【オススメ本】鎌田敏夫「恋愛映画」その1 | 映画バー「銀幕酒場」オフィシャルブログ[バーの紹介とか、映画やDVDやドラマやアニメや演劇のハナシ]

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ホントにオススメ!

古い文庫本だけど、またまたお風呂で読んでます。

鎌田敏夫の短編連作「恋愛映画」。

映画が好きでない人でも、映画マニアでもオススメなんです、これが。

鎌田敏夫といえば、テレビドラマ「飛び出せ!青春」「俺たちの旅」「天皇の料理番」「金曜日の妻たちへ」「男女7人夏物語」「ニューヨーク恋物語」「大人のキス」「29歳のクリスマス」の脚本家としておなじみ。

そのためか、この「恋愛映画」は小説ではなく、シナリオからト書きを省略したセリフだけで構成されてます。

例えば、こんな感じ。

「なかなか色気あるよね、この映画のシェールは」

「素敵でした……シェールって、もともとは歌手なんでしょう?」

「うん、ソニー・アンド・シェールってデュエットのひとりだった」

「アメリカの歌手って、演技がうまいんですね……ベット・ミドラーだって」

「ベット・ミドラーの映画って、みんな面白いんだよね。『ローズ』も『殺したい女』も」

「『殺したい女』って、最高におかしかった」

「『うるさい女たち』もおかしかったし……」

「『フォー・エバー・フレンズ』は、泣けました」

「よく見てるね」

「おたがいに(笑)」

「映画を見る相手が見つかってよかったよ」

「…………」

「映画って、やっぱり一人で見るより二人で見るほうが楽しいじゃない……あとで、いろいろとおしゃべりをしたり」

「ええ」


てな感じで、とっても読みやすいし、あっという間に読めちゃいます。

ほんで、物語のなかに出てくる【映画】をとにかく見たくなってたまらなくなります。

そして、恋をしたくなっちゃいます、ホント。

ほな、長くなったので、またこんど。


■鎌田敏夫「恋愛映画」によせて 連載

【オススメ本】鎌田敏夫「恋愛映画」その2


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