003年に「えん突つサンプラー」コンピでほぼ全曲をプロデュースしていたり、2004年の雷家族でのアルバムにも楽曲を提供していたりと、音沙汰がなかったわけではないのでリリース時も特に心配はなかった。

1曲目「DIS SHIT IS REAL」は、TBHRからILL-BOSSTINOとJERRY"KOJI"CHESTNUTSを迎えた1曲。3部構成からなる楽曲で、1曲目にイントロもなく、この10分を超える長尺な曲を持ってきた事が凄い。そして相変わらずBOSSの吐き出す言葉は重い。この人は歌いたい事、伝えたい事があるからRAPしているのだろう。地元を離れて東京に住んでいる俺には、「北の大地=地元」に根を張り続ける彼らのスタンスなどには恐れ多くて全て共感出来るわけではないが、確かに伝わる物はある。

2曲目「DEAD OR ALIVE」はRINOとGAMAを迎えた、LAMP EYE名義の曲。…活動再開が遅過ぎたと言う他ない。95~98年辺りのキレッキレのRINOはここにはいないし、GAMAは器用になった分、スリリングさや熱さが減少した。YASもLAMP EYEだったらこういうトラックじゃなくて、もっと重いヤツでやらなきゃだよ。あ~、証言の勢いでアルバム作ってたら永遠のクラシックが出来ただろうに勿体なさ過ぎる。CD版「証言」に収録されてるRINOの「第二戦」、GAMAの「マンホール」のクオリティの高さからもそれは証明済みだ。

3曲目「H.O.Y.A.S」は保谷クルーによる地元賛歌で、もちろんネイバーフッドのT.H.C CREWがマイクを回す。このトラックの出だしはマキュウとネタ被りしてる。4曲目「虜」は、T.H.C CREWのCHOCKがソロ参加。グリーンズの時から思ってたけど、CHOCKはビートへのアプローチが上手いな~。えん突つクルーには珍しい、FGスタイルのMCだ。5曲目「SIXTH SENSE」はTWIGYをゲストに迎えてるものの、スキット的な扱いで、続く6曲目「READY GO! 」への布石だろう。これはナントMICROPHONE PAGERが参加!とは言え、P.HもMASAOもおらず、MCはMUROとTWIGYの2人だけ。何でこの時期にグループ名義で参加したのか解らないが、当時のペイジャーの曲の足下にも及ばない出来映えで、LAMP EYEに続き再度ガッカリ。

7曲目「BONg VOYAGE」は、イントロとアウトロのみで鳴るエレピが相当ヤバいが、YASお得意のドラムプログラミングに、うねり回る上モノもかなりの出来映え。ゲストはまたもT.H.C CREWから、CHOCKとIGAVOCKの2人が参加。やっぱCHOCK上手いな。でもこの曲はYASのビートに尽きる。8曲目「まだまだこっから ~ヒバチ! ミックス~」は、GAMA a.k.a ヨシピィ・ダ・ガマと、ここでもCHOCKがオンダマイク。もう4曲に参加してますよ、獅子奮迅の働きだな。この曲、シーンの仲間にビガップ!的なリリックなんだけど、GAMAの口からブルーハーブ、シタキリⅨ、シンゴ2、ECD、等の意外な名前が出てくるかと思いきや、最後は「R.I.P TOKONA-X」だよ。俺の勝手なGAMA像かも知れんが、らしからぬ。

10曲目「I SHOT THE POLICE」は、2曲目に続きLAMP EYE名義。本当に遅過ぎだよ…と思いきや、攻撃性の高いビートに、テンション高めのMC2人。これカッコ良いじゃん!特にRINOの2ヴァースめからの響き渡るホーン使いがマジでヤバい!アルバムのハイライトですよコレ!ボブマーリーの「I SHOT THE SHERIFF」も、クラプトンのも嫌いじゃないけど、ああいうミディアムテンポじゃないんだよね。サビのメロディもまんまなんだけど、ガシガシに攻めながらも優しさも垣間見える展開がホント素晴らしい。この水準の曲が出来るのであれば、今からでもLAMP EYEのアルバム制作を切に願う。

12曲目「怒様」は、T.H.C CREWからJANGELがソロ参加。ネタ感の強いトラックに、JANGELのフリーキーフロウが冴えている。JANGELがやっている「KOINU」ってバンドのギターのバジュンさんは、元・俺の会社の先輩です。KOINUのCD全て頂いております。アリガトーゴザイマス。

全12曲。
これまでの音楽活動は伊達じゃない事を証明するかのように、バラエティに富んだトラックをYASは用意してきた。1stの頃も完成度の高い音世界を提示していたYASだったが、どの曲も自分のキャリアを裏切れない呪縛にかられていたとも言える内容だった。しかしここまでトラックの振り幅が広がったのは、やはり数年間に渡る外仕事なども影響しているのだろう。大いに評価に値する。

しかしせっかく迎えたゲスト勢の曲は、BOSSの曲とLAMP EYEの後半の曲、その2つ以外は残念な結果となった事も否めない。T.H.C CREW(特にCHOCK)は、ちょこちょこ良い味を出しているが、あと一歩かな。逆にまだ発展途上だとすると非常に楽しみではあるけど、IGAVOCKは必要ないっしょ。C-KONGを呼び戻して、またグリーンズでやれば良いのに。

取り敢えず今回はちょっと厳しめ判定で、マイク3本、いや、3000VOLT。




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