中央園芸のブログ

(株)中央園芸の庭づくりの様子や、日々の出来事


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こんばんは、押田です。

7月16日~18日の連休を利用して、屋久島に行ってきました。

屋久島へは、いつかは行ってみたいと思っていましたが、ようやく念願が叶いました!

正直、屋久島は想像以上の場所でした。

極度の樹木好きの自分にとっても、

「こんな場所があったのか!」と思える風景がたくさんありました。

写真もたくさん撮ってきたので、今回のブログは屋久島の美しい自然をたくさん紹介したいと思います。

 

屋久島に到着し、まず、ガイドさんに案内してもらったのは、海!

 

ここはウミガメの産卵場所として有名な「いなか浜」。

曇り空でしたが、関東近郊にはない海の青さをまずは実感できました。

 

 

次に向かったのは、川です。(川の名前はわかりません~)

屋久島は雨の多いところとしても有名ですが、前日の雨の影響もあり、やはり水量が多かったです。

大きな丸い石がゴロゴロと、独特な川の景観です。

 

足まで川に浸かる・・・

というのはよくありますが、ガイドさんおすすめのポイントで、どっぷりと川遊び。

僕自身自然の川にどっぷりと入るのは、何年ぶりの事だったでしょう?

今回8名のツアーでしたが、ライフジャケットを装着し、数年ぶりの川遊びを楽しみました。

 

次に向かったのは、森です。

 

こちらは、ガジュマルの大木。

熱帯の樹木であるガジュマルは、屋久島が生育の北限になるそうです。

屋久島というと「縄文杉」というイメージが強いですが、こんな熱帯の植物も存在します。

地面に向けて、多くの気根を下ろす姿は、すごい迫力です!

 

裏側から見た、ガジュマル。

人の大きさと比べると、かなりの大木であることがわかります。

 

気根の降りる地面を見てみます。

ガジュマルのある場所は、緩やかな傾斜があり、清らかな水が気根の間を流れていました。

おそらく気根の下も、地下水脈が山側から谷側へと流れていることと思います。

 

空気や水が停滞するのではなく、常に動いている状態は樹木にとってとても好ましいものです。

このような地形落差もこのように大木が育つ要因だと感じました。

 

次に向かったのは、滝。

大川の滝(おおこのたき)といいます。

 

近づいて見ると、豊富な水量に圧倒されました!

滝に近づくと、ものすごい音と風。

滝のパワーはすごい!

 

ツアー初日(半日)で海、川、森、滝、見どころが満載、屋久島は自然が豊かなところです。

 

さて、一夜明けて2日目の朝。

すっきりと晴れ渡り、気持の良い朝でした。

この日のメインの森散策の前に、ガイドさんに宮之浦川に連れていってもらいました。

 

足を入れると、水の透明度がよくわかります。

屋久島はほとんどが花崗岩でできているそうですが、川底も花崗岩が砕けた細かい粒状になっています。

ここは、川底を踏んでも、泥が浮いてくることはほとんどありません。

 

普段我々が住む都市部や近郊にある川は、川底を踏むと、黒や赤の泥が浮いてくることがよくあると思います。

なぜでしょうか?

 

本来であれば、雨が降れば雨水は地面に浸透しますが、コンクリートやアスファルトなど、人工物の多い現代においては、空気と水の流れが停滞し、表土が固く締まっていきます。

固く締まった土は雨水を十分に浸透できずに、表土は削られ直接川に流れ、川底に堆積します。

 

そしてこの堆積した泥は、川底までも詰まらせ、川の呼吸をも停滞させる。

こうして負の連鎖が起こっていく訳です。

 

朝もやに煙る、宮之浦川。

初めて見る川でしたが、どこか懐かしい感覚が蘇ります。

 

もやがかかるのは大地が呼吸している証拠。

屋久島は川が美しいところです。

 

 

さて、いよいよ森に入ります。

先程まで晴れていましたが、天気は急変、大粒の雨が降ってきました。

軽装で歩こうとした矢先、レインウエアを着ることにします。

 

午前9時頃、トレッキングコースの入り口に到着しました。

先月旅行で行った、青森の奥入瀬渓流に似ている・・・

白谷雲水峡はそんな印象でした。

 

森に入ると、また晴れてきました。

梅雨時期で雨量が多いせいか、あちこちで水が流れています。

 

そして、晴れたと思ったら、また曇ったり、小雨が降ったり・・・。

屋久島の急変する天気に一喜一憂しながらも、一行は森の中を歩き始めました。

 

 

歩き始めて数十分後、辺りは一気に屋久島の森の世界へ・・・。

大きな巨木が現れました。

二代大杉です。

 

二代杉という名前の由来は、倒木した切り株の上に種が落ち、発芽したもの。

二代目の杉が数百年を経て成長したという。

 

「倒木した木は苗床になる。」

ガイドさんは、そんなことを言われました。

倒木した木は、しだいに朽ちて表面が土壌化し、種が発芽しやすい環境をつくります。

 

写真は、倒木したスギの上から発芽した、スギの赤ちゃんです。

 

台風によって倒れたり、もしくは寿命を全うしたり・・・

健全な森の中で、木が倒れることはとても残念なことのように思いますが、実はそうではありません。

 

木が倒木することによって、森の中にはぽっかりと広い空間が生まれます。

 

そして今まで薄暗かった林床まで太陽の光が届くようになり、

「待ってました!」とばかりに、潜在的に落ちていた種が一斉に発芽します。

 

 

 

大木が倒れることは、次の世代が誕生すること、命のバトンを手渡すことでもあるのです。

また、倒木した木も、次の世代の栄養となり、次第に朽ちて土に還っていきます。

自然界において無駄なものは一切ありません。

すべてに意味があり、循環します。

 

そして発芽した種は、その環境に適した苗木のみが生き残り、長い年月を経て、また大木へと成長していきます。

 

森を見渡すと、二代大杉のように、倒木したり、伐採した切り株から発芽したと思われる大木がよく見られました。

また、スギと一緒に横から生えている木はヤマグルマです。

屋久島の白谷雲水峡付近では、スギとヤマグルマの共生はよく見られました。

 

こちらも倒木した木からスギが成長したと思われるもの。

 

こちらは、大きな岩の上に着生した種が大きく成長したもの。

 

もともと屋久島は花崗岩が大部分を占める島で、土壌はけっして豊かではありません。

しかしながら雨の多い屋久島特有の気候風土が、岩の上でも大きく樹木を成長させています。

名もなき数々の巨木が、屋久島には数多くありました。

右を見ても左を見ても、地面を見ても空を見ても・・。

どこを見ても驚きの景色の連続です。(*後ろから2番目が自分です。)

 

歩き始めて数時間、2回目の休憩です。

今回の屋久島ガイド、ソウルナビゲーションの鈴木洋見さんがコーヒーを入れてくれました。

 

日本のみならず、世界各国を旅してきた鈴木洋見さんが、東日本大震災後から屋久島に移り住んで5年。

屋久島を心の底から愛する、素晴らしいガイドさんです。

 

今回のツアーは旅の計画はほとんどありません(笑)。

その日のメンバーの体調や天候を考慮し、またはメンバーと相談しながら、ガイドの鈴木洋見さんが最善のルートを決めていきます。

 

僕も20代のころ一人旅をしてきましたが、目的地や観光地を時間通りに巡るだけの画一的なツアーには、あまり魅力を感じませんでした。

 

その時の出会いや感情で長くその場所に留まったり、予定を急に変更したり・・・。

北海道をはじめ日本各地から、インド、タイ、トルコ・・・僕自身もそんな旅を経験してきました。

 

行き先も、時間もメンバーの様子や天候、場所を見ながら臨機応変に対応する鈴木洋見さんのガイド。

屋久島ソウルナビゲーションhttp://www.earth-tribes.com/

 

「どこに行くのか?、何があるのか?」

ドキドキワクワクのまさにミステリーツアーでした。

 

お茶を飲んでまったりとしていると、またもや大粒の雨が!

リュックにしまっていたレインウエアを再び取り出します。

 

森はさらに深くなりました。

中央に見えるピンクのテープを頼りに屋久島の深い深い森の中を歩きます。

 

梅雨時期のためか、川はいつもより水量が多いようでした。

しかしながら、川の水は濁ることなく、とても清らかでした。

 

こちらの写真は今回のツアーの主催者、話し方の学校時代からお世話になっている、西任暁子さんです。

2か月前の八国山緑地(トトロの森)ハイキングでは、息を切らしていた西任さんですが、

今回屋久島を歩き、潜在的な運動能力が覚醒したようでした。

颯爽と先頭を歩く西任さんです。

 

天気は目まぐるしく変わりました。

時より見せる晴れ間が、屋久島の森を美しく輝かせます。

 

さて、今回の山歩きのいよいよクライマックス、ガイドさんおすすめのポイントに到着しました。

ガイドの鈴木洋見さんは、「水の森」という表現をしていましたが、ここからは本当に深い深い森が続きました。

 

名もなきスギの巨木。

 

現実を忘れさせるような空間をゆっくりと歩きました。

 

 

木と石と苔、そして水の世界。

日本庭園や盆栽の世界は、先人たちが見たこんな風景を凝縮したものなのでしょうか。

 

自分は、これほどまでに深い深い森を見たのは初めてでした。

もののけ姫のモデルといわれる屋久島ですが、

このような世界が今も残されているとは、本当に驚きました。

 

 

 

日本では古くから人が立ち入ってはいけない森(奥山)があったといいますが、

まさにここは深い深い奥山。

里山が人の領域なら、奥山は神の領域。

 

圧倒的な森の木々でした。

「よく来たな!」

そんなことを言っているかのような、スギの巨木が最後に出迎えてくれました。

 

 

しかしながら、かつては日本のあちこちでもこのような奥山は存在していたはず。

このような神々しい木々に会えるのは、今は本当に限られた地域だけになってしまったということでしょう。

 

水の森を抜け、遅めの昼食をとり、先程の余韻を引きずりながら白谷雲水峡のメインルートに戻ります。

 

こちらは七本杉。

樹齢が1000年以上といわれる、白谷雲水峡最大の屋久杉です。

いや~本当に凄い!

 

 

「1か月に35日は雨が降る」

ともいわれる屋久島ですが、今回も幾度となく大雨に打たれました。

しかしながら、雨が多いからこその屋久島独特な自然と景観。

夕方下山するころには、再び光が差し込みました。

 

 

ここは、また絶対に来よう!

そして、このような神聖な世界をいつまでも残していきたい・・・。

そう心に誓った2泊3日の屋久島旅行でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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こんばんは、押田です。

7月5日(火)、東京都板橋区の小学校にて、12才のハローワークの講師をさせていただきました。

12才のハローワーク?

これは何かというと、小学校6年生が、自分の将来の仕事について考えるという授業。


この企画は、様々な職業で活躍する人をゲストティーチャーとして招き、自分の仕事の話をしてもらう。

5月から行われたこの企画も、古民家のオーナー、理学療法士/カウンセラー、薬剤師さん、LED照明の経営者、ライフプランナーなどゲストティーチャーは、様々な分野の職業に及んだ。


私も造園の仕事をする者として、ゲストティーチャー8人目の最後に、恐縮ながらお話しをさせていただきました。



  

八国山緑地、通称トトロの森につて語る、自分です。

しかしながら僕が小学生の前で授業をするなんて、夢にも思いませんでした・・・。


私は話し方の学校というスピーチやコミュニケーションの学校に行っていたのですが、その関係でのご縁で、今回のお話しをいただきました。




小学校6年生に、造園の仕事の楽しさを知ってもらおうと私もいろいろと考えました。

私の所属する、日本造園組合連合に「造園のしごと」という、小学生向けのパンフレットがあったので、まずはそれを使い、授業を進めました。


造園の仕事って、どんなことをやっていると思いますか?

という質問に、


庭をつくる、

木を切る、

公園をきれいにする、

芝生を張る

花を飾る、

石を置いて、通路をつくる、(飛び石のこと)

街路樹を剪定する、



など、子供たちからは様々な意見が出ました。



そして、答え合わせとして、

今まで僕が実際にやってきた造園の仕事の写真を使い、説明をしていきました。




まずは、「植木の手入れ」をしたり、     (入社当時の濱田君)





そして、お店に花を飾ったり、




ミニ門松をつくったり、






大きな木を移植(別の場所に移動)したり、





時には露天風呂をつくったり・・・


など、今までやってきた造園の仕事の写真を改めて見ると、

僕自身も、いろんなことをやってきたんだなぁ~、

造園お仕事って、色々あるんだなぁ~と感慨深くなりました。



私も、この仕事を始めて、20年近くが経とうとしていますが、

今回の授業は、改めて自分の仕事を見直す良い機会にもなりました。



授業の内容も含め、私の造園人生の半生?をご紹介したいと思います。



造園の仕事として、最後に見せた写真は、初めてお客さんの庭をつくった写真。




7~8年ほど前になります。

今とは、随分違います・・・。


私も当時は公園の植栽管理、河川や道路の草刈り、街路樹の剪定など、公共工事の下請け、孫請けの仕事が中心でした。



しかし、その後大きな転機が訪れました。


それが、2011年、3月11日の東日本大震災と



2011年3月16日の娘の誕生です。




この二つの出来事は僕にとって、今までの

価値観を変えるくらいの大きな衝撃でした。 



仕事とは、生活やお金のためなのか・・・。


それまでも体を泣かせ、汗を流し、与えられた仕事をがむしゃらに頑張ってきたつもりでしたが、何かが違う。



その後半年くらいは悶々とした日々が続きました。



そして自分の中で行き着いた答えが、世の中の役に立ちたい、という思いでした。

世のため、人のため、そして地球(自然)のためになる事をしたい・・・。



4年前の秋だったと思います、当時暮らしていた熊谷のアパートで、千葉の高田造園設計事務所さんに1通のメールを出したことが、その後の仕事の大きな変化に繋がりました。



それから僕の仕事は変わりました。




まずは、私の実家、母屋の庭を解体、庭をつくり直すことにしました。




施工後の写真。

初めて作った、「雑木の庭」です。今から3年前のことです。





こちらは、現在住んでいる自宅。





まずは、自宅の庭を改造、「雑木の庭」のモデル庭園の誕生でした。



他にも、



こちらは軽井沢の物件。




こちらは、実は震災前2010年の作品。

今見ると、木が少ないですが・・・。




それが、今は森のよう!

こちらもつくり直しました。





別の角度から、施工前。




現在の写真。

ビフォー、アフターですね。


子供たちからも「お~」という歓声が上がりました。


僕が目指したのは、庭の中に雑木林をつくること。



雑木の庭は、世のため、人のため、地球のためになる



見た目もそうですが、やはり木の下は涼しいです。

家際に木を植えることにより、家が木陰になり、夏は劇的に涼しい。

そしてクーラーの使用も極力抑えられる。


それから、




小川をつくったり、




ため池をつくれば、様々な生き物が戻ってきました。いわゆるビオトープです。




他にも、駐車場を芝生にすることで、街は涼しくなるし、洪水も減る、ということや




荒れたヒノキの森から、




ヒノキの皮を採取し、





垣根として使用、




施工後。

和室から見る庭園に使用したり、(この写真も大きな歓声があがりました!)


世のため、人のため、そして地球のため・・・


震災後の私は、そんな考えの元で仕事をしています。



この日、板橋に来て思うことは、木が少ないこと。

「もっと木を植えて、夏も涼しくし、生き物も呼び戻したい!」

ということで、授業の終わった放課後は、6年1組と2組で、植樹をすることに。




学校の片隅の一角に植えさせてもらうことになりました。






限られたスペースですが、苗木を植えます。






苗木を植えた後は、先ほど刈り取った草を被せ、わらを敷き完成。


記念のプレートの裏には、子供たちは次々に自分の名前を書いていました。






そして、記念撮影、 「オッシーと木を植えたよ!」。




「卒業しても植木の様子を見に来たい!」

そんな嬉しい言葉も聞こえました。


授業は緊張しましたが、本当に楽しいひとときでした。

とても貴重な機会を与えていただきました、藤條先生、ありがとうございました!






授業が終わり、ワークシートをいただきました。



「造園の仕事につきたいと思いました・・・」

子供たちからもらったワークシートは、私にとっても宝物になりました。


造園の仕事って、素晴らしいですね~


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こんばんは、押田です。

群馬県H宅の庭づくりで,熊谷 松本材木店に続き、再び芝生の駐車場を施工しました。



庭の全体の面積は幅が3m、奥行きが15mほど。

この敷地の中に、ウッドデッキ、ウッドフェンスができる。そして手前の砂利の部分が車1台分の駐車スペースとなります。




ウッドデッキ、ウッドフェンスが完成し、まずは、木を植えます。

1本目はジューンベリー。

2階からも手が届きそうな、大きなジューンベリーです。




部屋の中から見て、森のようにしたい・・・。


隣地の目隠しや、木陰のデッキなど、限られたスペースですが、木々を植えていきます。

デッキ前の西日除けはコナラ。高さは5mほどはあるでしょうか。

他にも、アオダモ、アオハダ、モミジ・・・。

下枝が少なく樹高の高い雑木類を続けて植えこみます。




一番狭いところでは、デッキとウッドフェンスの幅は2m足らず。

広いとは言えない空間ですが、下枝の少ない雑木だから、何とか木を植えることが可能です。


一輪車を置くと、その広さが実感できます。




ということで、植栽工事は一段落し、いよいよ芝生の駐車場の施工に取り掛かります。


最初、設計の段階では、ここは化粧砂利の駐車場でしたが、前回の熊谷での芝生の駐車場のブログをみたHさんが、「ここも芝生の駐車場にしてみたい」ということになりました。


普段は、車庫の中に奥様の車と、この砂利のスペースに旦那さんの車が停められています。

2台が出入りするので、前回よりも芝生にとっては過酷な条件かもしれません。


しかしながら、ここが芝生だったら・・・と想像すると、このような狭スペースの庭では、この駐車場はとても大事な空間となります。


ということで、「もしダメだったら、砂利の駐車場に戻しますから・・・」

という条件で、今回、2件目の芝生の駐車場の工事をすることになりました。




施工方法を公開します。


私の考える芝生の駐車場のポイントは3つ


*車の重量に耐えられる強度

*雨が降った時の水はけ

*芝生や樹木の根が張れる、土壌環境


だと思います。


そして、土壌を大幅に入れ替えたりするのではなく、

できるだけ既存の土壌を生かしながら施工することが大事だと考えています。


既存の表土は、RC砕石が10cmほどありました。

とても固いRC砕石の層を打ち破ると、その下は、柔らかい既存の土壌が出てきました。

そして、適度に砕石もある。


今回は、この土壌を生かしていくことにしました。




RC砕石は多少漉き取りましたが、既存の土壌を重機を使いしっかりと耕します。

空気が入ると土は生き返ります。




外周は、透水管を通し、地中の空気と水を動かします。水はけの改善です。

また、自然に水が動くように、地形的にも多少の勾配を取ります。




植物の根っこはたくさんの雨水を吸います。

健全な森が大雨でも土砂崩れを起こさないのは、ふかふかの土壌や根っこの力によるものです。

そのため、駐車場の四隅には、できる限り木を植えます。

樹木の根が駐車場を支え、雨水を吸います。


透水管の上は、有機物である木の枝、炭などを敷き、芝生や樹木の根が伸びやすい状況をつくります。

そして数年後、植物の根がこの水脈(透水管)に絡み、永続的な水はけの良さを実現していきます。





水はけの急所となる、コーナー部分は、縦穴を掘ります。


ここも木の枝、竹、炭などを混ぜ、樹木や芝の根の侵入を促していきます。

縦穴の深さは、柔らかい土が出れば、そこまでで十分です。

ここでは、40~50cmほど、ここから付近の川へと、地下水脈を通じて、流れていきます。




攪拌した土壌だけでは、いずれ固く締まりすぎてしまい、水はけや樹木の根の侵入に支障がでます。

炭、ウッドチップなどを混ぜ、芝や樹木の根が伸びやすい状態にします。




そして、重機で整地をします。



次に、さらに水はけをよくするために砂の層をつくります。

粗砂を3cmくらい敷き、竹炭、ウッドチップを投入、また、強度を出すために瓦チップも混ぜこみます。




ということで、下地の完成です。

前日に雨が降りましたが、水はけは良好でした。




そして、芝張りの作業です。




そして完成です!


駐車場としての強度、

雨が降った時の水はけ、

そして、芝や樹木の根が伸びやすい土壌環境・・・


芝生の駐車場というのは、いろいろと施工方法はあるかと思いますが、

この3つの条件を兼ね備えていないと、おそらく一時的なものになってしまう可能性があります。




完成後、1トン車を駐車してみましたが、問題なし。

子供たちも芝生の駐車場に興味深々、家から出てきました。







限られたスペースの中でいかに快適に暮らせるか。

家の中も大事ですが、家の外、木々の力、植物の力を借りずして、快適な暮らしは実現できません。


こちらも山砂の園路には、樹木の根が伸びやすいように、ウッドチップや炭、木の枝などを混ぜ込んであります。


そして、植栽の仕上げは落ち葉を敷き詰めました。





梅雨が明ければ耐えきれないような猛暑がやってきます。

駐車場が芝生になることで、夏の暑さは多少なりとも緩和してくれるだろうし、

雨水も自宅内で処理をする。


穴を掘って砂利を入れ、そこに雨水を集めても、処理をするには限界があります。

やはり木々や植物の力を借りることによって、その能力は無尽蔵に変わります。

そして、何より植物と共に暮らすことは、心地よく美しい。


優れた機能を持つものは、やはり美しい、

芝生の駐車場の施工方法は今後も研究し、随時公開していきます。


夏の暑さを和らげ、大雨にも強く、そして美しい


もっともっとこの芝生の駐車場を広めていきたいと思います!


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こんにちは、押田です。熊谷松本材木店の造園工事が昨日、ようやく完成しました。

前回のブログの続きになりますが、5月14日、15日はリニューアルオープンイベントが行われました。



当日は一般のお客さんから、業者さんまでたくさんの人が訪れました。




新事務所前のウッドデッキも、緑に囲まれとても心地よい雰囲気になりました。




当日は、熊谷出身の野菜ソムリエ、牧野悦子さんが来られ、キッチンにて調理実演なども行われました。牧野さんとは、初対面でしたが、

「キッチンと庭とをもっと繋げたい!」みたいなお話もすることができました。


野菜があまり得意ではないという、外構造園設計の正木覚氏も、

「全部食べちゃった!」

というように、本当においしかったです。




正木氏も、庭の施工の各所を確認したり、竣工図の作成にとりかかったり、




綿あめの作成にとりかかったり・・・


とても楽しい時間を過ごすことができました。


ようやく造園工事は完成しましたので、いくつか写真を紹介します。





北側の庭、施工前の写真。




土壌改善をし、客土を入れ、




雨の中、植栽をして、




完成です!




同じく、北側の庭、別角度から。





この土地から出てきた玉石も、庭の中で使うことができました。






それから、前庭デッキ前の園路。


横溝を掘り、水脈整備。




竹炭、竹、枯れ枝、枝葉等を入れ、





狭い植栽地でも、健全に樹木が生育できるよう、空気と水の流れを良好にする処置をしました。


さらに、ここは園路になっています。


園路の両側の樹木の根は、建築物やアスファルト舗装に挟まれ、根の行き場所が限られます。

ここは、園路の下にしっかりと根を張ってもらいたいところですが、園路は歩くところ。

ここに外構的なしっかりした園路をつくっては、根(樹木)の成長に影響します。





ここは、ゆる~い園路に。

山砂を敷き、踏圧を防ぐ、緩衝材(クッション材)として、枯れ枝、炭、軽石などを山砂に混ぜ込みました。

これで、人が歩いても土や園路が踏み固められることはなく、そして、空気と水が園路の下にも浸透しやすいようになります。




樹木にも、人にも優しいゆる~い園路の完成です。

歩くと少しふわふわした感触があります。

園路の形状も両脇の水脈に水が落ちやすい、かまぼこ型に。




園路の反対側からの写真。

とても、熊谷市内にいるとは思えない、穏やかな傾斜のある山の小道になりました。





さて、今回の現場は、「芝生の駐車場」というのを施工しました。

これは施工前の写真。

RC砕石や、玉石、コンクリートガラなどがゴロゴロしている、既存の土壌の状態。


駐車場といえば、アスファルト舗装をするのが一般的ですが、

アスファルトは熱を蓄熱してしまう性質のため、夏は60度近い表面温度になります。

そして、蓄熱された温度が夜になっても下がりにくい。

だから、夏、暑い、夜も暑い。

地球の温暖化の原因のひとつともいわれています。


これが、芝生の駐車場になったら・・・

グリーンの涼しげな景色だけでなく、街も涼しくなる・・・。

そんな思いから、設計の段階で4台分の駐車場を芝生にする計画でした。






施工方法を公開します。

駐車場の外周には水脈整備をします。

いくつか、縦穴(点穴)を掘り、




透水管を埋設します。


これで、水はけが良く、そして芝生も健全に生育できる環境を整えます。


そして、今回の芝生の駐車場の重要なポイントは、




炭と、




古瓦です。





外周の水脈整備が一段落したら、下地作りに入ります。


既存のRC砕石の上に、竹炭や木炭、古瓦の砕いたものを混ぜていきます。




RC砕石、炭、瓦チップを下地が厚さ5cmほどに調整し、最後にセメントをまきます。




そして、散水して、セメントが固まれば下地の完成です。






これは、弊社圃場で行った下地の実験。

この下地に水をまくと、さぁ~と水を吸い込んでいきました。



RC砕石や瓦、炭によって、適度なすき間(空隙)が生まれています。



同じようなもので、よく高速道路などでは、透水性舗装というのがあります。

施工後数年はとても水をよく吸い込むのですが、次第に細かい泥や砂がたまり、いずれは詰ってしまいます。


その詰りを防ぎ、大地の呼吸をしてくれるのが、有機物である炭であり、原料が土からできている瓦ということになります。


そして、セメントを使い、車が乗っても大丈夫なくらいの強度を出す。

例えていうなら、東京下町のおみやげにある、「雷おこし」のような構造になっています。




下地が完成したら、今度はその上にもう一層、芝生が根を張れる下地をつくります。


今度は粗砂、軽石、そしてやっぱり炭を混ぜます。下地も5cmほどに設定しました。





そして、車のタイヤが乗る部分は瓦を敷いて、部分的に強度を高めておきます。




そして、ようやく芝張りです。




芝張りの後は、しっかりと竹串を刺し、目土として粗砂、川砂、炭を使用しました。




そして、完成です。

水脈整備をすることと、炭、古瓦など、自然素材を使って施工していることから、

「自然土木による、芝生の駐車場」と命名しました!






軽トラックも乗ってみましたが、問題はありませんでした。

この施工方法はまだまだ実験段階です。

車の重さによっては、強度を高める必要もあると思いますし、しっかりと芝生の根が生育し、他の施工方法と違いが出るのは、数年後かもしれません。


しかしながら、やってみないと始まりません。

今までは、どうせダメになってしまいがちな芝生の駐車場を、生き生きとした駐車場にできればと思います。



そして、昨日、この現場、最後の作業。




弊社圃場にあった、三波石を芝生の庭付近にもいくつか据え付け、作業は終了。

すべての工事が終わりました。




エントランスから、芝生の庭。


コナラ、赤芽ソロの木立群に大きなアオハダ。


手前にある玉石は同じく、この土地から出たもの。

こちらも住所である、熊谷市「石原」の景色を表現。


玉石と植栽地との土留めは、竹の枝を編み込んだ、「しがらみ」。





竹炭や竹筒、竹の枝葉など、今回も竹をたくさん使いました。




こちらは、とある竹林。

実は、松本材木店さん所有の竹林がありました。




今回の竹の材料は、ここから竹を切り出したり、積んである竹やチップを一部使用しています。


枯れた竹は、竹炭に・・・

青竹は、竹筒や水脈の材料に・・・

竹の枝葉は、編み込んで土留めに・・・

そして、竹チップ(竹を砕いたもの)は、植栽表土に敷き詰め、土壌の乾燥を防いだり・・・




これからの庭づくりは、自然素材を使いこなすことが重要だと感じます。

特に、里山に溢れるを使うことで、放置竹林も、宝の山に変わります!




竹や瓦、現場から出てきた石・・・

そんな自然素材を使い、庭をつくることで、



樹木が健康になる、

人も健康になる、

そして、里山整備もでき、廃棄物も減る!





熊谷 松本材木店

正木覚氏の設計による、建物と庭とが一体となった、心地よい庭が完成しました。

今後このスペースを利用して、様々なイベントが開かれる模様です。



7月3日(日)は、チームネットの甲斐徹郎氏を招いて、「夏の暮らし方セミナー」を開催するとのこと。

詳しくは0120-70-2289 株式会社 松本材木店まで。






是非一度、お出かけください!
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こんにちは、押田です。

埼玉県熊谷市にある工務店、熊谷【緑風の家】でおなじみの松本材木店がリューアルオープンいたします。創業は1925年、今年で90周年だということです。


今回、営業所をリニューアルするということで、中央園芸は造園工事の施工をさせていただきました。

そして今週末の5月14日(土)、15日(日)にオープンイベントを開催します。


この現場は、4月1日から施工を開始して、1か月以上にも及ぶ、

我々にとって大きな庭工事となりました。

私も、この2日間は、来場者に向けて、庭の説明などをする予定です。



3月25日、庭工事、施工前。

右の建物が、今までの営業所で、左の平屋の営業所に建て替えています。


今までの営業所は解体し、新営業所の周りの庭の工事です。





今回、この新営業所の外構造園工事の設計をされたのが、エービーデザインの正木覚氏です。


正木氏は、世田谷の【欅ハウス】や、この松本材木店の【熊谷 緑風の家】など、

木々の力を十分に発揮させることにより、快適な住まい、快適な庭を提供するという、微気候デザインの造園設計を数多くされてきた実績があります。

微気候デザインとは、木々を植えることによって得られる、住宅周辺のわずかな変化をいいます。

私も千葉の高田造園設計事務所さんの木々の植え方、木々の扱い方に共感し、雑木の庭をつくりはじめましたが、まさしくこれは雑木類を植えることによって、微気候の変化を起こしていることになります。


写真は、私の会社の圃場で三波石を物色する正木氏ですが、

「どこにでもある材料を使いたい、その辺に転がっている石でいい・・」


そんな、「あるものを使う」という、正木氏の考え方にとても共感しました。





さて、4月1日、工事開始です。

新営業所の北側の庭。

まずは、いつものように、この土地がどんな土壌か、穴を掘ってみることにしました。






元々は、田んぼだった、という言葉通り、RC砕石の下は、田んぼの土である荒木田層が出てきました。

その後、赤土(関東ローム層?)が出て、最後には、砂利の層に到達しました。




地層断面図です。

地上から、RC砕石が20cm、田んぼの土(荒木田)が40cm、赤土が40cm、

そして地上から1m下からは、砂利の層が続くようです。


おそらくここが、この土地の地下水脈(荒川)と繋がる層だと思われます。




そして、ここの地名は熊谷市石原(いしはら)。

この砂利の層を掘れば掘るほど、大量の玉石がごろごろと出てきました。


地名というのは面白いものです。

沼がつく地名は、元々沼地で水はけが悪かったり、うちの家の地名は用土(ようど)、

石はほとんどなく、とても良い土がでます。



そんなこんなで、既存の土壌を改良しながら、客土をして、正木氏が現場に訪れる日まで、地形づくり、土壌づくりをしました。




4月7日、正木氏が現場を訪れました。

この日は、あいにくの雨でしたが、工事を行いました。


圃場に転がっていた三波石をテンポ良く配置しながら、正木氏が圃場から選定した樹木が植えられていきます。




雨の一日でしたが、北側の庭、大まかな植栽は完了しました。

悪天候でしたが、なんとか形になりました。


正木氏も毎日熊谷の現場にも来れません。


大量の玉石をどうするか?

どこで使うのか?


僕も悩んでいましたが、

「石を並べて、何か、石の原っぱみたいのにしようか~」

という正木氏の言葉に僕もピンときました。

やはりここは熊谷市石原、造園用語でいう、「州浜(すはま)」みたいのをつくることにしました。


大量の石と格闘しながら、石を並べていきました。





ということで、玉石を並べてみました。

土が盛ってあるところは、土留めとして、小端積み風に。


土の中から出てきた材料ですが、庭の中で使うことができました。



さて、メインとなる前庭です。

元の事務所もいよいよ解体に入りました。




そして、新事務所は、我々の造園工事を残してほぼ完成。

いよいよメインとなる前庭の工事に入ります。






すぐに植栽を開始したいところですが、植栽枡はRC砕石がたくさん!




少しの量なら混ぜてしまうところですが、重機の入らない植栽枡は、手作業での漉き取りになりました。





デッキの前の部分は重機が使用できましたが、こちらもかなりの量のRC砕石を漉き取りました。




漉き取った部分は、客土し、既存の土壌と混ぜます。




数日かけて、土づくりを行いました。


そして、植栽できる状態にして、正木氏の登場です。





前庭1本目。

「こんなイメージで!」


正木氏がエントランスの植栽イメージを我々に伝えます。




我々も、正木氏が選定したものだけでなく、できる限りの樹木を持ち込みました。

同じ樹種でも、大きさや気勢の異なるもの、

「アオダモだったら、こんなのもあります~」

みたいなやり取りをしながら、正木氏の植栽イメージに合わせていきます。






エントランスの横は、ヤマボウシが植えられました。

向きを変えたり、回してみたり・・・

新営業所を印象づける、とても大切な場所の木です。




デッキの横は、大きなヤマザクラが植えられました。




アオハダ、イロハモミジ、アオダモ・・・

前庭に次々に木々が植えられていきます。




ブルーのタオルが私です。

正木氏の植栽イメージを真剣に聞いているところです。


正木氏の奥は、松本材木店の松本社長です。

設計に正木氏を指名するように、以前から建物と外構造園、そして植栽のことにとても気を配っている社長です。

「快適な住環境を提案したい、」

おそらく、この現場のみんなが、そんな信念を持ち、仕事をしているように思います。






5月2日、今度はエントランス右側の植栽です。

1本目は大きなアオハダ。





オープンが5月14日、あまり時間がありません。

急ピッチで作業は進みます。







ということで、これは5月12日、前日の作業の様子。

前庭も大きな「石原」ができました!

もちろんこちらもすべて土の中からでてきたもの。



いよいよ工事も大詰めですが、現在もまだ工事は続いております。





そして、今回の工事の一つの目玉が、「芝生の駐車場」です。

元々、正木氏の設計にありましたが、施工方法は今回私もいろいろと研究しました。


そして、行きついたのが、大地の再生講座の矢野智徳さんの水脈気脈理論に基づく施工方法です。

この方法は、芝生の下に客土をしません。

芝生を健全に生育させながら、いかに駐車場としての強度を出すか。


実験的な施工になりますが、しっかりと外周に水脈をとり、下地を作り、芝を張ります。




完成まであと2日、工事もぎりぎりの前日までとなりそうですが、天気が良さそうなのできれいに仕上がるでしょう!



14,15日のリニューアルイベントの日には、この施工方法もすべて公開いたします。

よろしければ、見学にいらしてください。ご説明させていただきます。

15日は正木氏もいらっしゃいます!






完成写真は、後日また投稿したいと思います。

また、現場のほうをお待たせしているお客様、申し訳ありません。

ようやく長い工事が終わります、来週から随時再開いたします・・・。

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