やっちゃんのmy Pick
もしビジネスパーソンや学生さんのあなたが、後輩からこう質問されたらどう答えますか。
「先輩、オレ最近投資をしようかと思うんですが、投資信託とETFってどう違うんですか。」
「・・・まあ、とりあえず日本語と英語の表記の違いはあるね。ETFというと、ちょっとカッコいいし。」
「・・・。(一応感心したふり)」
ごまかしてもダメです。表記がカッコいいかどうかは、投資信託とETFの違いにはまったく関係ありません。
『・・・いつも話とまったく関係ないボケ・オチを入れる人、説明をお願いします。』
結論からざっくりいうと、「投資信託(とうししんたく)」も「ETF」も、「投資家から集めたお金を、投資のプロが分散して投資する」という点では同じです。
一方、投資信託がその日ごとの価格が決められているのに対して、ETFはリアルタイムで価格が変わる、などの違いがあります。
以下、具体的に説明しましょう。
ここに、専業主婦のフラウさん(仮名)がいると仮定します。フラウさんは、アメリカで単身赴任中の夫、ハヤトさん(仮名)から「アメリカでは投資信託やETFで資産運用している人が多い」とハヤトさんから聞き、まずはこれらに関して勉強するところから始めました。
すると、共通点と相違(そうい)点があることがわかりました。
まず、共通点を2つ紹介します。
①いずれも投資家から集めたお金をプロのファンドマネージャーが運用します。
②国内外の株・債券・為替などに分散して投資するため、リスクが軽減(けいげん)されます。投資というと、「リスクが高い」と思われる方もいらっしゃると思いますが、いずれも基本的にはリスクを分散する商品です。
次に、相違点を3つ紹介します。
①売買価格の決め方が違います。
投資信託を買う場合は、その日ごとの決められた価格で購入するのに対して、ETFはリアルタイムで価格が変わってきます。
じつはETFとは(Exchage Traded Fund:株価指数連動型上場投資信託)の略で、株式と同じように証券取引所で取引されています。
東京証券取引所(東証)のホームページにある「ETFスクエア」からは、上場しているETFや、ETFの売買方法などについての情報をご覧になれます。
「ETFスクエア」↓
(http://www.tse.or.jp/rules/etf/esquare.html )
②購入の際の手数料が違います。
購入の際には、投資信託は販売手数料+信託報酬、
ETFは売買手数料+信託報酬という2つの手数料を支払います。
投資信託の信託報酬が0.3%~1.5%程度かかるのに対して、ETFの場合は0.1%~1.0%程度のものが多いです。販売(売買)手数料も投資信託では3.0%としている証券会社が多いのに対して、ETFは平均して0.3%程度と、いずれもETFの方が安いです。
(逆に売却の際は投資信託の手数料はほとんどかからないのに対して、ETFは売買手数料がかかることが多いです。)
③市場規模が違います。
市場規模は投資信託が日本国内で年間40兆円以上あるのに対して、ETFの市場規模はまだ3兆円程度です。また種類も投資信託の方が多いです。
2011年3月10日、東証に「上場インデックスファンド日経中国関連株50」というETFが上場し、これでちょうど100銘柄(めいがら)のETFが上場しました(大証・名証を合わせれば、国内ETFは110以上)が、投資信託はすでに国内だけで3,000以上の銘柄があります。
これらを勉強した結果、フラウさんは家のPCからリアルタイムで取引できるETFを選びましたが、「豊富な種類の中から選びたい」・「短期の売買ではなく長期での資産運用をおこないたい」という場合は投資信託を選ばれるほうがいいかもしれません。
ただ、購入の前にはフラウさんのように事前にある程度勉強しておくことが必要だと思います。
ちなみに、「機動戦士ガンダム」・「機動戦士Zガンダム」でフラウ・ボゥの声を担当された鵜飼(うかい)るみ子さんは、「Zガンダム」でフラウ・ボゥがアムロではなくハヤトと結婚している設定だと聞かされて、「えっ、なんで?」と思ったそうです。
(参考:田口智隆/著,『28歳貯金ゼロから考えるお金のこと』,中経出版,
2009)
紹介記事へのリンク↓
http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10829809156.html
国債と金利の関係を説明した記事へのリンク↓
http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10728189265.html
ガンダムでビジネス知識を説明した記事へのリンク集Ⅷ↓
http://ameblo.jp/chottonodoryoku/entry-10846044406.html