コンクリートの梁をはじめ、すべてがモダン/日本聖公会 東京聖三一教会 #02 世田谷の丘の上、白く美しいモダニズム建築の聖堂がある「東京聖三一教会」。 内部もまさに「昭和のモダニズム」といった造りです。 この直線と曲線が見事に融合した梁を! 信者さんのお話しによると、 コンクリート打ちっ放しの工法が出はじめた直後にこちらは建設され、 昔はクラック(ひび割れ)が入り、水漏れしたこともあったそうです。 祭壇の真向かい2階にはパイプオルガンも置かれています。 2階のスロープも打ちっ放しの風合いを生かしていて 白壁とのコントラストも目を見張ります。 また聖堂の側面は、窓と壁に少々「山・谷」といった具合に角度をついています。 これは音響効果を高める目的があるそうで、「賛美歌なんかとてもよく響くのよ」と信者さん。 窓枠にはこちらの十字架の塔に通じるような模様がありました。 ○や△、□といったモチーフと線のコラボレーション。 「聖三一教会」、つまり三位一体の意味合いが込められている造形ではないか、とのこと。 それにしても、令和のこの時代に鉄のサッシにお目にかかれるとは! ちょっと感動です。 このコンクリート打ちっ放しの空間に、 少々柔らかさを与えているのがこのペンダントライトでしょう。 なんでも水銀灯で「明るくなるまでにちょっと時間がかかるのよ」と 信者さんが教えてくれました。 2階に上がる階段も螺旋階段でおしゃれ! 最近、こういった階段って見かけないなぁ、と思います。 そして… 扉の向こうにはこんな素敵な光景がありました。 広がる風景、というのも素敵ですが、 このようなコンクリートのモダニズム空間の視線の先に有機的な緑がある。 本当に美しい! *こちらの教会の歴史など、もう少し詳しい内容はこちらをご覧ください!