『斎藤佑樹選手の経済効果は34億円!?』 | ちょっとの努力(仮)

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2012年5月14日の記事、
『ニュースでよく聞く「経済効果」について、ざっくり説明したいの巻』で参考にさせていただきました。

経済評論家の平野和之ひらの かずゆきさんが書かれた本です。

政治・社会環境・スポーツ・エンタメなどで大きなニュースがあると、「経済効果〇〇億円」などと発表されることがあります。

しかし、これまでこの「経済効果」に関してくわしく解説した本はあまりありませんでした。

その意味では、この本は画期的な一冊だと思います。

この本は第1章・第2章の2つの章から構成されていて、

まず第1章では、「経済効果とは何か」ということが説明されています。

なお、経済効果は1つの数字で表されるものではなく、さまざまな研究機関や国の面々が独自に経済効果を算出しています。

(各機関が出す数字が異なるのには、計算者の意図や、計算しにくい間接効果」などが影響しています。)

そして第2章では、さまざまな経済効果の数字が、「社会・環境分野」・「政治・経済分野」・「エンターテインメント分野」・「スポーツ分野
の4つのジャンル別に紹介されています。

(経済効果に対して、「経済損失」という言葉もあり、たとえば「たばこが全面禁止になった場合の経済損失」などの数字も紹介されています。)

第1章・第2章とも、各項目は見開き2ページで簡潔にまとめられていて、文章もわかりやすいです。

なかでも、第2章の各項目で紹介されている「計算の根拠」を読むと、ニュースで発表されている経済効果が「どのように計算されているのか」ということもわかりやすくなると思います。

どなたが読んでも興味深く読める本だと思いますが、

シンクタンクや企業のマーケティング部門などにお勤めの方(+就職を希望される学生さん)には、とくにおすすめの一冊です。
2012年5月14日の記事へのリンク↓