こんばんは、押田です。
杜の園芸、矢野智徳さんが主催する、大地の再生講座を中央園芸で開催することが決定いたしました!
日時は11月2日(水)、3日(祝)です。
関東では数少ない大地の再生講座の開催です。
今回講座の参加は初めての方も、何度か参加された方も、多くの方に満足していただけるよう、幅広い内容で講座を開催したいと考えております。
以下、予定している主な講座内容です。
*草の管理が劇的に楽になる 「風の草刈り」
のこぎり鎌や肩掛け式草刈り機を使います。
*心地よい空間をつくる、「風の剪定」
樹木の成長を穏やかにします。
*失敗しない樹木の移植の仕方、植え方
根鉢を無理に丸くするのではなく、樹木に負担の少ない根の残し方をします。
(写真は弊社の現場での写真です。)
また、木を植えるときも、ただ土をかけて水をくれるのではありません。
「木の植え方なんてプロがやれば誰がやっても同じ」
だと僕は思っていましたが、今年の春に矢野さんのやり方を見てとても勉強になりました。
必見です。
*芝生の駐車場づくり
ここに芝生の駐車場をつくりたいと思います。
イメージです。
弊社でも今年2件、芝生の駐車場を現場で施工しました。
水脈、気脈理論を踏まえた、永続的な芝生の駐車場を作りたいと思います。
*杉丸太を使った、簡易的な物置づくり
杉丸太(間伐材)2m~4mくらいのものを使い、簡易的な物置をつくる。
縄文時代から続く、掘っ立て工法による、物置づくり。
こちらも弊社の施工写真です、参考までに・・。
*自然栽培畑の作り方
現在草地の場所に畑を作りたいと思います。
地形の落差をつけた、自然栽培可能な畑を作りたいと思います。
*水のはけない畑の環境改善
中央園芸の圃場は、実は水がはけにくい畑です。
今年の8月から9月の長雨では、こんな状態に・・・
改善方法のポイントを見ていただきます。
以上、かなり盛りだくさんの内容です。
時間的にもいっぱいいっぱいになることも予想されますが、何とか皆さんで手分けをしながら、頑張っていきたいと思います。
また、中央園芸のある寄居町には、町指定天然記念物「鉢形城 エドヒガンザクラ」
がございます。
写真は今年の春のエドヒガンです。
現在は樹齢が150年ほどですが、このサクラを後世へと繋ぎ、
「樹齢1000年を超えるようなサクラにしていきたい!」と考えております。
今年も元気に花を咲かせてくれた、エドヒガンですが、このサクラの現状と問題点、そして今後の管理の仕方などを学び、皆さんの住む地域にある大切な樹木の保存活動に役立てていただければと思います。
見立て講座 11月3日(祝)、 午後を予定(1~2時間ほど)
以下、詳しい日程等になります。
タイムスケジュール
11月2日(水)、3日(祝)
集合場所:ふかや農業協同組合 用土支店 (埼玉県大里郡寄居町用土1793-1)
9時受付開始、
9時30分 講座開始(座学、自己紹介など)
ふかや農業協同組合用土支店2階 会議室にて行います。
座学終了後、歩いて中央園芸の圃場に移動(徒歩1分です)、実作業。
12時30分ごろ 昼食(つぶつぶ料理)
13時30分~ 実作業続き。
17時 作業終了予定、1日のまとめ。
18時 解散予定
(当日の作業の状況により、講座内容、時間等を変更することがございます、ご了承ください。)
*「鉢形城 エドヒガンザクラ」見立て講座は、
3日の13時30分~15時頃を予定しております。
また、、2日の夜は、懇親会(夕食)を行います(つぶつぶ料理です) 。
懇親会の参加は1000円です。(宿泊者は無料です)。
出席希望の方はご連絡ください。
食材、酒類、持ち寄り大歓迎です。
講座費用 (中学生以下無料)
1日5,000円(昼食付き)
2日間10,000円(昼食付き)
今回の食事は、つぶつぶマザー坂野純子さんが担当します。
雑穀や旬の野菜を使用したつぶつぶ料理は、栄養があって、体も喜び、そして何よりも美味しい。私も群馬県水上での講座でいただきましたが、つぶつぶ料理に魅了されました。
大地の再生と同じく、体の中が再生されるようです。食後も体が軽くなることを実感できます。
是非この機会につぶつぶ料理をお召し上がりください。
水上での大地の再生講座でのつぶつぶ料理(昼食)。
本当に美味しかったです!
服装
動きやすい服装(作業着)、手袋、タオル、雨具、長靴。
持ち物
移植ごて、のこぎり鎌、剪定ハサミ、のこぎり、スコップ、つるはし、みつぐわなど。
持っていなければ、お貸しいたします。
宿泊先
埼玉県大里郡寄居町用土2308-2 中央園芸 民家にて
宿泊費 2,000円 夕食、朝食付き
基本的に大部屋での雑魚寝スタイルになります。(各自、寝袋を持参ください。)
*お風呂は、車で10分ほどの、ホテルシティプラザ寄居にて入浴(タオル付きで600円)。
寄居町桜沢888-1 TEL 048-501-5550
個別に宿泊希望の方は、
ホテルシティプラザ寄居(1泊6,000程度)
他、寄居町の中にいくつか民宿がございます。
各自で予約をお願いします。
アクセス
車の場合(できるだけ乗り合わせでお願いします。)
関越自動車道 花園ICより車で10~15分
本庄児玉ICより車で25分
電車の場合 JR八高線より徒歩5分
お申込み・お問い合わせ
・お名前
・ご職業(所属先、会社名)
・電話番号(当日連絡の取れる)
・交通手段(車か電車か)
・参加日(2日、3日、両日)
・宿泊の有無
・領収書希望の方は、宛名等お申し出ください
・大地の再生講座は初めての参加か?
・差し支えなければ、ご住所も
他、講座について何かリクエストがあれば。
以上を明記の上、下記のメールアドレスまでお申し込みください。
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この講座を開催するにあたり・・・
日々の生活や仕事に追われ、1年があっという間に過ぎていく。
気が付くと人生も折り返し、残りの人生に何ができるのか。
子どもたちに何を残していけるのか・・・。
僕が子供の頃に遊んだ雑木林は今はもうありません。
自然の中で遊び、大家族で賑やかに暮らしてきたあの頃の記憶は、
懐かしくも楽しい思い出として、心の奥に今でも存在しています。
古き良き時代を思い、「あの頃は良かったなぁ~」
と思い返す人は多いと思います。
今は田舎に行っても、山は荒れ、清流だった小川はコンクリートに覆われ、無情にも新しい道路整備ばかりが目につきます。
もはやあの頃の自然や生活を取り戻すことはできないのか・・・。
でも、まだ間に合います!
失ってしまった自然でも必ず再生できる。
そう教えられたのが、大地の再生講座でした。
人付き合いが年々希薄になり、田舎でのコミュニティーまで崩壊しかけている中、この講座で出会った人とは、すぐに打ち解け、気持ちが通じてしまう。本当にいい方ばかり・・・。
これからは、自然を守り、再生し、新たに心豊かなコミュニティーをつくっていく時代なのだと思います。
限られた時間の中で、前を向いて行動するしかありません!
この講座は、プロでなくとも、一般の方、女性でも子供でも誰でも参加できます。
大人も子供も、いろんな人が一緒になって汗を流し、泥んこになって作業をする。
そして、みんなで一緒にご飯を食べる。
少人数では途方に暮れてしまうような作業でも、たくさんの人が集まれば何でもできる。
古くから日本ではそんな風習がありました。
それが、結(ゆい)の作業です。
是非ともこの機会に、みんなで楽しく自然との向き合い方を学んでみませんか。
そして、参加された皆さんの住まいや故郷の自然が、次々に再生されていくことを心から願います。
また、この講座を通じて、多くの方々との素晴らしい出会いがありますように。
中央園芸 押田大助
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~参考記事~
呼吸をしている限りは、まだ間に合う。大地の再生
http://watashinomori.jp/
風土を再生する〜里山整備の視点
http://watashinomori.jp/
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大地の再生 全国「結の杜」づくり
https://www.facebook.com/
最後に
~「大地の再生講座 結の杜づくり」に向けて~
杜の園芸 矢野智徳より
日本の各地で、
傷んできた大地の再生講座をひらかせてもらうようになり
大地の再生は、関わる四者の結い作業(協働作業)によっ
成り立ってゆくものだと 改めて思うようになりました。
一. 杜の園芸
二. 講座の参加者
三. 講座で関わる地域(人社会)
四. 講座で関わる自然(生き物社会)
杜の園芸と参加者の方だけのギブ&テイクでは終わらない
その学びと改善の余波は、直接流域におよび、
その場とその周囲に影響し合う責任を
問われてゆくことになるでしょう。
“結の杜づくり”
それは、まるで おまつりのおみこし担ぎのよう。
−− 誰かがつかれたら誰かが入れ替わり、
力のある人・ない人 それぞれに力の流れをつむいで
おみこしは進んでゆく。
命の作業は、
あわてず、あせらず... ゆっくり急げ。
人だけが楽しむのではなく、
みなが力を出し合う、ささやかな結い作業によって
命はつながってゆく。 −−
それは、小さな動きから大きな動きまでが連鎖してゆく
自然の生態系の動き・流れそのものに重なります。
そもそも「杜」の語源とは、
−− 人が森の神に誓って
「この場を、傷めず、穢さず、大事に使わせてください」
と祈りを捧げて、ひも(紐)張って囲った場、を意味する
と、ある本に記されていました。
この大地の再生講座(学び)が
願いや想いだけにとどまらず、具体的な
大地の要である水脈機能(大地の空氣と水の循環)を回復
人と自然との協働作業(結)として
一歩一歩つむがれてゆくことを願い、
今年もスタートしていきたいと思います。
以上、ご参加お待ちしております。