中央園芸のブログ

(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事


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滋賀県の東近江市、徳昌寺付近。

矢野智徳氏を車の助手席に乗せて、移動中での事。

 

「もう、造園の仕事が嫌になって、山に登ったんです。

 

山を駆け上がって、山の奥深くに入っていった。

 

そして、どんどん登って行くうちに、森林限界のところまで来た。

 

随分登って来たなぁと・・・,,ふと景色を見ると、

 

そこに広がっていたのは、

 

日本庭園や、盆栽の世界だったんです・・・。

 

 

 

2016年4月24日。

矢野さんから、「盆栽」という言葉を聞いたのは、確かこの時が初めてだったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

盆栽×矢野智徳

 

11月23日(祝)  大地の再生講座in中央園芸   「盆栽から学ぶ 大地の再生」 

            講師:矢野智徳    サポート:押田大助

 

この日、大地の再生講座初の、盆栽を使った講座を開催しました。

しかも作業は温室内のみで,いつもの外作業はなし。

 

 

 

午前中の座学の後、近所の盆栽園を見学、

昼食後、矢野氏と弊社の盆栽の圃場を見て回りました。

 

そして、一番最初に指名した盆栽が、この大きな黒松でした。

「この黒松にしましょうか」

「こ、この木ですか!?」

 

僕も、矢野さんに植え替えや剪定をしてもらう盆栽を色々と準備してきましたが、

まさか、こんなに荒れている木を選ぶとは・・・予想外の選択でした。

鉢底の穴から根を出して、地面に根付き、枝は伸び放題。

どうにもできないような状態の黒松の盆栽でした。

 

 

 

 

 

「まずは、剪定しましょう!」

 

樹体が大きくなりすぎていた黒松は、平らなところに置くと不安定で、倒れます。

木を大きく振ると、不安定な枝が大きく揺れました。

木を支えながら、そして不自然に揺れている枝を剪定する。

これが、「風の剪定」です。

 

 

 

 

 

そのように、枝を揺らしながら、揺れているポイントで切っていくと、次第に倒れずに、

黒松は安定してきました。

 

 

 

 

 

剪定が終わると、植え替えです。

鉢から木を取り出そうとしましたが、鉢底の穴から根が絡みつき、鉢が抜けません。

「この鉢、割っていいですか?」

 「は、はい・・・、どうぞ」

ということで苦肉の策、鉢を割ることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「植え替える鉢、ありますか?」

 

近くにすり鉢状の大きな鉢があったので、矢野氏に差し出しました。

 

植え替える鉢が決まれば、普通は鉢底の穴にビニール状の鉢底ネットを敷き、

その上に粒の大きい赤玉土や鉢底石(軽石)などを入れますが、

 

 

 

 

鉢の底に炭を入れ(これは予想できた)、

 「これで、OKですね」

  !!  おもむろに側にあった黒松の剪定枝を鉢の中に投入!

 

    これで、植え替えの準備はOKだと、矢野氏。

 

 

 

 

「丁度いいですね!」

 

黒松の本体を、鉢に入れます。特に根はほぐしたり、切ったりしません。

また、黒松を安定させるため、太い枝を根杭の如く、鉢と根の隙間に打ち付けました。

*矢野さんは、足場バンセンでもいいと言っていました。

 

 

 

 

 

 

鉢と、根の隙間に、赤玉土や炭、砂などを隙間を埋める様に入れて・・・

 

 

 

 

 

 

 

全体のバランスを見て、完成です。

 

 

 

 

黒松×矢野智徳。

 

 

 

 

 

 

続いて、もう一本!

今度は、株立ちの赤松。

これも圃場でほったらかしにされていた、荒れている盆栽です。

 

 

 

 

 

 

 

最初に剪定をして、

 

 

 

 

 

また、出た!!

鉢底石ならぬ、鉢底枝です。

 

 

「はい、こんな感じですね!」

楽しそうに作業をする、矢野氏。

 

 

 

そんな感じで、

盆栽×矢野智徳 独特の世界観は続きます

 

 
 
 
 
 
さて、矢野氏の盆栽の植え替えや剪定の実演の後は、
講座参加者自身が盆栽作りを行います。
 

圃場にある盆栽や苗木、植木鉢を自由に選んでいただき、

 

みんなで、思い思いの盆栽作りを行っていただくことにしました。

 

 

 

参加者の作業風景。

盆栽を扱うのは初めての方もたくさんいらっしゃいましたが、皆さん夢中になっての作業でした。

 

 

 

 

 

 

「これ、すごいです!」

参加者の盆栽作りの途中、

矢野氏が興奮気味に二つの鉢物を持ってきました。

 

「美男カズラ」の鉢植えです。

 

この二つの鉢物。

「全然重さが違うんです。」と矢野氏。

 

 

 

 

 

 

 

 

葉が茶色くなってしまった鉢と、青々した鉢。

どちらも同じところにあったものだという。

 

「重さを比べてみて下さい!」

持ってみると、茶色い方がやたらに重い。

土が多い分を考えても、かなり重い。

矢野氏によると、

葉が茶色になっている方は、土が多すぎるとの事。

鉢の土が多いほど、植物にとって成育が良くなるように思いますが、実はそうでもないという。

 

土が多すぎる分、土の重みがプラスチックの鉢の底にかかり、鉢底が詰まる。

そして根詰まりを起こし、水が抜けきれない。

だから、重くなる。

 

確かに、

通気の良い赤玉土を入れる植え替えたばかりの盆栽の方が、植え替える前より軽くなります。

 

 

この詰まりを解消するには、空気や水の抜ける穴が鉢底穴以外に必要だという。

 

 

そういえば、

最近は、黒いポット鉢でもこのように、横に穴が開いているものも出てきています。

 

しかも、昔の植木鉢は土鉢といって、土から作られていました。

だから、多少の通気は出来ていたのでしょう。

 

 

 

 

 

そう考えると、鉢物生産者がプラスチックの鉢をそのまま地面に置いているのは、

空気や水の抜けが悪くなり、成育は不良になるという事なのでしょう。

 

 

 

午前中、座学の後に行った、近所の盆栽園。

「この鉢の下の板が重要なんです!」

矢野氏も、植木鉢を載せるこの板の意味が重要だという事を、この時語っていました。

盆栽園では、しっかりと鉢底から通気のしやすい環境ができていました。

 

 

 

 

 

 

ということで、参加者の盆栽作りは続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参加者の作品が出来あがってくると、自然と矢野氏に盆栽を見てもらうようになりました。

矢野氏の即興、講評タイムです。ここからが矢野智徳氏の真骨頂でした。

 

鉢や木のチョイス、デザインというよりも、この鉢の中という環境の中で、

いかに植物が元気に成育できるか?

という視点で、参加者の盆栽を手直ししていきます。矢野氏はいつも樹木目線です。

「石の置き方が・・・」

石の重みが土を圧迫すると、矢野氏。

石が土の上に全部乗っているので(当たり前だが・・・)、土に重みがかかりすぎるとの事。

 

石を、鉢と土に半分づつ重みがかかるように置くことで、石の重みが分散し、目詰まりを防ぐのだといいう。

盆栽の上では、小さな石ですが、

確かに、これが大きな庭の中での、庭石だとすれば付近の樹木の根を圧迫します。

 

「マクロとミクロは相似形」

石の重みを分散する措置を施しました。

 
 

 

「これは、詰まってますね。」

全体的なバランスはいいのだけど、詰まっているとのこと。

割りばしで、鉢の周囲に穴を開け、通気を良くする措置をしています。

これはいつもフィールドで行っている、点穴を開ける作業です。

普段は重機や両スコップで行う作業も、今日は割りばし1本で行います。

 

 

 

 

 

「これも詰まっています・・・」

やっぱり、周囲に穴を開けられます。

 

 

 

 

 

 

杜の学校スタッフのコサック(ニックネーム)の作品。

矢野氏に割りばしで何度も突かれ、地形全体に緩みを持たせると、作品がとても立体的になりました。

「これ、けっこういいですよ!」

高木と中木、下草や石のバランスが良いという評価です。

 

 

 

 

ということで、ほとんどの参加者の作品が割りばしで点穴を開けられることに・・・

 

 

 

参加者の作品が出来上がると、

即席の撮影コーナーでの撮影会です。

黒松の向きが独特のデザインの寄せ植え。

 

 

樹形の良い赤松の株立ちの盆栽。苔と石と砂利で仕上げています。

 

真柏の石付きと苔のシンプルな盆栽。

 

大胆にも、ど真ん中に立石の配置の寄せ植え。

 

みなさんの個性溢れる作品が仕上がりました。

 

 

 

 

 

また、僕も、矢野氏もミニ盆栽を制作しました。

上段のモミジは僕の作品。

下段のハゼは矢野氏の作品、盆栽の飾り棚にて。

 

 

そして、「インスタ映え」するミニ盆栽の数々・・・・。ミニ盆栽の鉢は参加者の手作り。鉢の大きさはわずか3cmほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもは、ハードな外作業を行う矢野氏ですが、この日は終始表情が穏やか。

とても楽しそうに見えました。

 

「山に登ったあの時から、ずっと盆栽の事が頭の中にあったんです。」

 

ぬかるんだ敷地や枯れていく樹木・・・、土砂崩壊・・・

 

いろんな現場に行った時に、

なぜこのような事が起こるのか?どうしてなのか?

と思い悩んだ時、

 

盆栽の中の、地上と地下(木と土)の仕組みを思い出してみると…

 

「現場で、不思議と答えが出たんです・・・。」

 

 

 

 

 

 

そう考えると、
コンクリートで囲まれたあの住宅地の庭も、

建物前の庭は、まるで四角い植木鉢のようにも見えます。

ここは元々田んぼだったところを埋め立てたようなので、水が抜けにくい。

 

 

 

 

街中にある、半分枯れている調子の悪い樹木も・・・。

植えられている植栽枡はまさに、盆栽の鉢のよう。

 

 

樹木と土と鉢穴という、盆栽の仕組みを考え、それを庭や街中で応用すれば、どんな環境も改善できるかもしれない・・・。

 

そんな学びと、盆栽の新たな可能性を感じた、一日となりました。

 

 

 

「盆栽はいいですね、本当に!」

矢野氏も大満足の講座となりました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、今回の盆栽講座、大好評につき、

12月23日(祝)、再び盆栽のミニ講座を開催します!

「盆栽から学ぶ、大地の再生in大月」  *写真は大月市ピラミッドセンターからの景色(2017年4月撮影)

講師:押田大助(中央園芸)

 

山梨県大月市で行われるイベント、大地の収穫祭」での中で、

盆栽の寄せ植えのデモンストレーションと、盆栽づくりワークショップを行います。

 

年末の多忙な中、矢野智徳氏も現地に来られ、寄せ植え盆栽の講評をしていただけるという情報も!

 

2017年、大地の再生講座 結の杜づくり 関東甲信越支部、イベントの締めくくり、大変リーズナブルな料金設定でご案内いたします。

大地の収穫祭のイベントページはこちら↓

https://www.facebook.com/events/147349196024858/?active_tab=about

 

日時:12月23日(祝)  時間 11001300

場所:大月ピラミッドセンター (山梨県大月市梁川町網の上福徳1113)

   JR中央線 梁川(やながわ)駅 徒歩5分、駐車場もございます。

 

今回は、初心者向けのミニ盆栽づくりと、参加者自身の感性で鉢の中にひとつの空間をつくり上げる、

本格寄せ植えづくりの2コースを用意。

初めての方でも、大歓迎です。また製作した盆栽はお持ち帰りいただけます。

天候が良ければ、周囲の山々を眺めながら、屋外で行います。

 

参加費

*ミニ盆栽づくり(鉢径10cm以下)  参加費 税込1,500 円(材料代込み)

(大地の再生講座 結の杜づくり 会員は1,000円)

*苗木(1種類)と植木鉢を選んでいただき、ミニ盆栽を作っていただきます。

 *別途、大地の収穫祭への入場料(昼の部2,000円)がかかります。

 ミニ盆栽の製作例

 

*本格寄せ植えづくり(鉢径20~30cmほど) 参加費 税込3,000円(材料代込み)

数種類の苗木の中から数本を選び、寄せ植え盆栽を製作していただきます。矢野智徳氏の講評付き!

(大地の再生講座 結の杜づくり 会員は2,000円)

 *別途、大地の収穫祭への入場料(昼の部2,000円)がかかります。

 
 お正月用 寄せ植えの製作例

 

定員:各10名程度(予定)

 

使用苗木:松、竹、紅梅、ナンテン、ヤブコウジ、寒菊・・・などのお正月用の寄せ植え材料

モミジ、コナラ、ブナ、シラカシ・・・などの雑木類

その他の材料:石材、苔、砂利・・・

 

持ち物:基本的にこちらで用意いたしますが、ハサミ、ピンセットなどあればご持参ください。

*自作の植木鉢を持ち込んでも構いません。

 

服装:少々汚れても良い服装。エプロン、手袋など。

 

申し込み:参加者氏名、住所、電話番号(当日連絡の取れる)、交通手段、領収書希望の方は宛名、

     どちらのコースをご希望か(ミニ盆栽、寄せ植え)。

 

また、事前に申し込まれた方は、優先的に苗木や鉢を選んでいただけます。

      以下のメールにて受け付けます。

      rikyu999@gmail.com  藤本純子 090-1217-6799  まで

 

講師中央園芸 押田大助、

ゲスト講師:矢野智徳

 

 

年末のお忙しい時期ですが、皆様のご参加、お待ちしております!

 

 

 

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こんばんは、押田です。

先日の日本造園組合連合会埼玉県支部主催の大地の再生講座in中央園芸、

雨の中でしたが、30名ほどの参加者(スタッフ含む)で、無事に終えることができました。

 

 

 

座学の様子。

杜の学校、矢野智徳氏の行ういつもの座学をもとにして、自分なりにまとめた写真や資料等を使い、

「水はけの悪い庭の改善」の内容を軸に座学を行いました。

 

その後の、個人宅見学会。

水はけの悪い庭を改善したK宅を見学しました。

この日は雨の一日でしたが、水はけの悪さは改善されていました。

 

 

そして、午後からは実作業。

 

水脈整備のやり方や、

 

 

 

 

 

 

風の草刈り、

 

 

風の剪定など、・・・

 

社員の濱田君と共に、参加者の方々に矢野さんの講座で学んだ手法をお伝えしました。

 

とにかく、雨の降り続く一日でしたが、無事に講座を終えることができ、ホッとしております。

参加者の皆様、関係者の方々には感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今月の11月23日(祝)、

 

 

 

 

 

再び中央園芸にて、大地の再生講座を開催します!

 

 

 

 

 

大地の再生講座、初の試み!

 

 

 

 

 

 

 

 

盆栽から学ぶ大地の再生講座 in 中央園芸を開催いたします。

(写真は、大宮盆栽村の芙蓉園さん)

 

 

 

 

今度は、矢野智徳氏を講師に迎え、自然の摂理や樹木を健全に育てる術など、

盆栽からの視点での大地の再生講座を行いたいと思います。

 

 

 

 

 

 

マクロとミクロは相似形・・・

という言葉を矢野さんはよく使いますが、

 

例えば、

 

 

このような、高さが20mくらいある大きなケヤキの木も、

 

 

 

 

高さが20cmほどのケヤキの盆栽も、成育する仕組みは同じだという事。

 

 

 

 

 

 

 

今年のGW、世界盆栽大会からの写真。

 

 

展示台の上に、奥深い森を連想させる蝦夷松の寄せ植え。

 

 

 

清々しいヤマモミジ。

 

 

 

盆栽を見ていると、本当に自然の景色や一本の木々の繊細さや荒々しさを十分に感じる事ができます。

 

 

 

また、こちらは樹齢450年の真柏の盆栽。

 

例えば、苗木を畑に植えると1~2年で1m以上の高さに成長しますが、

樹齢が450年経っても、高さは1m足らず。

 

 

 

盆栽はどうして大きくならないのか?

僕は今までとても不思議に思っていました。

 

 

色々とその仕組みを勉強していくと、

盆栽は、定期的に植え替えをすることと、剪定をすることが大事だという事がわかりました。

 

 

これは大地の再生講座で行う、

空気と水の循環の考え方と、風の剪定の手法に繋がります。

 

盆栽の世界で行っている植え替えや剪定の技術というのは、本当に奥深いものがあります。

 

 

これを学ぶことで、

植木屋さんが普段行っている庭づくりや植木の移植作業、剪定の仕方、

 

または、

なぜ木が枯れるのか?

劣悪な環境を改善するには?

 

など、まさに大地の再生の手法を大きなフィールドでなくとも、

屋内のテーブルの上で同じ内容を学ぶ事ができます。

 

 

 

 

 

 

実際に僕自身も、以前から盆栽が好きで、本業の合間を縫っては色々と盆栽を作ってきました。

今まで作った盆栽(寄せ植え)をいくつか紹介します。

 

 

 

 

枝垂れ桜の盆栽。

 

 

 

 

 

 

 

 

雑木類の小さな盆栽をつくり、

 

知り合いのお店に置かせてもらったり・・・  「軽井沢彫の店 旧軽井沢シバザキ」にて、

 

 

真山 茜さんの鉢を使った、モミジやカエデのミニ盆栽。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松、竹(笹)、梅、寒菊、ナンテンなど、おめでたい植物を集めた、

お正月用の寄せ植え。

 

 

 

 

松に、雪つりを掛け、石を置き、砂利を敷き、庭園風に・・・

 

 

2羽の鶴も飛びます!

 

 

 

 

 

他にも、「露地の庭」の縮小版(ジオラマ)を作ったり・・・

 

横幅は30cmほど、

 

小石を使った、飛び石。

 

 

 

 

ほとんど庭づくりの仕事がない10年近く前から、

小さな鉢の上で自由に表現できる盆栽(寄せ植え)の世界に没頭している時期がありました。

 

それはまさにテーブルの上に庭をつくるようなもので、

木々の配置や地形の起伏、空間構成など、

何度もやり直しながら手軽に作る事のできる作業は、時間を忘れるほどにとても楽しい時間でした。

 

 

 

 

 

ということで、今回の講座は見て学ぶだけでなく、

参加者の方々にも、実際に盆栽を作っていただきます!

 

 

 

また、樹勢の悪い鉢植えや、どのように剪定したら良いのか悩んでいる方、

講師の矢野さんに見て欲しい盆栽(鉢植え)を持ち寄っていただいても構いません!

 

盆栽だけに限らず、観葉植物多肉植物など、様々な鉢植え植物と格闘する矢野さんの姿、

想像するだけでワクワクします!

 

 

 

以下、講座の詳細になります。

 

 

 

大地の再生講座in中央園芸   講師 矢野智徳

       「盆栽から学ぶ、大地の再生」

自然の美しさや厳しさを凝縮する、鉢の中の小宇宙、「盆栽」。

マクロとミクロは相似形である・・・

矢野智徳氏はよく自然の摂理を盆栽に例えます。

 

今や世界中からも注目を浴びる、生きた芸術、「盆栽BONSAI」のメカニズムを

矢野智徳氏が解説いたします。

 

日時:11月23日(祝) 9時受付~18時解散

 

集合場所:ふかや農業協同組合用土支店(埼玉県大里郡寄居町用土1793-1

 

タイムスケジュール(予定)

9時受付開始

9時30分 講座開始(座学、自己紹介など)

    ふかや農業協同組合用土支店2階 会議室にて行います。

11時~12時 座学終了後、近隣の盆栽園を見学。(車で5分ほど)

12時30分~13時30分  昼食 (ふかや農業協同組合 用土支店に戻る)

13時30分~15時 ふかや農業協同組合 用土支店倉庫にて実作業。

矢野氏による、盆栽の剪定や植え替え等の実演。

15時 休憩

15時30分~17時 各自盆栽づくり

17時 作業終了予定、1日のまとめ。

18時 解散

 

 

講師:矢野智徳(杜の学校) サポート:押田大助(中央園芸)

 

講座費用 

7000円(盆栽苗木、鉢代金含む、昼食付)  

*昼食(お弁当)を持参される方は、6000円です。ご一報ください。   

*大地の再生講座 結の杜づくり 会員の方は、5000円。                    

*作成した盆栽はお持ち帰りいただけます。  

 

定員:30名程度

 

お申し込みは、参加ボタンを押してメールに下記の内容をご記入ください。①住所②氏③電話番④参加⑤宿泊の有無 .21.22.2⑥お弁当お申し込みは、参加ボタ「つぶつぶ料理」が食べられます。(超絶品です

服装

動きやすい服装、手袋、タオル、

*今回の講座は、屋外での作業はありません。

 

持ち物

剪定ハサミ、根切りハサミ、ビンセット、ペンチなど(盆栽制作時に使用します)

*ご自身で盆栽鉢をお持ちいただいても構いません。

また、道具等、持っていなければ、お貸しいたします。

 

つぶつぶマザー 坂野純子さんが作る「つぶつ

お申込み

・氏名、住所、電話番号(当日連絡の取れる)、交通手段(車、電車)

・領収書希望の方は、宛名等お申し出ください

以上を明記の上、下記のメールアドレスまたは、FAXでお申し込みください。

info@chuou‐engei.co.jp

FAX 048-584-0868

 

お問い合わせは 中央園芸 櫻井まで  090-5578-5218

締め切り:11月20日まで

 

講師紹介 (矢野智徳)

造園家・環境再生士。1956年福岡県生まれ、花木植物園で育つ。

95年の阪神淡路大震災によって被害を受けた庭園の樹勢回復を行う中で、大量の瓦礫がゴミにされるのを見て、環境改善施工の新たな手法に取り組む。現代土木工建築工法の裏に潜む環境問題にメスを入れ、その環境予防を提案。在住する山梨県を中心に、足元の住環境から傷みゆく奥山の自然環境の改善までを、実践を通して学ぶ、「大地の再生講座」を全国で開講中。

 

 

是非この機会に、大地の再生講座初の試みである、

【盆栽から学ぶ、大地の再生講座in中央園芸】にご参加の方、宜しくお願い致します。

 
 
それと、もう一つインフォメーションです。

現在発売中の趣味の園芸11月号に、

ガーデンデザイナーの正木覚さんと私が掲載されています。

「遊ガーデン」の剪定の仕方です。

是非ともご覧ください!

 

 
 

 

 

 

 

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おはようございます、押田です。

10月も半ばになります。

この時期は運動会があったり、秋祭りがあったり、

比較的暑くもなく、寒くもなく気持の良い気候が続きます。

 

しかしながら、今年は夏の時期も含め、雨がよく降りました。そして今週末も雨の予報です。

日頃、庭工事をやっていると、水はけの悪い庭によく遭遇します。

 

 

雨が降ると、ぐちゃぐちゃにぬかる。

 

 

雨が止んでも、数日は靴が汚れたり、歩きにくいような状態が続いたり・・・

 

 

 

周囲をコンクリート擁壁やブロックで囲まれた敷地内。

雨が降ると水たまりができ、数日間は水はけの悪い状態が続きます。

 

 

このような、水はけの悪い庭で悩んでいる方は多いはず。

 

よく、「うちの土は粘土質なので、土を入れ替えれば」、という事も聞きますが、

土を入れ替えたところで水はけの悪い環境は変わりません。

 

ネットで「水はけの悪い庭の改善」を検索すると・・・

 

ほとんどは「表面排水と、暗渠排水で処理する」、という風に書いてあります。

 

表面排水とは、

地形に傾斜をつけ、水が溜まらないように道路の排水溝などに流すというやり方。

 

暗渠排水とは、

地面に穴(溝)を掘り、配水管(透水管)を通し、道路や排水桝等へ水を誘導すること。

 

 

 

暗渠排水の例を紹介します。                                                                                                                    

     

 

普通、暗渠排水は、こういった穴あきの塩ビパイプや透水管を通し、砂利(単粒砕石)を入れて、

泥が詰まらないように、シートなどで包む、という施工が一般的です。

降った雨は、この塩ビパイプを通り、排水桝や道路の側溝などに流します。

 

 

僕も、庭づくりをしていて、水はけの悪い庭の改善は色々と施工してきました。

穴あきの塩ビパイプを使い、水はけの改善をやったこともありました。

しかしながら、数年後、著しく排水機能が低下、塩ビパイプを掘り上げると、パイプの中は泥が詰まり、

新しくやり直した事もありました。

 

「水はけの悪い庭を改善する」

一時的にはできるように思うのですが、これを半永久的に行う事はできるのか?

今まで本当に悩ましく、色々と試行錯誤してきましたが、

そのコツがだんだんとわかってきました。

 

 

 

 

そのコツを、一言で言うと、

自然の摂理を観察するという事でしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

稲城市南山の造成地、固く転圧された傾斜地。

ここにいくつものヒントが隠されていました。

傾斜地の表面は、しわのようなものが幾重にも見られます。

降った雨は、固い地面を少しずつ削りながら、いくつもの小さな流れをつくっています。

 

 

こちらも同じく稲城市南山の造成地。

工事用道路の脇に、今度は大きな流れがありました。

こちらも、地面を削りながら、水の流れができていました。

これが、自然のつくる水脈というものなのでしょうか。

 

これをよく観察すると、

 

*水は、直線ではなく、蛇行しながら流れる

*所々に立体的な深み(窪み)がある。

*右側の傾斜地から道路部分の間(地形の変わり目)に沿って、流れができる。

 

という事がわかります。

 

 

 

では、そもそも自然の河川(水の流れ)はどうなっているか?

 

 

山梨県大月市付近の桂川。

 

周囲の山々を縫うように、川が流れる。

地形の変わり目である、谷部分に水が流れています。

 

 

これは屋久島の河川の写真。

 

山があり、谷の部分に川が流れ、周囲には石が転がる。

「土」「木」「石」の世界。

 

そして川は穏やかに蛇行しながら、

 

 

 

 

 

 

時には、深みをつくり、(写真は奥入瀬渓流)

 

 

時には、分岐したり、合流したりしながら、水は下流へと流れていきます。(こちらも奥入瀬渓流の写真)

 

 

このような健康的で気持ちの良い森の中では、大雨が降っても雨水はしっかりと大地に浸透し、

水かさは増しても、氾濫するほどではありません。

水はけは常に良好だと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

一般的には、建物を新築する際、庭は傾斜がなく、平らに造成されていきます。

人工的な「庭」という空間の中で、自然の摂理を生かしていくとはどういうことか?

 

それは、まっ平らな地形に起伏をつけ、そして、人為的に水や空気の流れをつくることが、

大きなポイントになると思います。表面排水と暗渠排水です。

 

その施工方法のひとつが、通気浸透水脈の整備です。

 

 

 

 

 

通気浸透水脈の整備の施工事例を紹介します。

 

 

植栽地は掘った土で高植えをし、起伏地形をつくります。

植栽地部分と、園路(歩く部分)の間(地形が変わるポイント)に沿って、水脈の溝を掘り、

所々に深みをつけます。

 

溝を掘ったら、最初に炭を入れ、

 

 

コルゲート管を埋設します。

水脈の溝は、自然の河川のように、直線でなく緩やかに蛇行させます。

 

 

コルゲート管を埋設した後は、単粒砕石ではなく、竹や枝葉、炭を入れる。

 

有機物(枝葉、炭)を入れることで、ここに植物の根っこを誘導します。

この枝葉や根っこが泥で管が詰まる事を防ぎ、半永久的な水脈をつくることになります。

 

 

 

水脈を掘るポイントは、地形の変わり目(地形変換点)です。

このようなコンクリート園路の現場では、コンクリートの園路と庭部分の間が水脈ラインとなります。

 

 

また、水脈は自然の河川のように枝分かれもします。

水脈が合流する地点や、蛇行するポイント(いわゆる水脈の要)には、必ず深み(点穴)を設け、水を所々で分散してあげます。

 

 

 

 

 

庭の中に、木を植えて、起伏をつける。

そして、人為的に水脈を張り巡らせることにより、雨水は穏やかに大地に浸透していきます。

 

水脈ラインは人体の血管イノシシが穴を掘るときの形状にも例えられます。

直線的でなく、蛇行させ、立体的な深みもつける。

効率を重視する人の考えではなく、自然の目線に立った時に、多くの答えが見えてくるように思います。

 

 

 

通気浸透水脈の整備は、コルゲート管を埋設するだけでなく、植物の根、植栽地に敷かれた落ち葉、そして土壌内の微生物などが一体となり、総合的に雨水を大地に浸透させ、水はけの悪い庭を改善していく仕組みです。

 

 

例えば、芝生の庭でも、地面に緩やかな傾斜をつけ、通気浸透水脈の整備をすることで、

コンクリートや建物に囲まれた庭でも、停滞しがちな水や空気を動かすことができます。

 

人為的な水脈と芝生や木々の根っこが一体となり、

結果的に水はけは良好になり、そして木々が健康に育つようになります。

 

 

 

 

 

そうすれば、こんな田んぼみたいな庭も、

 

 

 

 

 

水脈の整備後、

 

ここまで改善できるし、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな、平らに造成された所でも、

 

 

 

 

 

庭に起伏をつけ、水脈を通すことにより、見た目にも豊かな環境をつくることができます。

 

 

これらを踏まえ、僕が考える

【水はけの悪い庭の改善】のポイントを3つ挙げるとすると、

 

起伏地形をつくり、通気浸透水脈の整備をする

②水は集中させず、深み(点穴)をつくり、できるだけ分散させる

植物の根の力を借りる

 

 

と考えています。

 

 

 

 

 

我々が庭をつくるときに、建物が完成し、いざ庭づくりの現場に行くと、

今回のような、水はけの悪い庭であったり、

固く転圧されて、重機でも穴が掘れないような現場であったり、

普通に木を植えようと思っても、過酷な条件の現場がほとんどです。

 

施工前の現場は、車両や重機があり、これから木を植える庭の部分でさえも、

砕石が敷かれ、重機でも歯が立たない程に固く転圧されます。(写真は熊谷市 松本材木店さん)

 

 

 

 

でも、庭に起伏をつけ、水脈を通し、しっかりと植物の面倒を見てあげれば、

元気に木々は育ち、人々の生活とも必ず共存できます!

 

 

 

 

 

 

 

ある現場で見つけた、「鳥の巣」。

昔は木の枝や草など、自然素材だけで巣を作っていたはず。

でも今は鳥だって、現代の素材であるビニールを使い、巣をつくる。

 

今を嘆くことなく、現代の素材を受け入れ、

しっかりと機能的にも優れた巣を完成させています。

 

 

 

それは、我々にも応用できること・・・。

 

日本の伝統的な庭園文化や先人たちの知恵、そして現代の便利な素材を用い、

さらには植物や自然の雨、風に手助けしてもらうことで、

 

どんな劣悪な条件であっても、土壌環境は再生できると僕は思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

美里町のT宅。中央園芸での一番新しい現場です。

 

 

 

 

ここも「水はけの悪い庭」でした。

道路よりも、敷地内の方が低く、雨の日は水が庭に流れこみます。

 

 

 

 

 

この現場でも、現代の素材(コルゲート管)や自然素材(竹、枝葉、炭・・)を使用し、

通気浸透水脈を整備していきます。

 

 

 

ホームセンターで買った、排水桝も利用しました。

 

 

そして、コルゲート管を敷地内に通し、

 

先週の10月7日(土)、庭はほぼ完成しました。

 

 

 

 

前日6日の夕方から7日の午前中まで、半日以上雨がよく降りました。

 

いつもだったら、泥でぬかるんでいた庭でしたが、

 

 

 

 

水はけの悪さは改善していました。

 

 

 

裏庭も、

 

 

施工後、

 

こちらも改善しました。

 

 

我々の仕事は、いかなる環境においても、

木々を健康に育て、人々との生活との折り合いをつける事だと思っています。

 

現場では、試行錯誤する日々ですが、このような手法を自然の摂理を通して学び、

現場で実践することは、今後の庭づくりにおいて、最も重要な事のように思います。

 

 

では、最後にお知らせです。

 

中央園芸として、久しぶりの講座を開催します!

主催は(一社)日本造園組合連合会 埼玉県支部。

「大地の再生講座in中央園芸」

日時は10月21日(土)  *急なご案内で申し訳ありません・・・

講師は私、押田大助、そして弊社社員の濱田がサポートします。

基本的には、プロ向けの講座となりますが、一般の方でも構いません。

 

講座の内容は、今回のブログと同様に、

「水はけの悪い庭の改善」を主にした内容です。

最後に紹介した、美里町T邸の見学も行い、現地で施工した水脈改善を、詳しく解説致します。

 

午後は、実際に水脈の整備を中央園芸の圃場で行い、

風の草刈り、風の剪定、失敗しない植木の移植方法・・・

など、杜の学校、矢野智徳さんから学んだ技法を、時間の許す限り、お伝えします!

 

<開催日時>

平成29年10月21日(土) 9時30分~17時00分

 

<タイムスケジュール>

9時00分 受付開始

9時30分 講座開始 (座学)ふかや農業協同組合用土支店2階 会議室

10時30分 休憩後、美里町 T邸を見学(車で5分)

12時30分 昼食

13時30分  (実作業)中央園芸の圃場にて(JAふかや用土支店より徒歩1分)

17時00分 作業終了、1日のまとめ

 

<集合場所>

ふかや農業協同組合 用土支店(埼玉県大里郡寄居町用土1793-1)

*駐車場に限りがありますので、できるだけ乗り合わせでお越しください。

 

<講座費用>

①組合員及び事業所従業員 ・・・7000円(昼食、ブックレット付)

②それ以外の方         ・・・9000円(〃)

 

今回は、造園連の主催なので、講座費用が割高となっていますが、ご了承ください。

また、このブログを見て講座に参加される方は、組合員価格の7,000円でご案内いたします。

 

さらに、杜の園芸 代表 矢野智徳より学ぶ、「大地の再生・環境改善工事」説明と実例集 ブックレット

を参加者全員にプレゼント致します!

 

水はけの悪さを改善し、どんな条件でも木々を健康に育てる方法、

皆さんと考えていきたいと思います。

中央園芸初の女性スタッフ水谷も、皆様のご参加、お待ちしております!

 

参加希望の方は、

住所、氏名、電話番号、交通手段等を明記の上、以下のメールまでお知らせください。

 

info@chuou-engei.co.jp   締め切りは10/19(木)(櫻井まで)

 

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こんばんは、押田です。

2017年も9月の半ばを過ぎました。

 

僕が雑木の庭づくりを始めたのが、2013年3月。

一番最初に作った庭が、熊谷市のK宅。

9月15日の午前中、久しぶりにK宅の庭の様子を見に行きました。

 

今日は湿度も少なく、気持の良い快晴でした。

午前中の気温は30度近くあったようですが、庭に入ると空気がひんやりとして、とても涼しい空間でした。

作庭から4年半、木々はすっかり大きくなり、庭全体が木陰に包まれるようになりました。

 

 

しかしながら、雑木の庭づくりのデビューだったこともあり、現在の庭づくりとは使用する樹木は同じでも、庭の作り方はかなり変化というか、進化しました。

 

数年前から、庭に毛虫が発生するということを聞き、剪定をしながら対処してきましたが、なかなか効果がでませんでした。

この4年前と今の庭づくりで決定的に違うのは、「通気浸透水脈の整備」をしているということです。

 

 

 

 

今年の6月、お客様にも相談し、夏季剪定をしながら、敷地内の水脈整備をすることになりました。

 

 

敷地外周や植栽地周辺に溝を掘り、水脈を通していきます。

4年半経過した木々は大きく成長し、庭空間が狭く塞がっているところもあったため、

木々も数本掘り取って、風通しを良くしていきます。

 

 

 

 

 

 

水脈整備の良いところは、剪定した枝を使えるという事。

剪定作業をしながら、枝葉を水脈の中に組み込んでいきます。

庭の中で伸びた枝葉は大地の中に還り、今度は自らの木々の健康の手助けをします。

 

 

 

 

 

「ブランコをつけたい」というお客様の要望があり、最後にお子さんのブランコを設置、

庭の改修工事は終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに今から5年ほど前、こちらの庭の施工前の写真、2012年11月撮影。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして施工後の2017年6月。

 

 

 

木漏れ日の差す、気持のいい空間になりました!

 

 

 

 

別の角度、デッキ方向から、施工前。(2012年11月撮影)

 

 

2013年3月、庭の完成当初。

 

 

 

 

 

 

 

そして、2017年9月15日現在の様子。

 

 

 

僕自身もこの庭を作って以来、今までたくさんの雑木の庭を作らせていただきました。

 

今年の暮れあたり再度風の剪定をして、伸びすぎる枝や大きさを調整し、

さらに心地よい空間にしていければと思います。

 

 

 

 

 

それでは、今回のブログは、2017年に施工した庭づくりの様子を2件紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

住宅の密集する地域に建つ千葉県柏市T宅。

横幅は10mくらいありますが、奥行きは3mから5m、約40㎡ほどの小さな庭です。

 

 

 

着工は今年の正月明け、2017年最初の現場でした。

 

 

 

この現場では、狭い敷地内にどれだけ元気な木々を育てられるか、

色々とj実験的な施工を行いました。

 

デッキを長持ちさせるため、デッキの下に水脈を通しました。

 

 

 

 

 

こちらは、アプローチ園路。

砕石を敷き、固く転圧をするのが一般的な園路の下地の施工方法ですが、

園路の下のスペースを固く締めて、根の浸入を困難にしてしまうことは、

樹木にとっては負担のかかる事です。

 

炭を撒き、枝葉を入れ、コンクリートを打設する時に使う、ワイヤーメッシュを敷き、下地部分は完成。

園路部分と大地との間に適度な緩みのある隙間を設け、樹木の根の侵入を促します。

 

 

 

 

ワイヤーメッシュの上からハナマサ(固まる土)を打設、人が歩く強度とスペースを確保しながら、

樹木の根っこも園路の下に伸びることができるという、樹木と人が共存できる園路の施工です。

 

 

 

 

 

施工後。

限られた狭いスペースに庭をつくり木を植える場合、駐車場やデッキ、物置、人の動線など、スペースの取り合いになることがよくあります。

最終的に一番よく削られるのが植栽スペースであり、土の部分です。

 

 

それは我々が生活する街中でも同様であり、

土の部分が少なくなれば、樹木の根は行き場所を失い、

結果的に樹木は樹勢を落としたり、害虫の発生の原因ともなります。

 

 

そんな中、庭空間の園路の下に根が張り巡らせることができれば、それは樹木にとってもありがたいスペースとなります。

 

 

 

 

 

今年の1月から始めて、6月過ぎ、ようやくT宅の庭が完成しました。

 

こちらは施工前の様子。

 

「デッキをつくりたい、物置も欲しい、野菜もつくりたい・・・・」

お施主様の夢をどれだけ実現できるか?

 

 

 

 

 

3月頃、施工中の写真。

 

 

ウッドデッキに駐輪場付きの物置、菜園、そして植栽スペースと、

限られた空間の中で、様々な庭の要素が組み込まれました。

 

 

 

 

 

 

そして、完成。

 

 

限られた環境だからこそ、水脈の整備がとても重要な要素になると実感した現場でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にもう1件、こちらは軽井沢Y宅。

 

 

 

平屋建ての小さな別荘です。

 

 

 

 

 

 

 

 

前庭、建物の前に木を植えます。

 

 

 

 

 

 

 

軽井沢は僕の住む埼玉県北部より、夏の気温でいうと常に6度くらいは涼しいです。

 

コハウチワモミジやアズキナシ、アオダモ、カツラなどの繊細な雑木類を、埼玉で使用する際は、夏の猛暑に樹木が耐えきれない事がよくあります。

しかしながら、元々冷涼な気候の下で成育していたこれらの樹木たちは、軽井沢ではとても順応しやすい環境であるといえるでしょう。

 

 

埼玉では扱いにくい繊細な雑木類も、軽井沢では大胆に植えることができました。

 

 

この土地からは浅間山の溶岩石(ボク石)がたくさん出てきました。

植栽の土留めに使った石は全てこの土地から出た物です。

 

今年のGWから開始した工事も、8月下旬に完成しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の秋ごろから打ち合わせを重ね、初めてこの現場を訪れたのが4月1日。

 

関東では桜も開花していたこの時期ですが、

軽井沢は季節外れに雪が降り、とても寒かったのを思い出します。

 

 

 

4月だというのに、薪ストーブが焚かれた部屋。

 

 

 

 

 

 

 

4月とは思えない、室内からの寒々とした眺め。

 

窓の向こうに見える大きなモミの木が印象的でしたが、

部屋の中から見る景色は、周囲のネットフェンスが見えるくらいでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから約5か月。

春が来て、夏も終わりに近づく8月26日、施工後です。

 

 

 

右奥に見えたモミの木も遠景となり、清々しい木々の枝葉が目に優しく映ります。

 

 

また、嬉しいことに、庭の施工期間中に軽井沢Y様の第一子が誕生しました!

 

 

 

道路からの目隠しを兼ねた、薪棚とエントランス。

 

 

あと2か月もすれば、軽井沢は秋が終わり、長い冬が訪れます。

 

この薪棚を使う頃・・・

美しい紅葉や、冬枯れする木々の樹肌青々としたモミノキを見ながら、

新しく増えた家族と共に、薪ストーブを囲む・・・。

 

そんな光景を想像すると、我々造園の仕事は、

人生の大切な節目に寄り添い、立ち会わせていただいてる仕事なのだと実感します。

 

今後も多くの方々に、どんな環境下の庭においても、木々を健康に育て、心地よい空間づくりができるよう、日々勉強しながら活動していきたいと思います。

 

 

 

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こんばんは、押田です。久しぶりのブログ更新です。

 

こちらは2016年の4月に完成した、群馬県藤岡市T宅の庭。

 

雑木類の植栽に芝生の庭、ブランコもつくりました。

 

広いデッキがありますが、夏は暑くてデッキに出られないという事で、庭工事の依頼を受けました。

 

デッキの前に、コナラやエゴノキ、ヤマボウシ・・・

沢山の樹木を植えました。

 

 

 

 

 

 

完成して、わずか1年ちょっと。

今年の夏になり、芝生や植栽地の下も見事に鮮やかな緑の絨毯となり,

デッキも大きな木々のおかげで、木陰に包まれるようになりました。

 

ブランコに乗っているのは、弊社社員の櫻井君。

安全点検を兼ねて、ブランコの調子を確かめています。

 

「とても良い乗り心地です、木陰が気持ちいいです!」との事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、現在も工事が進行中の、同じく群馬県の高崎市O宅。

 

ここ群馬県南部(前橋、高崎、館林・・・)や埼玉県北部(熊谷)は今や日本でも有数の酷暑地帯となりました。

しかも、冬は赤城おろしという冷たい風が吹きまくる、

「夏暑くて、冬も寒い!」という地域です。

 

このような気候に耐えられる住環境を整備するには、やはり木を植えるしかありません。

敷地外周には、風を防ぐ木々を植えて、南面や西面は夏に葉の茂る、雑木類を植栽します。

 

 

 

デッキの前に、大きなコナラやヤマボウシ、アオダモを植えて、夏の直射日光を防ぎます。

コナラの樹高は7~8mクラス。

2階からも木々がよく見えます。

 

 

 

束の間の昼休みも、真夏の猛暑の時は、このような木陰がないととても休める状況ではありません。

濱田君も、木陰をつくってくれるコナラにありがたみを感じているようです。

 

木を植えて良かった!

 

 

 

 

昨年に購入した赤外線放射温度計で、試しにこのデッキの表面温度を測ってみました。

7月11日、正午過ぎの温度です。

 

デッキの木陰のところの表面温度は34度を示しました。

 

ちなみにこの日の最高気温は34.3度。

 

 

 

 

 

 

 

続いて、触ると熱かった、デッキの日なた部分はというと・・・

 

 

 

 

 

56度!!

それは熱いわけですね!

20度以上も違う事に驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、こちらは、東京都世田谷区某所。

 

皆さん何か下の方を覗き込んでいます。

何をやっているところかというと、、、

 

 

 

 

井戸さらいです。

深さは約10m。

上部はコンクリートになっていますが、江戸時代からあるという、素掘りの井戸です。

 

 

本来であれば、定期的に井戸さらいをすべきだといいますが、今の時代、なかなかそうもいきません。

井戸の底からは、周りの崩れた土や長年の泥あくが溜まっていました。

 

バケツに泥をすくい、ウインチで上げて一輪車に10台近く。

 

 

ある程度、泥を取りきると、砂利の層に到達しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

井戸に入り、作業をしていたのは、大地の再生講座での矢野智徳さんでした。

 

昔はほとんどの家に井戸がありました。

 

 

その井戸がある事で、敷地内の空気と水が動き、周辺の木々にも良い影響を及ぼしている。

それはある意味、大きな点穴にも例えられます。

 

「今では、どんどん埋められてしまっている井戸の存在価値は、益々高くなる。

東京の中での井戸を守っていくことで、東京の環境は守られる。」

そう矢野さんは力説します。

 

 

井戸さらいの作業が一段落し、地下深くから戻った矢野さんの第一声は、

「地上は暑い!」でした。

 

 

 

 

 

深さ10mの井戸の下の温度は何度なのか?

 

地下の温度を測ってみると、

 

井戸の底は、16度を表示!

この日の東京の最高気温は33度でした。

地下深くは本当に別世界です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、7月14日、東京都市ヶ谷での個人宅剪定の現場。

 

現場に着き、道路の上に降りると、相当暑い!

足袋を履きアスファルトに降りると、足の裏にも相当な熱さを感じます。

 

午後3時過ぎ、舗装道路の表面温度を測ってみました。

 

この日の東京の最高気温は32度でしたが、実際に温度を測ってみると、気温は36.5度!

アスファルト舗装の表面温度は53度にまで上がっていました!

 

 

 

 

 

 

しかしながら、すぐ横の日陰のところでは、

39度!かなり涼しく感じます。

アスファルト舗装といえども、日陰であれば、かなり温度が下がるという事です。

 

東京に来ると、息苦しいほどの熱気を感じるのは、このアスファルト舗装の熱さが原因なのかもしれません。

 

 

ここの庭は、敷地内はコンクリート、外はアスファルト舗装でがっちりと囲まれ、土の部分は本当に限られた空間です。

そのため、樹木もあまり元気がありませんでした。

 

深さ20cmほどの縦穴を開け、透水管を入れ、剪定した枝葉や炭を入れます。

これを数箇所開けてあげました。

 

手軽にできる、樹勢回復の処置です。

これで、土の中の停滞している空気や水を地上に抜いてあげます。

 

 

午後4時過ぎ.作業は一段落しました。

 

 

 

 

敷き砂利の部分の表面温度を計測してみると43度、熱いです!

 

 

 

 

 

 

この深さ20cmほどの縦穴の温度は何度なのか?

僕自身、興味深いところでした。

 

 

 

 

温度計は25度を示しました!

ほんの20cm掘っただけでも、温度差は18度!

土の中は本当に涼しいということですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

表面温度を測るのが楽しくなってきました!

中央園芸の敷地内外で、いくつか表面温度を計測してみることにしました.。

 

 

 

 

 

 

①弊社の入り口、アスファルト舗装道路の部分。

 

 

 

②昨年11月の大地の再生講座で作った、芝生の駐車場。

 

 

 

③植木畑の草地部分。

 

 

 

 

 

④弊社、モデルガーデンの木陰部分。

 

 

 

 

 

7月21日、とても暑い日でした。

朝の6時から夜の9時までの表面温度をそれぞれ計測し、グラフにしてみました。

 

 

この日、アスファルト舗装の一番熱かった時は56度。

朝方は、多少冷えていましたが、アスファルト舗装の温度の高さは尋常ではありません。

そして、夜も30度以下にはなりませんでした。

これが熱帯夜の理由の一つなのかと思います。

 

また、樹木はもちろんのこと、芝生や草地など、家の周りに植物があるだけで、表面温度はかなり抑えられるという事もわかりました。

 

そして、何といっても木陰は涼しいということですね。

真夏でも表面温度は30度以上になりませんでした。

 

ちなみに気温が36度だとすれば、木陰の気温は3~4度低くなります。

 

 

アスファルトやコンクリートなどの人工物に囲まれた東京の暑さは、やはり緑地の少なさと蓄熱する舗装の熱さが影響しているのでしょう・・・

 

 

 

 

しかしながら、アスファルト舗装を否定していても、問題は解決しません。

作業性の高さや強度など、アスファルト舗装の利点もたくさんあります。

 

 

 

 

 

強度があって、夏に熱くならない、そんな夢のようなアスファルト舗装があれば・・・・

 

 

 

 

それが、

「有機アスファルト舗装」という事になります!

 

 

7月9日、石川県野々市市にて。

僕自身、稲城の現場から2回目の有機アスファルト舗装の施工です。

 

 

 

ほかほかのアスファルトに、ウッドチップと水を投入。

 

重機のバケットを使い、「チャーハン」を作る要領で混ぜていきます!

 

 

 

 

アスファルトにウッドチップを混ぜることにより、適度な隙間ができます。

この隙間が雨水を浸透させ、

呼吸するアスファルト舗装」をつくる。

 

 

 

 

仕上げには、砂と粗腐葉土を敷き詰め、完成です!

 

 

 

 

それではこの有機アスファルト舗装と普通のアスファルト舗装の表面温度の違いはあるのか?

 

 

 

 

有機アスファルト舗装の施工の翌日の7月10日 午後4時。

この日の最高気温は32度。

 

施工現場の前の歩道のアスファルト舗装の温度は、48度でした。

 

 

 

 

 

続いて、有機アスファルト舗装の温度は35度!

13度の違いを計測しました。

 

表面に敷き詰められた枝葉や、アスファルトの隙間から空気が動いてる事で、この温度差になったのでしょう。

 

 

 

 

しかしながら、今までも、浸透性のアスファルト舗装というのはありました。

 

施工した直後は雨水をよく浸透させますが、

すき間に泥が詰まってくると、だんだん水が浸透しなくなるという事があるように思います。

 

 

 

 

 

では、有機アスファルト舗装との違いは何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、植物の力を生かすということです!

 

 

こちらは、3月に施工した有機アスファルト舗装、2か月後、稲城市の現場の写真。

舗装の間から草が生えてきました。

 

 

 

 

 

 

アスファルト舗装の中にはウッドチップや砂が組み込まれ、下地には炭も敷いてあります。

つまり、植物を誘導する工夫がなされています。

 

 

 

 

 

 

 

稲城の現場、施工して4か月。

 

 

 

周囲の芝生もこの有機アスファルト舗装に侵入してきました。

植物の根がアスファルトの隙間に入り込むことによって、泥で詰まることはなくなります。

つまり、半永久的な浸透性の舗装が完成されていきます。

 

 

そして、こうやって植物が生えれば、この歩道もさらに涼しくなる事は間違いありません。

 

 

さらに、舗装の下は、周囲の木々の根が侵入し、この舗装を強固に支えていく。

 

 

 

 

 

矢野智徳さんは、アスファルトは「溶岩のようなもの」という表現をしています。

 

火山が噴火した溶岩は、土砂や木々を押し流し、そこに新たな地形をつくる。

自然は、土と木と石の組み合わせ。

 

土だけでは、土砂が流れ、木だけ、石だけでもダメ。

土と木と石が組み合わさった時に、とても丈夫で安定した地形が生まれます。

 

 

 

有機アスファルト舗装は、無機物であるアスファルトと有機物である、ウッドチップや腐葉土、炭を混ぜ、草や樹木を誘導する。

 

まさに、現代土木と自然との融合です。

これを我々は、自然土木とも呼んでいます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月31日(月)、この日は久しぶりに暑くなりました。

昨年春に完成した、熊谷市松本材木店の庭。

木々をたくさん植えて、芝生の駐車場を施工した現場です。

 

 

 

午後14時すぎ、

アスファルト舗装の温度は58度。いや~暑い!

 

 

 

そして、芝生の駐車場の温度は39度。

こんなに近くでも20度くらいの温度差があります。

植物の力はすごいです。

 

 

 

 

 

昨年植えたぶどう棚も、旺盛につるを伸ばしはじめ、

今年に入り、涼しい木陰をつくってくれるようになりました。

 

 

暑いからといって、エアコンばかりに頼ってもいられません。

現代の建築物や、土木にも、植物を組み合わせることによって、とても涼しく快適な空間をつくる事ができる。

 

 

 

夏を涼しく過ごすには、

植物の力を借りることは、必要不可欠なのだと改めて実感しました!

 

 

 

 

 

 

最後に、

 

8月になり、比較的過ごしやすい日々が続いています。

 

しかしながら、夏はまだまだ続きます。

 

 

 

 

こちらは、1年前に訪れた、青森県の奥入瀬渓流の写真。

 

 

いつもブログを読んでいただいている皆様へ、

 

「暑中お見舞い申し上げます。」

 

長いブログにお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

 

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