『まともな日本再生会議』 | くらえもんの気ままに独り言

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 さて、読書シリーズが続きますが、今回は中野剛志氏・柴山桂太氏・施光恒氏の対談本であります『まともな日本再生会議』を取り上げたいと思います。まぁ、この本も少し前に読んでいたのですが、現政権のワクワクっぷりが日に日にヒートアップしている状況なので、このタイミングで取り上げることにしました。実際に政府にある●●会議とか▲▲会議といった怪しげな会議とは違って、まともな会議になっております(‐^▽^‐)


『中野:安倍首相のナショナリズムは「オリンピックで一番になりました」というような同じルール、同じ基準で比べて自分たちが一番になったというもの。(中略)。いわば「ランキング・ナショナリズム」なんです。ランキング・ナショナリズムは、グローバルに汚染されたナショナリズムなのです。(p19)』


 世界一を目指すとか、国際競争力ガーとか言うのは汚染されたナショナリズムというわけですね。そんなわけのわからないランキングで一位になったとしても日本国民が苦しい生活を強いられるのでは意味がありません。いや、新自由主義的為政者はいかに国民が苦しもうが世界ランキングで一位になれば満足と言うことなのでしょう。


『中野:保守を貫けば、アメリカとも対立することになる。安倍政権は保守を捨てて、親米を取っているのではないかと心配です。(p25)』


 まぁ、実際そのように見えますねぇ。靖国参拝に行ったと思ったら、アメリカに一喝されて結局はアメリカの言いなりになって韓国とかのご機嫌取りに走る始末・・・。そして、実際にやっている経済政策は新自由主義的政策ばかり・・・。もはや、保守的なフレーズも保守層を釣るエサだった可能性もある?


『中野:「新自由主義の構造改革が間違っている」というと「では、民主党政権の政策の方が良かったのか」という反論で、こちら側を黙らせようとする人たちさえ現れる始末です。こちらは黙りませんが(笑)(p27)』


 いますね。しかし、今となっては無能vs売国の構図ですからね(苦笑)

 民主党の方が100%悪かったとは言い切れない部分も・・・(;^_^A

 思考停止になっている方々も早く目を醒まして、まともな議論ができるようになるとよいのですがね。


『柴山:まだ改革が足りない、構造改革しないといけない、法人税下げないといけない、株価を下げないためには外資が持続的に入ってくるようにしなければいけない、外資にとって魅力的な国内市場にしないといけないー(後略)(p28)』


 世界を見渡せば、リーマンショックによって新自由主義的政策は見直され始めてきているというのに、日本は上記のことを念仏のように政府もメディアも多くの言論人も唱えているわけですね。改革改革って、今まで改革して国民の生活がよくなったことってありましたっけ?国内にもたくさん資本が余っているというのに、外資をわざわざ呼び込まなければいけない理由ってなんでしょうかね。まさか、海外から最も人気がある日本ってスゲーって言わせたいだけ?


『中野:マンデル・フレミングの定理が成立するためには、財政出動を行えば金利が上がるほど、総需要と総供給が一致しているという、市場が均衡している状況である必要がある。つまり、需要不足が存在していない状況なんですね。(p31)』


 いまだにマンデル・フレミングなんてものを信じているおバカさんはいないと思うのですが、安倍総理のブレーンでありますレジェンド浜田氏は信じてそうですね。某塾生なんかも需要不足という存在を意識することができない病らしいので、この理論を盲信していそうですね。


『施:実は、移民国家をモデルにしたくなるというのが新自由主義者の基本的な特徴なんです。というのも、文化とか伝統とかしがらみのない社会を作りたいというのは、新自由主義の発想だからです。(p35)』


 移民政策を推進したがっている現政権与党はズバリ新自由主義政党ということでございますね。移民なんて受け入れる方も受け入れられる方もいろんな摩擦で決していい思いはしません。そもそも移民を受け入れなくてはならない理由なんて日本にはありませんからね。人の体で言えば移民は『癌』のようなものです。どんどん増殖していって、正常な組織を破壊して、最後には命を奪うということです。中国・朝鮮系の人々が日本人の多数を占めて、住民投票で中国編入を決めました!なんてことが起こらないとも限りませんよ。


 柴山先生もこのあと、低賃金の移民は労働コストが下がり従業員が苦しむことになり、高度人材の移民を入れると自国の教育、技術開発力が低下するなどの指摘もされています。


『柴山:人口が多ければ発展するなら苦労はしない。消費が旺盛になれば経常収支は赤字になりやすいし、格差は広がりやすいし、国民の連帯も難しくなる。人口大国には、利点と同じか、それを上回る欠点があるのです。(p41)』


 一昔前の社会風潮としては人口増加を心配していたと記憶しておりますが・・・。中国やインドの人口を見てうらやましいと思うか?ということですね。このせまい日本を考えると、個人的には日本の人口はもう少し少なめでもよいと思ったりしますが・・・。


 ピックアップしたい文章がたくさん出てきて、困りますね(;^_^A

 しばらく、このシリーズを続けることにします。


 間違いだらけの「構造改革」と「成長戦略」はさっさとやめろ!!!!さもなければ辞めろ!!!!!


本書はオススメです(^-^)/

『まともな日本再生会議:グローバリズムの虚妄を撃つ』

(中野剛志・柴山桂太・施光恒 著/アスペクト)

http://www.amazon.co.jp/dp/4757222572/


お三方の動画ですが、こちらもオススメです

【西部ゼミナール】 「若き日本人が語る古き良き日本論」

第1回http://www.youtube.com/watch?v=_liwqM4UQ4E

第2回http://www.youtube.com/watch?v=qwJgeJReU2c

第3回http://www.youtube.com/watch?v=Jn9tPEiE58Q

第4回http://www.youtube.com/watch?v=4AdUCXDSexU



くらえもんが至高のギャグマンガ「ドラえもん」を独自の視点でおもしろおかしく解説!興味のある方は下記のエントリーにまとめを作っていますので是非ご覧ください。