『まともな日本再生会議』の感想シリーズも今回で最終回になります。まともじゃないのが権力握っていますからね・・・。それに対抗するためにもまともな考え方を身につけていかなければなりませんね。
それでは、感想行きます。
『中野:アメリカにとっての尖閣諸島の戦略的重要性はほとんどありません。あれは日本の問題です。(p159)』
確かにそうかもですね。アメリカにとって重要な場所だったら、米軍基地をあそこに建ててもよさそうですし。まぁ、このあたりの知識はあまりないので深くは言及しませんが、日本は中国が尖閣侵略してきたときに、アメリカが守ってくれないという事態を想定しておかなくてはならないでしょう。
『中野:アメリカ人も日本人も含めてアラブの春で民主化するなんて言っていたんですが、そもそも「中東の民主化」とはどういうものかわかっていないんですね。(中略)。中東で民主化運動というのは、しばしばイスラム政権を誕生させたり、宗派や部族対立を引き起こしたりするのです。(p162)』
民主化=善、民主主義サイコーという考えなんでしょうね。しかし、その地域にはその地域にあったルールというか体制があるんじゃないでしょうか。微妙なバランスで成り立っていた秩序を、それ民主化だーってやった結果が混乱を生み、収拾がつかなくなっていっているのではないかと思います。
『中野:バーナンキの量的緩和からのインプリケーションは二つあって、一つは「量的緩和だけではデフレ脱却できない」ということが明らかになった。それどころか「弊害が大きすぎる」ということもわかった。(p167)』
当ブログでも今まで指摘してきましたが、リフレ派の考え方ではダメということです。それどころか、出口戦略というものを考えなくてはなってしまいます。もし、過剰なマネーがバブルを形成するのに一役買っていたとしたら、引き締めるに引き締めれないし、かと言って放置もできないという状況に追い込まれてしまいます。量的緩和は財政出動と足並みをそろえて、適量でやれば出口戦略の心配をする必要はなかったのです。
『中野:グローバル化が今のままで続くということはない。そのことを日本人は頭に刻みつけておくべきですね。(p176)』
諸外国がグローバル化は間違っていた、これからは各国の文化や風習を尊重していこうという流れに完全に変わっても、日本は「これからはグローバル化だ」と言い続けてそうなところが怖いですね( ̄_ ̄ i)
『施:ひとたびグローバル化を進めてしまえば、あとから国内市場に戻りたくなってもそうはいかない。(中略)。内需で安定した経済を作り直そうという時に国際条約やグローバル化をするために作った制度が足かせになりそうです。(p179)』
ロドリック氏の『グローバリゼーション・パラドクス』でもあった、「黄金の拘束服」の話ですね。グローバル化を進めてしまったら、一定程度の民主主義が放棄されてしまうわけです。あとから戻そうとしても、グローバル投資家の利益を害するとかなんとかで訴えられたりとかですね。
『中野:制度をいじくるのをやめて、誰かに期待するのもやめて、自分で自分のことを鍛えようということに、なぜならないのでしょうか。(p200)』
なんでも改革改革って言ってても決してよくなったりしないということでしょうね。一気に変えてしまったら元に戻すのは困難という話も出ていました。しかしまぁ、何も決まらなくていいからこれ以上日本を壊さないでくれというのが願いですね。
まともなことをやりさえすれば、日本の持つポテンシャルというものは相当すごいものがあると思うのですが、どうもまともなことができないようで・・・。かと言って革命なんてやったらそれこそ破滅への道を歩むというもの・・・。日本が滅びゆく中で、危機を感じた日本人がまともになるのが先か、それとも日本が滅びてしまうのが先か。
さぁ、我慢比べだ!!!!
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