『もう一つの進撃の庶民』Episode 72~75 | くらえもんの気ままに独り言

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 今回は月イチでお送りしております『もう一つの進撃の庶民』の総集編でございます。(『もう一つの進撃の庶民』は言論ポータルサイト「進撃の庶民」で毎週火曜日に連載中です。)



 前回までの話はコチラ


もう一つの進撃の庶民 全話一覧

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12014531936.html


 年末年始は忙しくて新しいイラストを用意できなかったので、正月のエントリーの使い回しで、『もう一つの進撃の庶民』仕様の「なでしこ」(from「アイドル新党なでしこ!」)を再掲させていただきます(;^_^A



なでしこ

 もちろん、本家のなでしこは立体機動装置で飛び回ったり、ネオリベスと戦闘したりしません(笑)。


 さて、『もう一つの進撃の庶民』の本編ですが、アヴィンの真意が明らかとなります。まぁ、メチャクチャな理由でN国民を苛めていたわけですね(;^_^A


 ネオリベスとして生きていくのが幸せなのか、ネオリベスになるくらいなら死んだ方がマシなのか。今後はそのような選択を迫られていく展開になるのでしょうか?私にもわかりません(笑)。


 そして、新たな敵(?)である「マスター」という存在も明らかになります。


 また、トールに与えられた力とはいったい??トールとアヴィンの密談の中身も気になりますね。


 伏線を張りまくって回収できなくなったらどうしようという不安もありますが、頑張って連載続けたいと思います(;^_^A


 ちなみに作中に登場します天空樹は王都の観光スポットの一つで、モデルはス●イツリーでございます。


 それでは、Episode 72~75の4話を続けて、どうぞ(^-^)/


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―王宮・王の間

トール「さっきの注射は一体?」
アヴィン「お前を見込んで力を授けたのだ。そのうち、変化に気づくだろう。急に呼び出して済まなかったな。」
トール「もらえるものはもらっておくさ。」
アヴィン「それから、この荷物も持って帰るといい。オーサカンを支配するのに役に立つはずだ。」
トール「荷物の中身は?」
アヴィン「いいものだ。」

Episode 72 「Nボム大捜索」

 Nボムの捜索と住民の避難を進めようとする新・調査兵団とチームAPだが、Nボムは見つからず、住民も避難しようとしなかった。

ナッシュ「カレン、見つかったか?」
カレン「いえ、こっちは全然…。団長の方は?」
ナッシュ「俺の方も手掛かりなしだ。」

アスキー「王都の住民へ避難を呼びかけているが、誰もまともに聞いてくれないようです。」
シェイド「このまま、『祭』とやらが始まったら大パニックだぜ。」
タンツァ「どうしますか?」

ナッシュ「とりあえず、チームAPのみんなは地下街へ戻ってくれ。このままリミットが来たら大半がネオリベス化してしまう。」
アスキー「みんな、協力ありがとう。あとは我々でなんとかする。」
シェイド「ナッシュの兄貴、俺達も最後まで協力するって。」
ミリカ「シェイド!兄貴の足を引っぱるようなまねはダメだってば。」
シェイド「ミリカ…。」
ミリカ「兄貴…、新・調査兵団の皆さん…。あとはお任せします。」
カレン「あぁ、俺達がなんとかする!」

 チームAPはミリカの号令のもと、地下街へ避難した。

ナッシュ「あとは王宮へ乗り込んで、直接アヴィンに聞くか…。」
アスキー「また無茶をなさる…。」
カレン「団長、俺も行きます。」
ミツキ「私も行きます。」
アスキー「お前らまで…。仕方ない、私も行こう。」
アンジー「団長、Nボムの在処について一つ心当たりが…。」
ナッシュ「よし、わかった。じゃあ、俺とカレン、ミツキ、アスキーさんは王宮へ。残りのメンバーはアンジーの指示に従ってNボムを見つけ出すんだ!!」

 迫る年越し。
 運命の正月まで、あと3時間。

(つづく)

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―王都・王宮前

ナッシュ「門番がいない!?」
カレン「妙ですね。街はあんなに賑やかなのに、ここには人の気配がしない。」
ミツキ「きっとどこか、安全な所に避難してるんでしょ。」
ナッシュ「ということは、年明けとともにNボムを使うつもりか?」
カレン「アヴィンのやつ、王宮にちゃんといるんですかね…?」

Episode 73 「アヴィンとの対峙」

 アヴィンを探して王宮を駆け回るカレンたち4人。しかし、王宮の中には人の気配は一切なく、ひっそりと静まり返っていた。

ミツキ「まさか、アヴィンも逃げたとか?」
ナッシュ「そんなバカな。だいたいあいつは既にネオリベスだし、逃げる必要あるのか?」
カレン「あいつなら、高みの見物とかしそうだけどなぁ。」
アスキー「高み……。もしかして屋上じゃないですかね。」
ナッシュ「よし、急ぐぞ!」

 4人は階段を駆け上り、王の間の裏から屋上を目指す。

 そこには、一人たたずむアヴィンの姿があった。

ナッシュ「アヴィン!!」

アヴィン「なんだ…貴様らか…。」
カレン「Nボムはどこだ!」
アヴィン「Nボムを知っているとはな。フフフ…。まぁ、情報源は貴様らのブレーンだろうが。」
ミツキ「いいから、さっさと教えなさい。」
アヴィン「そう怖い顔をするな。いい機会だから貴様らに話しておこう。」
ナッシュ「話?」
アヴィン「今、貴様らが身につけている立体機動装置。誰がどうやって開発したか知っているか?」
アスキー「え?これは、あなたの発案ではなかったのですか?」
アヴィン「確かに、今の形に完成させたのは私だ。しかし、大元の技術は我々のものではない。いや、人類のものではないと言った方が正確か。」
カレン「まさか、ネオリベスが作りましたとでも言うんじゃねぇだろうな?」
アヴィン「その通りだ。」
カレン「なにぃ!?」
アヴィン「正確にはネオリベスを支配するネオリベス。「マスター」と呼ばれる連中だ。」
ナッシュ「マスター…噂には聞いたことがあるが実在するのか?」
アヴィン「私も初めは半信半疑であったが、現代の人類では実現不可能な技術を目の当たりにしては信じるほかはあるまい。」
ミツキ「それをどこで手に入れたの?」
アヴィン「バブルボム爆心地。まぁ、今は政府関係者以外立ち入り禁止となっている場所だが、そこで見つけてしまったのだよ。信じられないほどのエネルギー結晶と、兵器の設計書を。」
カレン「バブルボム?」
アスキー「今から約25年前に起きた謎の大爆発事件さ。お父さんとかから聞かなかったかい?」
ナッシュ「あの事件はマスターの仕業だってのか?」
アヴィン「おそらくな…。そして、私が王になってからさらに調査を進め、ついに人類ネオリベス化兵器を完成させたというわけだ。」
カレン「じゃあ、Nボムも元をたどれば、マスターってやつらの技術なのか?」
アヴィン「そういうわけだ。」

 アヴィンによって語られる「マスター」なる存在。そして、アヴィンの真意とはいったい?

 運命の正月まで、あと2時間。

(つづく)

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タンツァ「で、アンジー君。心当たりってどこなんだい?」
アンジー「僕たちがまだ探していなくて、そこで爆発を起こせば王都中にガスを撒き散らすことができる場所。」
セルフィ「あ…もしかして…。」
タンツァ「そうか…。確かにあそこは盲点でした。」
アンジー「王都で一番高い場所。天空樹の上です!!」

Episode 74 「アヴィンの真意」

―王宮・屋上

アヴィン「さて、もうそろそろ、王都中の人間がネオリベスと化す。」
ナッシュ「なぜ、そんなことをする必要があるんだ。いや、それだけじゃない。TPPに消費税増税、次から次へと国民を苦しめるようなことばかり…。」
アヴィン「みな、納得のうえだろう。違うか?」
カレン「そんなの嫌に決まってるだろうが!」
アヴィン「しかし、反対の声などたかがしれたものでしかないぞ。」
ミツキ「それは…。」
アスキー「もしかして、あなたは分かったうえでワザとあのような政策をやっているというのか?」
アヴィン「フフフ…。」
ナッシュ「何がおかしい。」
アヴィン「私がマスターの連中の技術力を目の当たりにしたとき、どう思ったと思う?」
カレン「何の関係があるんだ、その話。」
アヴィン「私は心底恐れたよ。この連中が我が国に攻めてきたら、一瞬でこの国は滅びてしまうと。だから私はその日に備えて、N国を発展させ、マスターどもに対抗する力をつけなくてはならないと考えたのだ。」
アスキー「現代版、富国強兵…ですか。」
アヴィン「昔のそれは、結果として大戦の敗北へとつながった。技術・文明の発展だけではいかんのだよ。国民の文化・精神の発展を伴わなければな。」
ミツキ「N国を滅ぼそうとしていて何を言ってるの?」
アヴィン「だから私は賭けに出たのだ。私自身がN国への脅威となることによって、N国民が自らの意思で一丸となって戦う精神が目覚めるようにと。」
ナッシュ「……。」
アヴィン「結果はどうだ。国民のほとんどは思考停止状態。私のことを脅威とすら感じていない。」
カレン「つまり賭けには負けたってことだな。」
アヴィン「あぁ、しかしタダでは負けんよ。こうなれば国民をネオリベス化し、私がネオリベス軍団を率いてマスターに対抗するまで。」
カレン「そんなことさせねぇよ!!」
アヴィン「貴様らだけでは無理だ。私を止めたければ全国民が一丸となって立ち向かってくるのだな。」
カレン「くっ……。」
アヴィン「さて、どれだけの住民がネオリベス化せずにいられるか、見ものだな。ククク…。」

 マスターへ対抗するための剣を求め、そして、自らが剣となることを決意したアヴィン。新・調査兵団はアヴィンを止めることができるのか。

 運命の正月まで、あと1時間。

(つづく)

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アヴィン「あと1時間後には『祭』が始まる。ここで共にカウントダウンといこうではないか。」
ナッシュ「断る。Nボムの爆発は仲間が必ず阻止する。」
アヴィン「そうか。しかし、貴様らが国民をまとめ上げてマスターへの剣となるか、私が国民をネオリベスと変え、マスターへの剣となるか。道は二つに一つだぞ。」
カレン「必ずお前を倒す。」
アヴィン「できればそうなることを願うぞ。しかし、残された時間は少ないからな。」

Episode 75 「天空樹」

 カレンたちが王宮にてアヴィンと対峙している頃、Nボムを捜索していたアンジー達は王都の中央で天高く伸びている天空樹を目指していた。

シヴァ「天空樹の上にNボムが…。」
アンジー「立体機動装置を使って登っていきましょう。」

 立体機動装置を駆使し、天空樹を登るアンジー達。しかし、その時、上の方から一体のネオリベスが襲い掛かってくる。

マージ「なぜ、こんなところにネオリベスが!?」
タンツァ「コイツはおそらくNL-X。政府の兵だ!」
アンジー「あの顔…もしかして、ヴォルフさん!?」

ヴォルフ・NL-X「グオーーーーーーーーーッ!!」

タンツァ「ヴォルフさんは私が引き受けましょう。アンジー君たちは先へ!」
アンジー「はいっ!」

 そう言うとタンツァはヴォルフに光の拳をぶち当てながら、天空樹から飛び降りた。

セルフィ「よし、もうすぐ頂上だ。」
アンジー「あ、あれは…。」
マージ「でかいな。」

 天空樹の頂上近くに設置してある巨大な爆弾をアンジー達はついに発見。しかし、Nボムの時限装置は残り時間を着々と減らしていた。

シヴァ「アンジー君。これを止める方法は何かないのかい?」
アンジー「確か緊急停止スイッチが……、あれ?」
セルフィ「どうしたの?」
アンジー「ない…。設計データにはあったはずなのに…。」
マージ「おい、それって…。」
アンジー「(考えろ、アンジー…。何か方法はあるはず…。)」

 ついにNボムを発見したアンジー達。しかし、Nボムの爆発を止める手段が見つからず大ピンチ!!

 運命の正月まで、あと10分。

(つづく)


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