『ゴジラ』 | 5番の日記~日々好日編~

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『シン・ゴジラ』とかいう映画が今日から公開されますが、これはその元祖・説明不要の日本SF映画の金字塔。

『ゴジラ』(1954年)
監督はこの後、東宝特撮映画を何本も手掛ける本多猪四郎。

ゴジラシリーズに関しては、「ゴジラ対●●●●」とかそういうエンタメ作品を先に見ていまして(昔は夏休みになるとしょっちゅうテレビ放映されてました)、この第1作は相当後になってから。

やっぱりかなり違います。
地味。

まず、怪獣ゴジラがなかなか姿を現しません。
ゴジラが上陸して街を破壊するのは映画がたっぷり半分以上進行してから。

それまでのこの手の作品は、ミニチュアを少しずつコマ送りで撮影して動かすのが主流でしたが、我が国の『ゴジラ』は、人間が中に入って動かす“着ぐるみ怪獣”
この着ぐるみがまたムチャクチャ重かったそうで、それが逆に「ノッシノッシ」と歩く巨大怪獣にピッタリ。


現在のカメラアングルとは相当に違うので、怪獣の迫力という点では後年の作品の勝ちかもしれません。
しかし、緊迫感ある独特の暗さはこの1作目だけ。
明るいところがほとんどないんですよね、この『ゴジラ』
この雰囲気は怪獣vs怪獣の対決になった第2作では早くも消えてしまっています。

かつての『ゴジラ』にこだわりを持つ何人もの映画作家が、子供向けではないあの狂暴なゴジラを復活させる!とメガホンを持ちましたが、1作目『ゴジラ』のあの暗さは現在に至るまで一度も復活していません。