『もう一つの進撃の庶民』Episode 54~58 | くらえもんの気ままに独り言

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 今回は月イチでお送りしております『もう一つの進撃の庶民』の総集編でございます。(『もう一つの進撃の庶民』は言論ポータルサイト「進撃の庶民」で毎週火曜日に連載中です。)



 前回までの話はコチラ


もう一つの進撃の庶民 全話一覧

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12014531936.html


 プロジェクトNによってネオリベスになってしまったクリスマス兵団の面々ですが、どうやらエヌ老師の浄化の光をもってしても救い出すことができるとは限らないようです。ネオリベス化した期間やネオリベ汚染度の高さが生死を分ける境界線となりそうですね。



 さて、今回はネオリベスの姿がもっとみなさんがイメージできるようにイラストを書いてみることにしました。代表で女型のネオリベスことベティに登場していただきます。



ベティ・ネオリベス


 もっと不気味に書きたかったんですが、なんか生き生きとした感じになっちゃいました(;^_^A



 ネオリベスのサイズは大小様々ですが大半3m~15mの範囲に入っています。ちなみに女型のネオリベスは14m級と比較的大型のネオリベスということになります。(本家、進撃の巨人の設定をもろパクリです。)



 というわけで今回はハラハラドキドキの展開の連続でございますEpisode 54~58の5話を続けてお送りいたします(^O^)/


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ガース「アヴィン様、ミュンヒハウゼン城よりクリス…いや、ネオリベス兵団が到着しました。」
アヴィン「うむ、ご苦労。」
ラショウ「ネオリベスの大軍がやってきて国民に混乱は生じなかったのか?」
ヘイツォ「心配は無用。あれは政府の開発した人形だということにしてある。」
アヴィン「人形か…。フフ、確かにな。」



Episode 54 「タイムリミット」



―王宮・地下牢



ヴォルフ「ナッシュさん、時間です。」
ナッシュ「そうか……。」
ヴォルフ「死ぬのが怖くはないのですか?」
ナッシュ「まぁ、そういう運命なら受け入れるさ。それに、俺が死んでも世界はちゃんと続いていく。」
ヴォルフ「そうですか…。」
ナッシュ「ヴォルフ…。あとのことは頼んだぞ。」
ヴォルフ「……。」



―王宮・王の間



アヴィン「それでは、そろそろ私も中央広場へ向かうとしよう。」
ガース「ナッシュの方は移送準備が整い次第、中央広場へ連行いたします。」
アーリマン「新・調査兵団の連中が狙うとしたら移送中だと思うが、対策は練ってあるのか?」
ヘイツォ「もちろんです。焦る連中の顔が思い浮かびますぞ。」
アーリマン「それは頼もしいですな。」



―エヌ老師の家



カレン「おーい、じいさん。壁外から戻ったぞ。」
アンジー「誰もいないみたいだね。」



 その時、カレンがエヌ老師の置手紙を発見した。



カレン「アンジー!じいさんからの手紙だ。」
アンジー「え?」
カレン「フムフム……なにぃ!?」
アンジー「何が書いてあったの?」
カレン「ナッシュ団長が公開処刑されるって…、しかもじいさんは王都に向かったって。」
アンジー「処刑はいつなの?」
カレン「えーと…。この手紙が昨日の日付だから…今日の正午だ!」
アンジー「それじゃ、ここからじゃ間に合わないじゃないか。」
カレン「何かいい方法はないのか?」
アンジー「そう言えば、1年前ここに来るときに使ったルートを通れば街道を行くより早いかも。」
カレン「よし、とにかく急ぐぞ。」



 せまるナッシュ公開処刑の時。カレンとアンジーは果たして間に合うのか?
 ナッシュ公開処刑まであと4時間。



(つづく)


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アスキー「ナッシュ団長を乗せた馬車が門を出たら教えてくれ。」
セルフィ「はい。」



 王宮の門の前で馬車の出発を見張るセルフィ。そして、トランシーバーで他の団員にその様子を報告するのだった。と、その時、移送用の馬車が門を通過し、セルフィの目の前を横切った。



セルフィ「今、馬車が出発しました…が、ナッシュ団長の姿はこちらからは確認できませんでした。」



Episode 55 「ナッシュ救出作戦開始」



タンツァ「おとり…という可能性もありますね。」
マージ「とりあえず、俺が行って叩いてこようか?」
アスキー「あぁ。無茶はするなよ。」
マージ「了解。」



 マージは先ほど出発した馬車を目指し、立体機動装置で街中を飛んで行った。



タンツァ「さて、王宮から王都中央広場までのルートは大通りを通る最短ルートと裏通りを経由する迂回ルートの2通りあるわけだが、さっきの馬車は大通りを通るみたいですね。」
アスキー「そう言えば、裏通りを見張っているミツキから連絡はないか?」



 その時、アスキーのトランシーバーからミツキの声が聞こえてきた。



ミツキ「こちらミツキです。」
アスキー「何かあったのか?」
ミツキ「移送馬車には見えないんですが、古い馬車が一台走っています。しかも外部からは中が見えないように布で覆ってあります。これ、怪しいですよね。」
アスキー「うむ。一応探りを入れてみた方がよさそうだな。」
ミツキ「じゃあ、あの馬車、止めてみま……」
ドガッ



 何か大きな音が聞こえたと同時にミツキの声が途切れてしまった。



アスキー「どうした!?ミツキ、何があった!?」
タンツァ「これはただごとではありませんね。」
アスキー「タンツァ!セージとマルシェを連れて急いでミツキの救援に向かってくれ。」
タンツァ「分かりました。」



―王都・裏通り



ミツキ「あいたた…。あ、あれは…ネオリベス。それも女型の…。」
女型のネオリベス「グオオオオオオオオ」



 女型のネオリベスのパンチをかいくぐり、うなじを切りつけようとするミツキ。しかし、女型のネオリベスは自分の手でうなじをガードする。



ミツキ「こいつ…。弱点を把握している!?」
女型のネオリベス「ミ……ヅ……ギ……」
ミツキ「え?(私のことを知っている?)」
女型のネオリベス「グオオオオオオオ」
ミツキ「あなた、もしかして………ベティ?」



 ついに始まるナッシュ救出作戦。そしてミツキの前に立ちはだかる女型のネオリベス。その正体はベティなのか?
 ナッシュ公開処刑まであと1時間30分。



(つづく)


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マージ「そこの馬車、ちょいと止まりな!」
衛兵「な、何者だ!?」
マージ「中を見せてもらうぜ。」



 マージは馬車のドアを破り、中を確認。しかし、そこにはナッシュの姿はなかった。



衛兵「曲者め、ひっとらえてくれる。」
マージ「ヤバイ。逃げろ。」



Episode 56 「女型のネオリベス」



―王都・大通り脇



マージ「ふう、危なかった。あの馬車はおとりだったか。」

セルフィ「マージさん!」
マージ「おお、セルフィ。」
セルフィ「さっき、アスキー団長代理から連絡があって、ミツキの方でアクシデント発生みたいです。」
マージ「そっちが本命だったか…。」
セルフィ「僕たちも急いで裏通りに向かいましょう。」



―王都・裏通り



ミツキ「あなた…ベティなの?」
女型のネオリベス「グオオオオオオオ」
ミツキ「だとしても…邪魔するなら容赦しない!」



 ミツキはうなじを襲うと見せかけて急降下。女型のネオリベスのアキレス腱を素早く切り裂く。そして、女型のネオリベスは激しく転倒。



ミツキ「よし。今だ!!」
女型のネオリベス「ガーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」



 ミツキが襲い掛かろうとした瞬間、耳をつらぬく女型のネオリベスの悲鳴。それに呼応し、建物の陰から10体を超えるネオリベスが出現。そして、一斉にミツキに襲い掛かる。



タンツァ「ミツキちゃん!私の手に捕まって!!」
ミツキ「タンツァさん!」



 間一髪、駆け付けたタンツァは立体機動装置を使い、ミツキを救出した。



セージ「ネオリベスがあんなにたくさん…。」
タンツァ「そう言えば、セージ君とマルシェ君はネオリベスとの戦闘は初めてだったね。最初の実戦がこんな状況だとはね。」
ミツキ「タンツァさん…。あの女型のネオリベスは強いです。たぶんクリスマス兵団のベティかと。」
タンツァ「クリスマス兵団はプロジェクトNでネオリベス化されていたというわけか。」
ミツキ「急いで馬車を追わないと。」
タンツァ「ここのネオリベスどもは私たちに任せて、ミツキちゃんは馬車を追ってくれ。では、セージ君、マルシェ君行くぞ!」



 タンツァの救援により難を逃れたミツキは再びナッシュを乗せたと思われる怪しい馬車を追いかける。
 ナッシュ公開処刑まであと1時間10分。



(つづく)


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アヴィン「そろそろナッシュがこちらに到着するころかな?」
ヘイツォ「おそらく。」
アヴィン「それで、新・調査兵団の連中はおびき出せたのか?」
ヘイツォ「裏通りの方が騒がしいので、おそらく連中は現れたかと。」
アヴィン「大丈夫なのだろうな?」
ヘイツォ「ネオリベス兵団の一部を裏通りに配置しておりますので、簡単にはナッシュを奪還することはできないでしょう。」



Episode 57 「鎧のネオリベス」



―王都・裏通り



ミツキ「急いで馬車に追いつかないと、広場に着いちゃう…。」



 建物の屋根から屋根へと飛び、急いで馬車を追うミツキ。しかし、馬車を視界にとらえたその時、全身を鎧のような皮膚で包み込んだネオリベスがミツキの足元の建物を破壊した。



ミツキ「うっ…。」



 体勢を崩しながらも、なんとか地面に着地するミツキ。しかし、間髪入れずに鎧のネオリベスは襲い掛かってくる。



ミツキ「こいつも、ただのネオリベスじゃない…。それにあのうすらハゲ…。もしかしてコイツは。」
鎧のネオリベス「グォーーーーーーーーッ」
ミツキ「…ジェイネス!?」



 ミツキは鎧のネオリベスのうなじを狙うが、その硬い皮膚に阻まれてしまい、逆にブレードが折れてしまう。



ミツキ「どうやって倒せば…。」



 その時、ミツキの元にシヴァとエヌ老師が到着。



シヴァ「ミツキ!!」
ミツキ「シヴァさん!それに…エヌ老師まで!?」
エヌ老師「カレン君とアンジー君は壁外で修業中での…。代わりに儂が来たというわけじゃ。」
ミツキ「あのうすらハゲ…じゃなかった、ネオリベス。皮膚が鎧のように硬くて弱点のうなじを切り取ることができないんです。」
シヴァ「なんだって!?」
エヌ老師「そうか…。では、ここは儂に任せなさい。」



 そう言って、一人で鎧のネオリベスに近づくエヌ老師。そして、鎧のネオリベスはエヌ老師に襲い掛かる。



エヌ老師「おかえりいただこう。」



 その時、エヌ老師の掌がまばゆい光を放ち、鎧のネオリベスを包み込む。そして、ネオリベスの体は光に融けるように消滅し、そこには一体の白骨死体が転がっていたのであった。



エヌ老師「どうやら、既に身体はネオリベスに蝕まれてしまっていたようじゃの…。」



 ネオリベスにその身を滅ぼされ、ジェイネスは死亡。しかし、その一方でナッシュを乗せた馬車は公開処刑会場の王都中央広場へ到着するのだった。
 ナッシュ公開処刑まであと1時間。


(つづく)


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ガース「アヴィン様、ナッシュが広場に到着しました。」
アヴィン「分かった。それでは処刑台の上へ連れていけ。」
ガース「分かりました。」
ヘイツォ「新・調査兵団とやらも大したことなかったようですね。」
アヴィン「まだ、気を抜くわけにはいかんぞ。それでは、私は演説の準備に入る。」



Episode 58 「ナッシュ救出作戦プランB」



―王都・中央広場脇



ミツキ「すみません。ナッシュ団長を救出できませんでした。」
アスキー「無事で何よりだよ、ミツキ。それにエヌ老師に来ていただいたとは驚いた。」
エヌ老師「フォッフォッ、礼には及ばんよ。」



タンツァ「ミツキちゃん、アスキーさん!」
ミツキ「タンツァさん!無事だったんですね。」
タンツァ「まぁね。女型には逃げられちゃったけど、雑魚は片付けたよ…って、エヌ老師!?」
エヌ老師「久しいのう、タンツァ。」
シヴァ「みんな驚いてますね。」



 そして、セルフィとマージもアスキーたちに合流した。



アスキー「最初の作戦は失敗。ナッシュ団長は処刑台の上に直に連れて行かれるだろう。さて、これからどうする?」
タンツァ「処刑台を破壊しましょうか?」
ミツキ「それしかないですね。」
シヴァ「問題は政府軍の妨害ですが…。」
エヌ老師「ネオリベスの相手は儂とタンツァが引き受けよう。」
アスキー「残りのメンバーは正規軍の足止めをするとして、誰がナッシュ団長を救出する?」
セルフィ「実力的にはミツキが適任じゃないでしょうか。」
マージ「俺もそう思います。」
タンツァ「ミツキちゃん、やれるかい?」
ミツキ「…分かりました。今度こそナッシュ団長を助けて見せます。」



 その時、広場を埋め尽くす民衆からどよめきの声が上がる。ナッシュが処刑台の上に姿を現したのだった。



タンツァ「ナッシュさん…。」
アスキー「団長。今、助けますからね。」



アヴィン「ついにN国に仇なす国賊の首をはねる時がやってきたのだ。このナッシュは我が政策を繰り返し批判してきた。TPPを始め、岩盤のような壁を取り除き、N国に幸福をもたらすであろう政策の数々を妨害してきたのだ。」



マージ「何を言ってやがる…。」
タンツァ「今さらですが、壁の意味を何にも分かっていないですね。」



アヴィン「さて、ナッシュを処刑する前に一つ…。この会場のどこかにいるんだろう?新・調査兵団よ。」
アスキー「我々はここだ!アヴィン!!」
アヴィン「これはこれは、アスキー殿ではありませんか。あなたに一つ提案があります。」
アスキー「なんだと?」
アヴィン「新・調査兵団のメンバー全員の首を差し出せば、ナッシュの処刑は取りやめてやる。どうだ?」
アスキー「答えは……NOだ!!!」
ナッシュ「……。」



 アスキーの叫びと共に一斉に広場に侵入する新・調査兵団。そして、ミツキは処刑台に向かって一直線に向かうのであった。


(つづく)

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