後悔しない投票行動を | くらえもんの気ままに独り言

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 さて、先週末に衆議院が解散されまして、来月にはいよいよ総選挙が始まります。


 これから選挙までの間に流れが変わる可能性はないとは言いませんが、特に劇的な変化をもたらすようなイベントはなさそうなので、現在の状況を見ることで選挙結果の予想がある程度できるのではないかと思います。


 というわけで、比例代表投票先の世論調査を見てみましょう(一位と二位のみ書きます)。


朝日:自民37%、民主11%

読売:自民41%、民主14%

共同:自民25%、民主9%


 世論調査の結果にばらつきはありますが、現在の状況を見ますと


 自民党圧勝!!!!!


 でございます。


 つまり、消費税増税を始めとした緊縮増税路線や移民・TPPを始めとしたネオリベグローバリズム路線が信任されたということになります。(このままの結果で行けばの話です。)

 

 まぁ、もちろん緊縮増税路線やネオリベグローバリズム路線は反対だけど自民に投票するという方もいるかもしれませんが、投票された方は緊縮増税路線やネオリベグローバリズム路線を支持してくれたのだと判断しますので、そこのところはお忘れなきよう。(そもそも自民党は緊縮増税ネオリベグローバルで行きますと宣言したうえで選挙をやろうとしておりますし・・・。)


 というわけで、当ブログの読者の方々がどのような投票行動をとられたとしても結果が変わるわけではないので、各人思うように自由に投票されるとよいかと思いますが、どこもまともな政党がないため投票先に困っているという方は是非、こちらの記事をご覧ください。


投票先がない!!って方へ

http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11953505870.html


 私の提示した案以外にも、ネット上では様々な提案がなされておりますので、ここで簡単に解説してみたいと思います。


①安倍さんは救世主だ!未来永劫総理をやってほしい。もちろん自民しかありえない!


 ネット上ではまだこんなことを言っている方が多数いるようです( ̄_ ̄ i)

 個人的にはこの案はまったくオススメいたしません。

 なぜかって?安倍総理は救世主ではありませんから(苦笑)

 

 それはさておき、以下が安倍自民党政権が増税緊縮ネオリベグローバリズム路線だと知っている方々の案です。


②自公の過半数でアウト確定だから、自公の議席を減らすことに専念


 これが、先日私の提示した案でございます。詳細は上記リンク先をお読みいただきたいのですが、要点をまとめますと小選挙区は自公候補の対抗馬に、比例代表は自公以外に投票するということでございます。

 多くの選挙区では自公候補の対抗馬は民主党候補ということになりそうですが、自公の議席を減らすためにと割り切って投票できるかがカギですね(民主党アレルギーの方もいらっしゃるでしょうから・・・)。

 メリットは自公候補を落選させることができる確率を高めることができるということです。(それでも1割に満たない確率でしょうが・・・)

 デメリットは作戦がうまくいったとしても決して政治はよくならないということですね。ただ、そもそもの考えにどこが政権を担っても政治はよくはならないので、売国スピードを鈍らせるためのねじれ狙いというわけです。


③反ネオリベ増税の意思を示すため、社民・共産系に投票


 これも論理的には筋が通っているように思います。自民党がネオリベ増税路線であるため、それにバランスを取るために反ネオリベ増税路線の政党の議席数を増やそうというわけですね。

 もちろん社民・共産系の政策に問題がないという訳では全くありませんが、こちらの案のメリットは政策面でのねじれを発生させることができるということですね。(②と同様、作戦がうまくいっても政治がよくなるわけではなく、売国スピードを鈍らせるにとどまりますが)

 デメリットは小選挙区での死票化がほぼ100%に近いということ。加えて比例代表での議席数が増えても与党になれる程の勢力を形成できる確率は民主党以上に非常に低いため、結局ねじれ形成がほぼ不可能というところでしょうか。もちろん、ほぼ不可能なだけで候補者の数はいるので可能性ゼロではありません。②が無理って人は③の選択肢も考えてもよいかもですね。


④自公以外でまともな候補者・政党に投票


 自公以外でまともな候補がいる場合には是非投票していただきたいところですね。ただし、小選挙区において対象の候補者が泡沫候補の場合は死票化のリスクについては頭に入れておきましょう。まともな候補者・政党がいない場合には自公の議席を減らすことを優先したい場合は②、社民・共産の議席を増やしたい場合は③のどちらかを選択することになると思われますので、ご自身の価値観に照らし合わせてお選び下さい。


⑤自公含めてまともな候補者・政党に投票


 現与党に多々問題はあるが、中にはまともな人もいるので、是非その人たちには自公であっても投票すべきという考え方もあります。(移民法etc.を無抵抗に通した連中がまともであるかどうかという議論はありますが、それは脇に置いておくとします。)

 特に自民党内部でも様々な考え方を持った人がおりますし、自分の選挙区において自公の候補が一番まともだというケースは十分にあるでしょう。

 デメリットはまともな方々の当選であっても増税緊縮ネオリベグローバリズム推進のための頭数に使われるということですね。特に郵政解散以降、自民党では基本的に造反が起きにくいようになった感じがします。今度の選挙が増税緊縮ネオリベグローバリズム推進を掲げて戦われる以上、候補者個人がまともであっても増税緊縮ネオリベグローバリズム推進の信任を得たとみなされる可能性が高いということは頭に入れておいた方がいいでしょうね。


⑥野党はクソすぎてだめだ。消極的だが自民一択だ。


 自民党もクソすぎるだろ!という考えもあるでしょうが、ここでは相対的に自民党がまともだという考え方があるということを紹介します。特に民主党政権時代が悪夢であったと強く印象に残っている方は自民党がクソすぎたとしても自民党政権しかあり得ないと考えているケースが多いのではないかと思われます。

 ①との違いは①が積極的に自民党を支持しているのに対し、⑥は消極的支持というところでしょうか。

 ただ、投票される方にとっては積極的支持も消極的支持も同じことなので、たとえ「増税緊縮ネオリベグローバリズムに反対だけど仕方なくとの思いで投票」であっても、それは「増税緊縮ネオリベグローバリズム推進を支持して投票」とイコールであるということは頭に入れておきましょう。増税緊縮ネオリベグローバリズム推進は容認できないと本気でお思いの方は⑥は避けることをお勧めします。こちらは野党が勝つくらいなら増税緊縮ネオリベグローバリズム推進を容認できるという方への選択肢になります。


⑦今回の投票は棄権する!!


 どこがやっても同じ。どこもまともな候補者・政党ではないと思って投票しないケースですね。白票を投じて政治への不審を訴えようという動きもあるようです。

 が、先日も書きましたが、これは勝者への信任投票とイコールです。現在の情勢を考えますと自民党への消極的支持とイコールと言っても過言ではありません。つまり、結果として⑥を選択しているのと同じというわけです。増税緊縮ネオリベグローバリズム推進が容認できないのであれば是非、投票しましょう。 

 増税緊縮ネオリベグローバリズム推進は容認できるけど自公に投票するのは嫌だなという方向けの選択肢ということになります。


 以上、簡単にどんな方がどういう投票行動を取った方がその人の考えに合っているかというのをまとめてみました。


 あと、抜け落ちがちになるのが仮に現与党が負けたとしてもねじれになるだけであるという点です。どこもまともな政党がないというケースではねじれなしの状態がいかに怖いかというのは民主党政権でも自民党政権でも同じですからね。その点も踏まえて選んでいただけるとよいのかもしれません。


 ちなみに私は②を提示しましたが、なぜその選択肢を選んだかというと、増税緊縮ネオリベグローバリズム推進はとても容認できないというわけで②~④が残りました。その中でもっとも成功確率の高い(それでも限りなくゼロに近いですが)と思われる②を勧めさせていただいたわけです。


 また思い返してみると自民党および民主党にはこのようなイメージがあります。


与党自民党:まっすぐ売国

与党民主党:グダグダ無能

野党自民党:結構まとも

野党民主党:グダグダ無能


 まともな野党がないことが現在嘆かれていますが、民主党政権時代にはまとも野党がありました(笑)。


 どこだろうが与党になると売国路線になるのが性質であれば、実行力がない方がマシにも思えます。


 というわけで、成功率が最も高くかつ今よりも売国スピードが鈍るであろう②を選んだのです。


 今回の選挙、結果はほぼ間違いなく自公の圧勝で終わります。今回の記事は各々が後悔しないための投票行動をするというために書きました。どれを選んでも結果は変わりませんので、各々の信念に基づいて投票するとよいでしょう。後悔するケースでもっとも多いのが増税緊縮ネオリベグローバリズム推進は容認できない人が①または⑤~⑦を選んでしまい、「やっぱり自民党に入れなければよかった」「ちゃんと投票すればよかった」と後悔するケースでしょう。まぁ結果は変わらないでしょうが、こういう方々にとっては精神衛生上、①または⑤~⑦を外しておいた方がよいだろうということです。


 くらえもんは諦めたのか?そんなわけないでしょう(‐^皿^‐)


 というわけで次回につづく。


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